イグニッションコイルの調査経過を情報共有します。
結論から言います。
スバリ言いますよ。びっくりしないでください。
「イグニッションコイルの流用は簡単にやらないほうがいいでしょう」
「流用するなら、1次側の抵抗と同じコイルを選ぶほうがベターです。あとは2次コイルでスパーク力を働いてもらうだけです。1次側の抵抗の数値に注意するのだよ!」
その理由はネットでいろいろ書いています。
ベテランらしく専門的な記事があれば、Q&A感覚の記事もあり、いろいろな情報があります。
そのなかで、一番わかりやすいのが次のURLの中に書いてある内容を読むと理解できるかと思います。
http://www.hdn.gr.jp/cgi-bin/ttb/wwwlng.cgi?print+200606/06060049.txt
上の画像を見てください。
(左上から右まわりで種類を説明)
①左上・・・カプチーノのコイル
②右上・・・ヴィヴィオのコイル
③左下・・・アルトのコイル
④右下・・・FR32(スカイラインCA18i)のコイル
細かい数値を図るテスターを持っていないので、ネット情報から調べたものです。
①と②は1次側の抵抗が高いです。
③と④は純正コイルと同じくらいの抵抗です。
実際に取り付けてみての結果は・・・
①と②はトルクが盛り上がったようですが、電気系は安定しておらず、純正のイグナイターとの相性問題か?何が原因かはわからない。
分かっていることは、1次側の抵抗が大きいため、イグナイターに差し込むECUからのパワートランジスター信号コードの電圧が低くなっている(このことは、社外タコメーターを付けることで判明し、調査した結果である)。
。
③と④は純正に比べて走りに大きな変化は感じられないが、始動性がよく、アイドル回転が元気になっているなどの変化はあった。
電気系も安定している(社外タコメーターが安定している)。
以上のことから、私は④のコイルを流用している。
イグナイターもセットになっていたので、配線を元に戻せるよう工夫し、繋いでいる。
最期に、ひとつ気になったことですが、R30はヴィヴィオのコイルを流用すればよいという話は有名ですが、ヴィヴィオのコイルは2つの種類があるようです。
なぜなら、「史上最強のスカイライン」の冊子には次の画像のように書いています。
(クリックすると大きく見えま)
このコイルはどうやら次のコイルのことを指しているようです。
ヴィヴィオ KW3 のイグニッションコイルと思います。
さらに冊子の画像の中にコイルがあるので、よく見てください。
抵抗器が入っているでしょう。
もうひとつ、上記の4つのコイルの画像の②ヴィヴィオのコイルと比較してみてください。
カプラーが異なりますね。
従って、ヴィヴィオのコイルを流用する場合は次のコイルと抵抗器をセットで流用するのがベターかと思います。
私はこのコイルを持っていないので、1次側の抵抗値を知りたいものです。
すでにコイルを流用しているR30オーナーさんへ、
1次側の抵抗が高いのであれば、電気系ドラブルが起きる可能が出てくると思いますので、気を付けてください
(参考)
抵抗値が純正より低ければ、超あぶないし、抵抗器をつけるなど対策が必要です。
抵抗値が純正より高ければ、あぶないということはないが、車は問題なく動いていながら、電気系はパワートランジスターなどの電圧が低くなるなど不安定になっているとおもう。
これから流用を考えているR30オーナーさんへ
安全を考えて流用するなら、R30純正コイルの抵抗値と同じくらいの値を指す強化製品か他車のコイルを流用するとよいでしょう。
抵抗値を調べるためにはデジタルのテスターが必須になります。
以上ですが、コイルの調査はこれで終わりにしたいと思います。
いろいろと調査し、精神的に疲れました。
今度はコイル以外の点火系の強化を考えようと思います。
もう一度言います。
ヴィオヴィオのイグニッションコイルの流用はみんながやっているから私もやると簡単に手を出さないようにしましょう。
よく調べて調べて、安全と大丈夫と信じてから流用しましょう。
結局は、車を壊す覚悟をもって実際にやってみなきゃわからないもんですね。
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最期に、参考になった記事をバックアップのつもりで転載しておきます。
http://www.hdn.gr.jp/cgi-bin/ttb/wwwlng.cgi?print+200606/06060049.txt
迷える豚
2006/06/08(木) 22:10:16
イグニションシステムによってコイルの抵抗値があるようですが、どうしてでしょうか?
抵抗値の違いによってどのように違うのですか?
当方EVOのFLHRを所有しており、点火系の変更を試みようと思っています。
アドヴァイスをお願い致します。
EVO改め90
2006/06/08(木) 23:33:32
まず点火システムありきでコイル(抵抗値)はそのシステムに依存します。
白金
2006/06/09(金) 08:46:28
EVO改め90さん、
いつもご意見を参考にさせて頂き感謝感謝です!
EVO改め90さんのご意見通り、点火システムによって使用するコイルの抵抗は各々設定されています
点火システム推奨のオーム数を守って下さい.
(オーム数を間違って使っても掛かる事は掛かりますが、コイルのパンクや失火します)
点火システムを選ぶ際は、自分が何の目的で交換したいのかをよく考えて購入して下さい
(性能的にはデチューンになってしまうシステムもあります)
経年変化での電気部品劣化を懸念されるなら、ピックアップ、モジュール、コイル、コードの総取替えが理想です、
点火強化だけなら、3Ω高性能コイル&コードの交換で充分だと思います
迷える豚
2006/06/15(木) 18:59:23
EVO改め90 さん>
ご意見ありがとうございます。
点火システムありきでコイル(抵抗値)はそのシステムに依存します。
その回答はここのレスでよく拝見しています。
電気的にどういう理由で抵抗値を決定しているのかを知りたいのですが・・・・
白金 さん>
3Ω高性能コイルとありますが、何Ωと比較して高性能なのですか?
どのように高性能なのですか?
コイルの抵抗値の算出方法は・・・・?
電気的に抵抗値によって同じ点火システムでもフィーリングが違うのでしょうが?
科学的に説明していただけたら助かります。
YO
2006/06/15(木) 20:58:34
まず、この場合の抵抗値とは2次側の抵抗値です。
抵抗値が大きい=巻数が多い
巻数が多いほど、2次電圧が高くなります。つまりスパークが強くなります。
しかし、そうすると電圧の上昇がゆっくりになります。
で、スパークするのも遅れます。
そうすると、少しでもプラグがカーボンで汚れていると、失火(スパークしない)しやすくなります。
つまり、ポイント点火などのシステムは1次電圧が低いため、コイルの巻数を増やし(抵抗値大)、必要なスパークを確保していました。
でも上記のような欠点がありました。
そこで登場したのがトランジスタ点火です。
トランジスタ点火の場合は1次電圧が高い(ポイント式と比べて)ので、コイルの2次側の巻数を少なく(抵抗値が低い)する事が出来ます。
以上、かなり割愛して説明しました。
1から10まで説明してもイイのですが、読みにくいでしょうからこの辺にしときます。
抵抗値の違いについては、ご理解いただけましたか?
>コイルも抵抗値の算出方法は・・・・?
メーカーの技術者の仕事です。
難しいこと考えずに楽しみましょう。(^^)
YO
2006/06/15(木) 21:01:06
コイルも抵抗値の算出方法→×
コイルの抵抗値の算出方法→○
間違いました。
EVO改め90
2006/06/15(木) 23:02:14
専門の技術者でも無い限り答えるのは難しいですね。
素人考えでしかありませんが。
5Ω=ポイント
3Ω=初期トランジスタ
1Ω=現トランジスタ
0.8Ω=デジタル
0.4Ω(0.5)=デジタル
新しいものほど抵抗値(一次側)が低くなっています。コイルの一次側と二次側の巻き数の比率により昇圧の比率が決定されます。電圧が高ければスパークが強いかというとそうでもないというレポートを見たことがあります。
実測値ですが
クレーンシングルファイアヤ 3.4Ω 9.6kΩ
TC88用シングルファイヤ 0.8Ω 5.8kΩ
同じシングルファイヤでも抵抗値は随分違うのが分かります。
重さも全然違いますよ。最新のデジタル点火用はびっくりするくらい小型軽量です。重さも大きさも従来品5Ωと比較すると倍半分です。
モジュールの進化により抵抗値を低くすることができたのではと推察しています。
モジュールの負荷として考えた場合、抵抗値が低いということは出力が大きいことが期待できます。ただし、負荷が小さいのはモジュール側から見るとショートに近く危険ですね。
そこは最新の技術で保護回路が設定できているのではと思います。
点火系でコイルのみでグレードアップするのは難しいのでは。
進角のコントロールが重要で、モジュールの開発が進んでいます。それに併せてトータルなシステムとしてみたほうが良いような気がします。
YO
2006/06/15(木) 23:19:31
すみません、3Ω・5Ωは1次側の抵抗値ですね。
僕のカキコはすべて無視してください。
すみませんでした。
CEO
2006/06/15(木) 23:22:30
高性能な点火システムだから、高性能なコイルですね。
迷える豚
2006/06/18(日) 01:17:49
大変貴重なご意見あるが問うございます。
抵抗値の低いコイルはパンクし易いと聞きましたが、どうしてでしょうか?
LO
2006/06/18(日) 02:01:04
それは関係ありません。
EVO改め90
2006/06/18(日) 10:15:23
ダイナSの5Ω指定を3Ωで走ると寿命が短くパンクし易い話はよく耳にします。抵抗値が低いと電流が多く流れます。それに伴い熱もそれなりに発生します。
パンクの原因の多くは熱によるものです。外的要因で取り付け位置、カバーなどによる熱の逃げが悪い場合、自身の発熱の場合などが考えられます。それ以外に
構造的な欠陥による絶縁不良、断線など。
システムとして設計されていますから指定のΩ数を守るのは原則です。低い抵抗値でよく走るからといって付ける人もいますが、システムを理解した人が危険承知でやっています。
クレーンのHI-4は3.4Ω 9.6kΩ(実測値)でしたが試しにTC88用シングルファイヤ 0.8Ω 5.8kΩをつけてみました。何の問題もなく10000km以上よく走りました。ミスマッチですが設計の許容範囲がたまたま大きかったのでしょう。
コイルのパンクもですがモジュールを壊す恐れもあります。やってみたら壊れなかったということはありますがお奨めできません。
HI-4シングルファイヤでTC88用シングルファイヤ用コイルを並列接続によるツインプラグ仕様を試みました。並列接続ですので抵抗値0.8Ωの半分0.4Ωになり大幅に低い値です。それでも壊れずその走りは滑らかで素晴らしいものがありました。
HI-4は我慢強いモジュールですね。
システム変更で同じことを試みるとまったくエンジンが掛からなくて、モジュールを壊したかと心配しましたが、正規のデュアル用×2で正常動作しました。保護回路が働いていたようです。
いきなり壊れることも考えられるので設計値は守った方が安全安心です。
>点火系の変更を試みようと思っています。
コイルのみ変更を考えているなら気分転換程度の効果はあります。
進角のコントロールと完全燃焼が走りに貢献します。
BILL
2006/06/18(日) 12:05:10
コイルの抵抗値って確か、システム保護の為だと思いますよ。
逆流電流や突入電流からパンクしないようにする為だったはず・・・
デジタルIGだと逆流防止回路が最初から設定されているから低い抵抗値で安定したスパークが出来るんです。
探しました
2006/06/18(日) 18:48:21
PMCのHPにダイナSとコイルの適合が載っています。
レース用が3Ωでストリート用が5Ωです。
以上
参考になったサイト、記事などいろいろありがとうございます。