今日の一言(内職ネタ)

ステアリングスイッチイルミの打ち替えリクエストに変化が…
「(純正色のまま)更に明るく！」です。
通常は基板を加工して大きいサイズのチップに打ち替えて対応してますが


こちらは2012から3528に打ち替えてます。


ステアリングスイッチのイルミは運転に支障の無い様に(多分…)光量をかなり抑えられてます。チップをサイズアップしても期待した光量が出ません。抵抗値を変更すれば明るくなりますがマイナス回路がステアリングスイッチのCAN回路と共通なので不具合が出ないか心配でした。
更に、スイッチのサイズや視認性を考慮してると思うのですがチップ毎に抵抗値が違います。

画像の黒くて四角いのがチップ抵抗です。大きいのがイルミ用、小さいのがスイッチのCAN通信用の抵抗です。

前記しましたが大きな抵抗値で電流を抑えてます。通常の打ち替えやLEDの回路製作では使わない抵抗値です。個別に仕入れるのは面倒なのでサンプルブックを購入しました。

0Ω〜10MΩまで170種類あります。
余談ですがチップLED、抵抗は同じサイズでもcm表示とinch表示があります。今回使用するチップはcm(mm)だと3216inchだと1206となります。
サイズの他に容量が1/4W(0.25ワット)も目安にします。
抵抗値の表示も3桁表示4桁表示があります。
先ずはステアリングスイッチの一部に使われてる

222=22×10の2乗=2,200Ω=2.2KΩ

こちらは

221=22×10の1乗=220Ω

こちらは

2202=220×10の2乗=22,000Ω=22KΩ

おまけ

22R0=22.0Ω
読み間違えるととんでもない事になるので実装前にひとつひとつ必ずテスターでチェックします。
サンプルブックの抵抗はAmazon購入の大陸製なので誤差のバラつきもチェックです。

もう一度基板の抵抗をご覧ください。

抵抗が単発の回路と2個並列になってる回路があります。単発の場合は1個の抵抗222なので2.2KΩですが2個直列の場合は単純に足し算になります。が、並列の場合は足し算ではありません。2個の平均でもありません。
152抵抗が2個の並列接続の合成抵抗は
(1.5KΩ×1.5KΩ)÷(1.5KΩ+1.5KΩ)=0.75KΩ=750Ωになります。
同じ並列接続でもこんなのも…

(仮実装で照度テスト中なので適当ハンダになってます)
242と302の並列接続です。
(2.4KΩ×3.0KΩ)÷(2.4KΩ+3.0KΩ)=1.3KΩとなります。

基板が並列接続可能な回路なので並列の合成抵抗で構築します。並列接続のメリットは1/4W抵抗を並列で2個繋ぐと1/2W抵抗として使える事。抵抗の熱の分散などのメリットがあります。
実装されてる抵抗値を光量アップ理論値で算出した抵抗値を更に並列合成の抵抗値を導き出して

光量を測定して最終的に各抵抗値を決定します(変更前より7倍位アップしました)。
抵抗の実装が完了したら

念のため長時間発光試験をして各部の発熱等を確認します。同時にCAN通信の回路障害が無いかテスターで検証して

車両に戻して動作チェックの後、光量を測定します(3.5倍位アップしました)。


画像では正解にお伝え出来ませんが明るくなりました。


それでは　また、、