2023年10月14日
やっとこさ 復調のようだ!?のお話 SL125S
訳あって半年間放置プレイをしていたSL125Sが、その代償として不調のドン底に陥っていましたので、整備手帳に記しているとおり、必要と思われる調整整備をしましたが、残念なことに復調には至りませんでした(汗)
整備直後は完治したかのように正常状態になるのですが、10分ほど走行すると、エンジンがボコ付いてパワーが落ち、充電圧が画像のように15V以上になってしまうという不調状態に陥るのです。
キャブレターには異常がないと確信していました。
したがって、電気系、特に点火系に何らかの原因があるものと考えました。
イグニッションコイルにちゃんとした正規の発火用電力が供給されなくなっているという疑いです。
10分ほどの通電で、
◯セミトラの回路に何らかの熱障害が生じるのではないか。
◯これに関連してパンクバッテリーへの充電や放電に支障を来たすのではないか。
ということを考えてみました。
定期的に乗っていた半年前において、イグニッションをオンにした時点で、すでにバッテリーは10Vほどの死に体値を示していました。
セミトラと12Vバッテリーの導入はともに2022年5月であり、たったの1年半ほどでバッテリーがパンクするに至るのは納得ができません。
すでに12V化されていたエポを2021年3月に購入したのですが、それから2年半以上も経過しているのにイグニッションをオンにした時点で、今もバッテリーは12V以上を示しています。
…となれば、社外品のセミトラがバッテリー充電に何らかの悪影響を与え、その結果、バッテリーを短命にし、そして挙句の果てに今回のような不調を生じせしめているのでないのかと考えてみたのです。
そこで、不調の原因を
◯セミトラの故障
◯バッテリーのパンク
に絞って、今回、再度修理整備をすることにしました。
作業ベースから自宅へ移動させた「SL125SメンテパーツBOX」であります。
この中にはシリンダーヘッド、シリンダー、ピストンなどの金属個体パーツから、パッキン類、各種電装品、ワイヤー・ケーブル、樹脂部品等々、ほとんどのメンテパーツをストックしています。
パーツBOXからは「コンタクトブレーカー」を取り出して、念のために交換をし、ポイントの隙間調整をしました。
当然ながら、点火時期も調整しました。
コンタクトブレーカーをスムーズに作動させ、かつ、ポイントヒールとカム山の摩耗を軽減させるために、カラカラに乾いていたオイルフェルトにグリスを染み込ませました。
そして不調の原因の一つとして認定した「故障したものと考えられるセミトラ」を取り除き、正規の配線を施して「12Vポイント点火方式」に単純化しました。
バッテリーは同じ規格の他メーカーのものを尼村に発注して取り替えました。
画像ではシャッター速度とLED発光のタイミングが悪くて綺麗には写っていませんが、その整備結果として、
ライト点灯時
◯アイドリング時 13.7V
◯約4,000rpm時 14.1v
の正常値を示すようになって安定したアイドリングを取り戻し、吹き上がりも元通りに良くなりました。
これだけでは完全には復調の確認はできていませんので、近所を30分ほど走ってみました。
そうしましたらどうでしょう!?…
不調状態に陥ることは一切なく、快調な走りを維持したではあーりませんか!!
やはり主たる原因は、「セミトラユニット」であるものと認められました。
これでようやく「復調したーっ!」と雄叫びを上げることができるでしょう!
しかし、50数年までの旧車バイクに、何の保証もない社外の余計なものを取り付けるとこんなことになってしまうという典型的な悪例になってしまいました(汗)
そして、お高い◯万円のセミトラユニットがパーとなり、これだけは故障原因になって欲しくはなかったのですが、まぁこんなええ歳にもなって痛い痛い恥ずかしい恥ずかしい勉強代となってしまいました(汗)
それはそうとして、これでようやく「古き二輪を愛でる会」への参加が実現のものとなりました(嬉)
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SL125S | 日記
Posted at
2023/10/14 15:34:24
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