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屈辱のホーム広島戦から始まった2009シーズン、早いもので今日のエスパルス戦がホーム最終戦。

素早い帰陣で攻めを遅らせてから高い位置でボールを奪ってサイドを広く使う清水のスタイルに嵌って、サイドを全くと言っていいほど押し上げられずにボールは横に動くばかり。
しかも中盤の底の松田と河合からのサイドチェンジのパスはミスだらけな上に簡単に読まれてカットされて状況は一向に好転せず。

それでも崩されても得点を許さないのはCB2人とこの2人の守備力の高さがあってこそ、なだけに悩ましい。

後半も大きく流れを取り戻せないまま残り15分となったところで、特にミスの目立ってた河合に代えて小椋を入れてからゲームは思わぬ展開に。

その小椋が交代早々に放ったミドルレンジからの神ループが見事GKの頭を越えて待ちに待った先制点を上げると、終了直前に今度は渡邊に代わって入ったクナンを後ろに下げて前に張った栗原がロングレンジからの神ループでエスパルスに引導を渡す2点目をゲット！

内容は最悪に近かったけど、結果だけ見れば2-0で見事な快勝。
今シーズン、内容が良くてもあれだけ勝てなかったのに・・・やっぱサッカーって面白いわ。

おかげで試合後のセレモニーも穏やかな雰囲気の中で無事終了ｗ


今日の勝利で今シーズンの順位が確定。

2桁順位でシーズンを終えるのは悪夢の2001シーズン以来だから、そういう意味では木村監督との契約解除も分からんではないけど、決定的な理由もなく3年計画の1年目で早くもハシゴを外したクラブに対して、選手たちはロイヤリティを維持できるんだろうか？

セレモニーでの挨拶で社長代行は「再生と進化」をスローガンに掲げ、8～9割の選手は残ると浩吉監督は断言したけど、移籍ルールも変わって何事もなく契約更新と補強が進むとは到底思えないんだが・・・

相手はナビスコ決勝の夢を打ち砕いた川崎。
GK飯倉は文字通りのナビスコの雪辱戦。
相手のGKはナビスコで完全にヤラれた杉山。
リーグ戦でも何の結果も得られず、タイトルの可能性があるのは天皇杯のみ。
天皇杯を獲って来年のアジアに連れてってやりたいと浪花節全開の木村監督。
その監督を男にしてやろうという声が選手たちからも。

今日は絶対やってくれるはず。いや、やってくれるよね普通。なのに・・・

今日も内容はウチの方が良いのに、セットプレーとつまんないミスから個人技でやられる、全く同じ展開で結局あえなく敗戦。

にもかかわらず・・・


先週のリーグ戦では勝っても負けても何も関係ないのにJ2降格の大分に負けたからって大ブーイングだったくせに、何があっても勝たなきゃいけないトーナメントでの雪辱戦で内容はどうであれ負けたのに拍手でお迎え。


試合前にあれだけ煽っておきながら、

殆どの人が天皇杯を獲るって本気で思ってなかったってことなんでしょう。

もうね、情けなくてブーイングする気も失せましたよ・・・


ただ、今日の山瀬のゴールはそんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれる私的2009シーズンベスト間違いなしの超絶技。

このままだと長くつまらんシーズンオフなので、来シーズン開幕まで、この1発を肴に過ごすことにしますｗ

浩吉さんの解任発表直後のこのゲーム。

選手達にも動揺があったんだろうか、前半はボールも身体もとにかく動きに全くスピード感がない。

相手の早い寄せに全く対処できず完全に後手に回ると、中からの攻撃に固執して苦し紛れの一発狙いを奪われてはカウンターを浴びる悪循環。

それでもフェルナンジーニョの1点だけで折り返せたんだから、修正できれば充分逆転できるはずだったのに、後半に入っても前半の問題点は全く修正できていない。

浩吉さんもさすがに我慢できなくなったか、狩野と長谷川を下げて山瀬と清水の2枚替え。
流れを一気に変えるには良い交代だったけど、最悪のタイミングで交代直後に痛恨の2失点目。

2人が入ってからはプレースピードも上がって、ようやく両サイドからの攻撃の形が見え始めただけに、この1点さえなければ・・・クナンも入って3トップにした後はいくつも決定的な場面を作るも、渡邊の新人タイ記録となるゴールで無得点を免れるのが精一杯。

優勝はおろかACL圏内も望めない、降格の危機もない、中途半端なポジションだからって、リーグ戦でモチベーションを上げられないようなら、監督が誰でも関係ない。

来週の天皇杯、相手がフロンターレだろうがカターレだろうが選手たちにはきっちり落とし前つけてもらわないと。期待させてよね。

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ところで、今日の応援にはちょっと物申したい。

明らかに感傷と分かる突然の「コーキチ」コールに始まり、ウォームアップ時の選手コールは拒否（？）するわ、入場時にいつものチャントは唄わないわ、相変わらず曲多すぎでとっちらかっちゃってるわ、挙句の果てには試合終了後に内輪もめ？で喧嘩騒ぎ・・・せっかくの試合後のエール交換も全部台無し。

遠くのアウェイ戦まで遠征するその行動力には敬服しますが、歌って騒ぐことが目的になってませんか？

特にあの喧嘩騒ぎは見苦しいったらありゃしない。来週のスタジアムでも、次のhamatraでも良いので、ちゃんと事情説明して下さいね。

コーキチの後任はカズシでした。

過去、監督交代が報じられるたびに巻き起こる待望論とは裏腹に、不思議なほど表立って候補に上がらなかったクラブ最大の功労者が、よりによってこのタイミングで新監督に就任。

社長代行がそこまでしてクラブOBに拘る理由がよく分からないが、実績のある下條さんはまだしも、監督経験がほとんどないクラブ最高のレジェンドを監督に引っ張り出した以上、


優勝争いできなかったから解任、なんて中途半端は許さんからな


できることなら、岸野さんが見てみたかった・・・


「で、木村和司って誰よ？」という方は↓をご覧下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%92%8C%E5%8F%B8

木村浩吉監督の今季限りでの契約解除が発表。

クラブ財政を理由に中堅～ベテラン選手を大量に放出した結果、若手に偏りすぎたいびつなチーム編成からスタートした今シーズン。
30節終了時点で10勝9敗11分の10位、ナビスコ4強という数字は、ここ数年のF・マリノスの状況を考えれば期待外れとは言い切れない。
しかも天皇杯は順調に勝ち進んで優勝の可能性も充分残している中での突然の解任劇。

ベースがない、連携が深まらない、といった弊害はありつつも、フォーメーションもメンバーも固定しないチーム作りの結果、若い選手達にある程度経験を積ませることもできたし、これをベースに2年目から熟成を図るもんだとばっかり思ってたんだけど・・・

来季以降、戦力にはある程度目算が立ったし、伸びしろも期待できそうだから、積極補強しない代わりに、勝てる監督を呼ぶために多少なりとも金をかける決断をした、というところか？


いずれにしろ、交代することが決まった以上、期待するに値する人選であることを祈るばかり。