目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
もともとアンダーパワーの我が車の場合、夏になってエアコンを回していると、とっさの加速力がまったくなくなってしまいます。
そこで、アクセルの踏み込み度合いに敏感に反応し、エアコンのコンプレッサーをその瞬間だけ切る装置を作ることにしました。
エアコンはエンジン出力の約1割のパワーを奪っていると言われますから、パワーが欲しい瞬間だけエアコン(のコンプレッサー)を切ってやることができれば、実質的には10%(私の車だと10馬力)アップするのと同じことになるわけです。
2
アクセルを踏み込む任意の位置で、エアコンのコンプレッサーの電磁クラッチをオン/オフできるように工夫しようというのが、今日の工作のテーマです。
写真は、マイクロスイッチ。見えているネジによって、取り付け角度を調整し、スイッチが作動する位置を自由に設定できるようにしたものです。
3
エアコンのユニットの裏側を開けてみると、ややや。
時代の進歩というのは恐ろしいもので、どの線がエアコンスイッチやコンプレッサーのリレーにつながっているのか、まったくわかりません。(昔の車は、スイッチから直接コードが出ていたから、どれがどれだかただちに分かったものです。時代の変化、恐るべし)
そこで、ボンネット内のリレーボックスを外して分解し、当該リレーへの配線色を確認してみたところ、茶色系統の2本のコードが該当していました。
一方、エアコンの裏側のハーネスには、茶色のコードは1本しか来ていません。
ものは試し、と切ってみたら大正解。ここの間にマイクロスイッチを(回路として)挟むことにしました。
4
さて、このままでは困る状況があります。
つまり、アクセルは踏みっ放しだけどエアコンも必要、という状況に対応できないからです。
そこで、この回路を殺すスイッチを取り付けることにしました。
回路上、マイクロスイッチと並列になるようスイッチを並べることにしたのです。
スイッチはダッシュボードに取り付けました。「メクラブタ」を加工したので、一見、簡単そうですが、えらく加工に時間が掛かったのが誤算です。
5
しかしまあ、無事に完成し、あとは運転を続けてスイッチが作動する位置を微調整するだけです。
エアコンには、たしかに高負荷状態でコンプレッサーを切る機能が付いていますが、自分の好みの踏み位置で切れるわけではなく、パワーロスに直結するので、こういう小手先の工作は有効だと思います。
エアコン全開で走っている時に、アクセルを踏み込んでもストレスを感じずに済むようになったので、大成功だと思います。
6
えー、ここから6月20日に追記しています。
いよいよ夏本番です。我が家の周辺は短いが急な登り坂が多いので、この装置、予想以上に役に立っています。
坂に差しかかると、自動的にコンプレッサーは切れますが、エアコンの送風そのものは続きます。だけどコンプレッサーは冷えているから、短い急坂が終わるころぐらいまでは冷たい風が出てきていて、特に違和感も感じません。長い坂道になると、最後のころには生暖かい風が吹き出てきますが……。
登り切るとエアコンは自動的に復活しますので、ほんと運転していてストレスを感じなくなりましたよ。
榛名山に登るような時には、スイッチオンして装置を殺せば普通のエアコンに戻るわけですので、ぜひ、みなさんも、トライしてみてくださいな!
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