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今回の[RACERS]第8弾は、エンジン下にガソリンタンクを置いて、4本のチャンバーがエンジンの上を通るという驚愕のレイアウトを持つ、初代NSR500が登場。初めてストリップ写真を見た時は吹き出しそうになりましたよ。

重いガソリンタンクを下に置けば低重心化する・・・と聞いて、なんて合理的なんだっ！と思ってましたが、実際は、「ガソリンは走れば減る→減ったガソリンは前後左右に踊る→マシンバランスが都度変わる」という突っ込みどころ満載の何とも末恐ろしい暴れ馬だったようです。

よくよく考えれば当たり前なんですけど、当時は見た目のインパクトが大きすぎてそんなこと気にもしてませんでしたから(^^;

コースによっては圧倒的な速さを見せながら、扱いにくさが災いしてシーズンを通して満足な結果を残せなかった反省から、次年度のNSR（初代ロスマンズカラーのヤツ）は通常レイアウトで再構築され、大活躍するわけですが、それでもチャンバーが複雑なとぐろを巻く下4本出しという奇妙な取り回し。

やっぱり当時のレーシングマシンはどれも個性があって面白い♪


そして次号はさらにカルトな世界へ突入する模様。

「幻の4スト500ccエンジンは7バルブのツインプラグ」とか書いてあるんですけどｗ

いつまで続くか不安半分だったRACERSも無事？創刊から1年が過ぎ、第7弾はいよいよ私的本命のMarlboroYAMAHA YZR500が登場。

「'80年代後半のGPを駆け抜けたサーキットの赤い彗星」のキャッチコピーが泣かせます。

今回もヲタク度全開のディテール解説とともに、YZRを駆り2度のチャンピオンを獲得した”ステディ”エディ･ローソンの人物像を深く掘り下げた興味深い内容が満載です。

発売からちょっと時間が経っちゃってますけど、ちゃんと買ってありますよ。みんな大好き「RACERS」

第6号の主役は、国産4メーカーの中では最もWGPのイメージが薄い川崎重工のGPマシンたち。

「Kawasaki＝4スト」のイメージが強すぎるのに加えて、参戦期間があまりに短かったせいで、全日本GP250に参戦していたX-09に至っては、完全に記憶から抜け落ちていたほど、自分の中では印象の薄い川重ですが、その短命さゆえにディープな裏話が盛りだくさん。

そんな中、写真の'82 KR500は、当時タミヤから出ていたバイクのプラモデルで唯一買ったほど思い入れのある1台。
鋼管のダブルクレードルが当たり前だった時代にフレームレス（実際はバックボーンフレームですが）の車体とそれを包むライムグリーンのカウルに大きな衝撃を受けたのを今でも憶えています。

この先、モトGPへの復帰はあまり期待できそうにありませんが、GPシーンでライムグリーンをもう一度見たいものですね。。。

ワタクシのブログを覗きに来て下さる好きモノの、さらに一部の変態さんたちに大好評の「RACERS」最新刊が7月24日に発売。
もちろん指折り数えながら発売日に買いましたとも。

5号目の今回は、前号までのWGPマシンとはガラリと趣きを変えて、当時のプロダクションフォーミュラ最高峰、TT-F1で活躍した、SUZUKI GSX-R750を考察。

ライバルメーカーが水冷化を推し進めたエンジン冷却に、油冷という回答で応えたスズキの挑戦を、全日本とAMAを舞台にトッププラベーターとして活躍したヨシムラ、ヨーロッパを中心とした世界耐久でSUZUKI 4ストロークの地位を築いたスズキ・エンデュランス・レーシングの戦いとともに振り返っています。

80年代、国内最大のバイクレースといえば、やはり夏の「8耐」。
WGPのトップライダーが大挙参戦していた当時の華やかさを知る身としては、最近の8耐というか、国内のバイクレース全てがどうにも地味な印象で・・・

今年の8耐もほとんど注目されることなく終わっちゃってるし（泣


次号は、これまで取り上げられてこなかった国内4メーカー最後の1社が満を持して（？）の登場です。

党首的Ｘデーは明日25日ですが、実は今日もＸデー。
往年のバイクファン垂涎のマニア本「RACERS]の発売日ｗ

今号の主役は、空前のバイク/レーサーレプリカブームを牽引したHONDAロスマンズ艦隊の旗艦、NSR500。
どんなにバイク音痴な人でも、どこかで目にした憶えがあるだろうこのネイビー/ホワイトのカラーリングは、YAMAHA党のワタクシでさえ、羨望の眼差しを送っていた記憶が残っています。

圧倒的な速さで悲願の年間王座を勝ち取り、W.ガードナーが名実共にHONDAのエースに登り詰めた87年と、当時これまでにないほどの驚きをもって報じられた、YAMAHAのエース E.ローソンのHONDA移籍により2人の王者にNSRが託された89年。

ローソン移籍の真相や、当時は知る由もなかった数々の秘話とともに、今回も読み応え充分な構成。

帰りの電車で入りこみすぎて危うく乗り過ごすところでした（＾＾；


残念なことに、WGPの代名詞たるGP500特集は今号にていったん終了。

次号は、耐久レースを主戦場にプロダクションレーサーの雄として世界中のプライベーターに愛された「あの」4ストロークレーサー特集だそうです。

これまでとは一味も二味も違うディープな世界に浸れそうな匂いがプンプンしてきます・・・