タイヤ交換(自家作業,ハンドポンプ使用)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
このディオは,新車からあまり乗られていなかった車体を引き取ってきたものですが,どうやらタイヤも交換したことがないようで,かなりヒビも入っていました。
左が交換する前のヒビタイヤ,右が交換した後の新品です。
なお,タイヤサイズは標準が3.00インチですが,
ワンサイズ太い,90/90にしました。同じライブディオでもZXに付いているサイズですので,装着に問題ないだろうと判断し,買ってみました。
銘柄はコストパフォーマンスで定評のあるダンロップのD306です。前後とも同じタイヤにしました。
2
ところで,このスクーターのタイヤのサイズの表記には,2種類あります。先ほどの3.00はインチ表示,90/90はmm表示です。(自転車にもこのように2種類ありますけど)
実際には,同じD306というタイヤでも,ディオに使えそうなサイズを拾ってくると,以下のような違いになります。
80/90 タイヤ幅76mm 外径402mm
3.00 タイヤ幅82mm 外径420mm
90/90 タイヤ幅89mm 外径419mm
3.50 タイヤ幅95mm 外径444mm
それほどスピードが出るわけでもありませんし,外径の違いによるスピードメーターの誤差を大きく気にするほどではないかもしれませんが,むしろ装着の際にマフラーやフォークなど,下手にサイズを変更するとクルマ以上に周囲に干渉しやすい構造です。
それと,耐荷重指数もそれぞれ違うので,そちらも参考にすべきです。まあ,3.00が非常に多く出回っていることもあり,それが一番安価で無難であると思います。
3
肝心の脱着作業ですが,フロントはブレーキにさえ気をつければ特に問題なく外せます。ただ,外すのは大丈夫でも,このチューブレスタイヤは装着するときが簡単ではありません。ホイールにタイヤをはめるだけで悪戦苦闘し,さらにエアを入れて「パン」と音がしないと,走ることができないのです。いわゆる,ビードがハマる音ですね。
4
さて,リヤは外すのも一手間です。ごらんの通り,マフラーを外し,大きなセンターナットをごついレンチでゆるませ,というように,慣れている方ならいいのでしょうが私などでは本当にあれこれ時間と労力がかかります。一度自分でやると,バイク屋さんの手際の良さを,なお一層痛感します。
5
問題のエア入れです。普通,ハンドポンプでは,やらないのがチューブレスの最初の入れ方です。ビードという部分がピッタリとホイルの所定の位置にハマらないと,いくらやってもエアが漏れるだけです。ところがビードを入れるには,工具ではなく,エアを入れた勢いが必要です。
今回は,タイヤとホイルを極力しっかり入れた状態に,石けん水を隙間に流し込んで,一瞬でも隙間を埋めてポンプでエアを一気に送り込みました。といっても手の力ですのでそうそううまくいくわけもありませんが,だまされたと思って何度か挑戦すると,なんとかハマりました。でも「ポン」とか「パン」という音はしなかったですが。石けん水で滑るように入ったからかも。
6
というわけで,なんとか交換作業終了です。もう一台のライブディオと記念撮影です。そっちのほうはマフラー交換を同時進行で行いました。
7
ただ,問題はこの後です。交換し終えた後,試運転で乗ってきたとき,見事に転倒しました。時速20km程度での左カーブで,ハンドルを切ってちょいと傾けたいつもの状態で,全くフロントが言うことをきかず,そのままフロントが外に逃げてあっという間に転倒しました。
一瞬のことでなんだかわからなかったのですが,要するに新品タイヤは恐ろしく滑りやすい,ということです。ワックスが表面に塗ってある,ということらしいのですが,それにしてもゾッとしました。
冬なのでガッチリ着込んで乗っていましたから外傷こそ大きなものはありませんでしたが,左半身およびヘルメットをアスファルトに叩き付けられ,そのまま速度がゼロになるまで2m程度でしょうか,こすり続けたわけです。まあ1週間ほど体が痛くて力が入りませんでした。
新品タイヤに交換した後は,接地面をペーパーで削ってから走るという話もあるようです。とにかく皆さん気をつけましょう。
なお,ライブディオそのものは,なんと外傷はミラーだけでした。私の体格が良すぎることもあるのでしょうが,ライブディオは,ちょうど転倒したときにボディに突出した部分がありません。先にクランク部分を擦り,その次にハンドルかミラーが接地するほど,車体が想像以上にスリムだったりします。ディオ君は私のものと言うより家の所有物ですので,この点はほっとしました。
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