ミニのエンジンここが変?(´・ω・´)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
ミニに乗り始める少し前に当時読んでいた車のメンテ本に、あるエンジンオイル添加剤の事が紹介されており、凄く絶賛されていました
どんなオイルにも対応し、エンジンオイルだと化学合成や部分合成や鉱物油等、またミッションオイルやデフオイルなんかにも使用出来、例えばエンジンの場合、根本的な故障はどうしようもないが、内部がガタガタに磨耗してOHが必要なエンジンなんかの場合、とりあえずこの添加剤を入れてみろとまで書かれていました
その本では様々なテストをしてデータを残しており、エンジンの抜け気味の圧縮が復活したとか、シンクロが駄目になったミッションがスコスコ入るようになった等、一見エンジンを保護する良質な添加剤という感じですが、この本のご意見番的なあるチューナーの方曰く、これは守る為だけでなく、攻める添加剤だとおっしゃっていました
それまでワタクシは添加剤否定派でしたが、かなり興味を持って見ていました
2
やがて知人からボロボロのミニを買う事になり、納車後早速倉庫に行き、コンプレッションゲージという器具でエンジンのコンプレッションを測定しました
これはエンジンの機密性を測定する為で、通常の健康なエンジンであれば大体13~14㌔程度なんですが、期待通り(?)4気筒とも7㌔前後と、なかなかの不健康具合でした
おまけにミッションも、3速から2速にスムーズにシフトダウン出来た事が一度も無く、元気に楽しく走らせることは無理でした
買った時のエンジンは1000ccでいずれ1300ccに変更するつもりだったので、すぐに積み替える事も考えましたが、折角なのでこの添加剤を試して見る事にしました
※拾い物の画像です
3
早速オイル交換の時に添加剤をオイル全容量の15%入れて暫く乗ると、なんと本当に死んでいた2速のシンクロが復活し、スムーズにシフトアップ、ダウン出来る様になり、日増しに調子は良くなっていきました
コンプレッションも測定すると、各気筒の多少のバラツキはあるものの、11.5~13㌔まで復活しました
あまりにエンジンの調子が良くなったので、そのエンジンのまま数年間乗り、その間に中古の1300のエンジンを購入し、じっくりと組む事にしました
4
↑の話の続きではありませんが…
今までミニのエンジンは10基(10回)程度しかOHした事がナイのですが、共通して???と感じた部分があります
普通OH時に各部品の寸法やクリアランス、曲がりが出ていないか等測定しますが、1000cc、1300ccどちらのエンジンも純正ピストンが組んであったエンジンをバラすと、ブロックにピストンリングのストロークする部分の跡がクッキリ残っています
爪が引っかかるとかいうレベルでは無く、完全に段差になっているのがほとんどで、初めて見た時は部品の組間違いか?と思う程でした
5
ミニは当然エンジンの設計も古いので、ピストンリングもおそらく今時のエンジンなんかと比べると相当分厚くフリクションもかなりあると思いますが、それにしても尋常ではない位ブロック側が削れてしまっています
当然ながら各部分の寸法を測定して、ドコがおかしいか調べてみます
6
ピストンの外径をマイクロメーター、ブロックの内径をシリンダーゲージという測定器具で縦向きや横向き、高い位置や低い位置等何箇所か測定します
この時に測定した外径と内径の差をピストンクリアランスと言い、○/100mmと一般的に表記します
ピストンは充分再利用出来る範囲の寸法ですが、ブロック側は測定するだけ無駄と思える位ガタガタでしたが、意外とクリアランスは許容範囲かなと思える数値でした
7
ピストンリング単体も測定します
画像は拾いものの上、2サイクルのバイクのシリンダーで、しかも中間地点で計測していますが、上死点でリングを挿入し合い口の隙間をシクネスゲージという器具で隙間の間隔を測ってみると、新品、中古共に基準値より広かったので、どうするか悩みます…
8
ピストンクリアランスとリングの合口は測定したので、改めてリングをピストンに嵌め、ブロックにピストンを入れる為、ピストンリング・コンプレッサーでリングを圧縮させつつ入れようとすると、なかなか入りません
かなり強引にプラハンで叩き込んでやっと入る感じでした
クランクとコンロッドも組み込み、クランクプーリーを手で回そうとしてもリングが原因でかなり抵抗になっているのがわかりました
この段階でやっと、ミニの純正ピストンってリングが入る溝が浅すぎる?と疑問が湧きました
続きます
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