ピィロンリロリ~~ン♪
クリィン♪
・・・
全地は一の言語一の音のみなりき
茲に人衆東に移りてシナルの地に平野を得て其處に居住り、彼等互に言けるは去來甎石を作り之を善く爇んと遂に石の代に甎石を獲灰沙の代に石漆を獲たり。
又曰けるは去來邑と塔とを建て其塔の頂を天にいたらしめん斯して我等名を揚て全地の表面に散ることを免れんと、ヱホバ降臨りて彼人衆の建る邑と塔とを觀たまへり 。
ヱホバ言たまひけるは視よ民は一にして皆一の言語を用ふ今旣に此を爲し始めたり然ば凡て其爲んと圖維る事は禁止め得られざるべし。
去來我等降り彼處にて彼等の言語を淆し互に言語を通ずることを得ざらしめんと、ヱホバ遂に彼等を彼處より全地の表面に散したまひければ彼等邑を建ることを罷たり。
是故に其名はバベル(淆亂)と呼ばる是はヱホバ彼處に全地の言語を淆したまひしに由てなり彼處よりヱホバ彼等を全地の表に散したまへり。
(旧約聖書 創世記 第11章)
つまり神様は、人類が徒党を組む上で、言葉が大事だと思ったわけですね。
ところがどっこい。
1000年かけて人類は言葉を翻訳する術を得て、
2000年かけて再び集結した訳です。
ボクはですね、この集結に対し、二度目のバベルは、神の手でもう執行されているのでは??
・・・・と、最近思うのです。
今回神が壊したもうたのは『言葉』ではなく『価値』
人間それぞれの価値の基準を粉々にしてしまったのです。
その神の下僕こそ、頭の●いエコノミストが神格化して止まぬ、スティーブ・ジョブズその人だとボクは思うのです。
もうそろそろ感じていませんか?
隣の席の同僚が、
近所の友達が、
家族が。
それぞれ熱狂しているものが、全く自分の知り及ばない物になってしまっているという違和感。
その逆も然り。
自分が、『これ来てね?盛り上がってね?』と熱中していて、それなりに自分に見えている第三者複数名もバリバリに盛り上がっている・・・と感じていたことを、すぐ隣にいる人間がキョトンとするという違和感。
昔は自分に興味が無い事でも、それなりに流行ったものはどこかで耳にしていたものです。
ところが、ジェネレーションギャップなどというレベルではなく、もう知らないことは全く知らないでも
生活できるようになっていませんか?
自分と同じ身の丈、年齢の人間が、全く違う価値観のものに熱狂しているのを見て、びっくりしたことありませんか?
並列的に分断されたコミュニティ。
このきっかけを作ったのがスマートシステムだとボクは思うのです。
自らの死期を悟った天才が、開発を急がせた装置は、人類それぞれがかろうじて持ち得ていた共通の価値観を分断するための装置だったのです。
『自分が死んでから世の中が発展するなんて面白くない!』
そう考えていた彼に、神は白羽の矢を当てたのです。さぞや楽しく死んでいった事でしょう。
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3年前
A『ねぇ爆さんそろそろスマホじゃないかなぁ・・・』
B『そんな電話として一日使えないようなものはコミュニケーターとは言わん!それにまだ全体(携帯)の10%程度だ。まだ買っちゃいかん!』
一昨年
A『・・・買っちゃった・・・電池が持たない』
B『だから言ったろうが!もたねぇって!信じろよ』
昨年末
会社『なぜスマホを持たない!』
B『ボク、電話魔なんで・・・』
・・・でも、本当の理由は暇さえあればスマホの画面ばっかり見ている人が“阿呆(の´ⅴ`の)”に見えていたというのがありました。食べながら、あるきながら etcいつも画面ばっかり見ているのに呆れていました。
しかし遂にアプリの動向を無視できず、iPodtuchとイーモバのセットを持ち歩くようになったらあら不思議!いつの間にかタブレットまで手に入れなきゃならなくなりました。
でメール以外にもTwitter・Facebook・みんカラのレスが届くたびに・・・
ピィロンリロリ~~ン♪
クリィン♪
と、追いかけてくるのです。
考えたい、という大切な“間”をまるで与えてくれないこの装置、
便利そうで、絶対不便です。
ピィロンリロリ~~ン♪
クリィン♪
・・・あ、また鳴った・・・
ピィロンリロリ~~ン♪
クリィン♪
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(╬゚◥益◤゚)
Posted at 2013/01/18 23:50:03 | |
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