運転免許証やパスポート、クレジットカードなど、ICカードが入ったカードに外部から電磁波を当てると、情報を抜き取られます。
それを防止するため、コスト10円ほどでDIY対策をしてみました。
100円ショップでラミネートフィルムを買い、(ただしラミネート機を持ってないので)アイロンを使って中温で「アルミ箔」をパウチし、財布の中に1枚入れるだけ。
たったこれだけでICカードがスキミングから保護されるのです。
眉唾だと思う人もいるでしょう。
しかし自動改札の機械で実験したところ、SUICAにアルミ箔を乗せてタッチすると、たとえ改札機にSUICAを密着させても、近くにアルミ箔があるというだけで、まったく反応しませんでした。
改札機→SUICA→アルミ箔
の順に重ねていても、SUICAは反応しないのです。
これはいい!
しかし、アルミ箔は磁力線を素通しします。
まったく理屈に合わないと思う人もいるでしょうね。
それでもこの方法でICカードは沈黙してしまうのです。
その理由。
ICカードにはループコイルが組み込まれており、磁力線がコイルで発電して、その電気でICが働く仕組みです。
ここで重要な点。
ループコイルが発電するのは、「高速で強弱を繰り返している磁力線」が当たるからです。
「単純な磁力線が当たっているだけ」では発電しないのです。
その「強弱を繰り返す磁力線」の範囲内にアルミ箔があれば、磁力線の強弱はアルミ箔に渦電流を発生させ、エネルギーを消費してしまいます。
ループコイルの電気抵抗は、アルミ箔の電気抵抗と比べれば、何万倍何億倍でしょう。
つまりICカードのループコイルの近くにアルミ箔が一枚あれば、発電エネルギーのほとんどをアルミ箔に奪われるため、ループコイルは発電できず、ICも作動せず、結果としてプライバシーも守られるという仕組みですね。
ですから、財布の中にお守りとしてラミネートアルミ箔を1枚入れておけば、その近くにあるICカード類は、運転免許証も含め、すべてプライバシーを守れるわけです。
町中で、害意を持つ第三者に不用意にプライバシーを抜かれないために、この方法はお勧めだと感じました。
その応用ですが、実は私はパスポートにもICカードを挟んであります。
ただし、入出国時には取り外しておかないと、ICが反応せず、機械に怒られちゃいます(経験済)。入国管理官に怖い目で睨まれます。
2018/11/14追伸
実は、アメリカのFCCの規格によって、無線ICリーダーの到達距離は20m以下でなければならないと決められているんだとか。
20mmでも、20cmでもなく、20mです。
誤字ではないです。
それだけ、遠くからデータの抜き取りが可能だということですね。
電車1両の長さが20m弱。
つまり、電車の同じ車両のなかに、本格的にスキミングを狙った悪人が一人乗り合わせていると、車両内の全員の情報を抜ける(少なくとも理屈上は)わけです。
いやはや。
くわばら、くわばら
であります。
実際にはどうなのかは知りません。
ただ可能性がある以上は、用心するに越したことはないと私は思っています。
対策に多額の費用が掛かるなら話はまた別ですが、ICカードに関しては、コスト10円で用心できるのだから。
さらに追記(2024.6/2)
最近、自動車の車検証にも、ICチップが組み込まれるようになりましたね。
以前、車のナンバープレートをICチップ入りにすることを検討しているとのニュースがありましたが、いつのまにか立ち消えになったと思っていたのですが。
それと入れ代わるように登場したICチップ入りの車検証。とても複雑な思いです。
車検証って、普通は自動車のグローブボックスの中に保管されるわけで、鉄板に囲われていますが、それでも運用側の狙い通りに遠隔操作でICチップが反応するのでしょうね。
ということで、車検証にもアルミ箔を乗っけた上でダッシュボードに保管することにしました。
これって、なにか法律に触れますか?
Posted at 2018/11/12 09:43:15 | |
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