
HKSさんから
エアクリーナーの新モデル
『
スーパーパワーフローリローデッド』が発売されました!!
ネーミングは・・・
う~ん
いくらノリで決めたとしてもそれどうよ
まあ、難しいよね、すでにスーパーって前置詞付いてるし。。。
名前は置いといて、
商品は今までの物に比べて改良が多岐に渡っています。
●フレームがデザイン変わって、フレーム表面積 約30%カット
吸入効率が向上!
●フィルターが湿式から乾式に変更
ロングライフ化実現!エアフロセンサー汚着なし!
●アルミバックプレート追加
耐久性向上!
こんな点が大きなポイントです。
ただ、値段も上がってます。
でも、理由があるんです。
基本的にエアクリーナーってちゃんとしたモノは安くなんて
造れないんですよ。
まあ、最近激安通販モノの3980円エアクリーナーとかありますけどね、
特にホットワイヤーエアフロ車は、あれで性能UPと思ったら
大間違い。
ホンダのDジェトロとかJZX90なんかは、それでイイんですよ。抵抗少なきゃそれなりの結果はでます。
ホットワイヤーエアフロはそれじゃ
ダメなんです。
ファンネル自体も内部に付いていないような激安エアクリでは、
乱流が起き、空気の沢山流れる所・流れない所、ができたり、
回転数によって吸入空気の流れかたが変わってしまったりして
エアフロセンサーの測定誤差が非常に大きくなってしまいます。
それが良い方向に(空燃費を理想に近づける側に)変化してくれればイイですが、
ファンネルも無く、テストも行わずに作られている激安エアクリが、性能出るわけありません。まさに運次第。
ファンネルは長さの違い一つで性能が大きく変化する、
空気の入り口には欠かせない超重要部品。
純正エアクリーナーBOXにもほぼ必ず何かしら付いています。
同じくレーシングカーの多連スロットルに沢山並んでいるファンネルも
コース毎に変更することも当たり前なほど重要な部品。
それすらも無い激安品エアクリーナーは、
エアクリと呼ぶには値しない程のレベルの低いパーツです。
殆どのホットワイヤーエアフロのセンサー自体はパイピングの中央にありますが、
吸入空気は壁面に沿って流速の高い空気が入ります。
純正は充分なテストの上に、その誤差も計算して設計されています。
大手パーツメーカーで、社外品エアクリを製作する上でも同じようにエアフロ電圧と空燃費の測定、様々なスロットル開度・回転数でのテスト、取付角度での比較、パイピング長での比較、など様々な計測が行われています。
私が以前居たパーツメーカーでも、そのようにテストを行っており、
状況によっては1車種のエアクリーナーのデータ計測だけで数日かかる事も。
その上で、
クリーナー自体が大幅に形状が変わって吸入抵抗が大幅に削減されても、
エアフロ電圧に大きな変化を与えず、空燃費を理想に近づけ、
トルクカーブを落ち込みを抑えながら、パワーを上げる。
という絶妙なバランスの上にエアクリーナーは成り立っているんです。
中国や台湾などで適当に作らせたエアクリで、
形さえ付けば良い。テストは無し。
そんなエアクリで性能が上がると思ったら
大間違い。
なワケが分かって頂けましたでしょうか??
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そうそう、実データが無いのが残念ですが、
以前GC8インプレッサのECUセッティングをしていた際に、スゴクいい実例がありました。
そのクルマに装着されていたのは、某通販店激安エアクリ。
シャーシダイナモ上で回し始めた最初からどうもおかしい。
4000~4500回転位で激しいトルクの落ち込み。
まるでシーケンシャルツインターボ。
ロギングデータをみると、回転が上昇し、吸入空気量が増えている
にも関わらず、なんと
エアフロ電圧が落ちるポイントがある。
スバルのエアフロ電圧は日産などと同じく、吸入空気量が増加すれば電圧も増加。アイドルで1Vちょい。測定限界で5vちょい。
それが回転上昇中に0.5V近くも落ち込むというとんでもない結果に。
もちろんエアフロが電圧低く測定しているという事は、
ECUは吸入空気が少ないと判断し、燃料噴射量も少なくなる。
結果、A/Fも薄くなり、負荷のある状態で16:1なんていう、
超低燃費車でもありえない事態。
ノッキングから
いつブローしてもおかしくない状態です。
その時はさすがにオーナーさんに了解を得て、
某通販店激安パワーダウンエアクリは取り外し、
転がってたノーマルエアクリを取付ました(笑)
Posted at 2005/11/10 22:00:07 | |
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