'84 NSR500

今回の[RACERS]第8弾は、エンジン下にガソリンタンクを置いて、4本のチャンバーがエンジンの上を通るという驚愕のレイアウトを持つ、初代NSR500が登場。初めてストリップ写真を見た時は吹き出しそうになりましたよ。

重いガソリンタンクを下に置けば低重心化する・・・と聞いて、なんて合理的なんだっ！と思ってましたが、実際は、「ガソリンは走れば減る→減ったガソリンは前後左右に踊る→マシンバランスが都度変わる」という突っ込みどころ満載の何とも末恐ろしい暴れ馬だったようです。

よくよく考えれば当たり前なんですけど、当時は見た目のインパクトが大きすぎてそんなこと気にもしてませんでしたから(^^;

コースによっては圧倒的な速さを見せながら、扱いにくさが災いしてシーズンを通して満足な結果を残せなかった反省から、次年度のNSR（初代ロスマンズカラーのヤツ）は通常レイアウトで再構築され、大活躍するわけですが、それでもチャンバーが複雑なとぐろを巻く下4本出しという奇妙な取り回し。

やっぱり当時のレーシングマシンはどれも個性があって面白い♪


そして次号はさらにカルトな世界へ突入する模様。

「幻の4スト500ccエンジンは7バルブのツインプラグ」とか書いてあるんですけどｗ