2023年12月24日
※1、2ともに現行の情報になります
他の車種も当てはまるのもあります。
まだ途中ですが、他にもあるかもしれないです。
ページ数書いてあるので詳細確認してください
P76
⑶ ABS 装備車両における操作力及び制動初速度の虚偽記載(虚偽記載類型)
ア 不正行為の概要
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)装備車両の試験(車輪ロック確認試験)において、操作装置に加えた操作力及び制動初速度に関し、試験成績書には、実際の実験データに基づく操作力及び制動初速度の数値を転記する必要がある。 しかし、法規認証室の試験成績書作成者は、①実験報告書には、法規に規定される操作力(ダイハツ ロッキー等に適用される制動装置の法規では 500 ニュートン、ダイハツ ハイゼット カーゴ等及びダイハツ ハイゼット トラック等に適用される法規では 700 ニュートン)に達しない数値が記載されていたにもかかわらず、法規に規定される操作力に達したことにするため、試験成績書に規定の操作力を上回る虚偽の数値を記載した。
加えて、ダイハツ ハイゼット カーゴ等については、②「低μ路→高μ路試験」の「非積載」の試験条件において、実験報告書には法規に規定される制動初速度(指定速度(時速 50 キロメートル)の 98%以上の速度)を満たさない数値(時速 48.6 キロメートル)が記載されていたにもかかわらず、試験成績書に、法規に規定される制動初速度を満たす虚偽の数値(時速 49.6 キロメートル)を記載した。 原因としては、実験報告書記載の数値が法規やガイドライン規定の数値を下回
る程度がわずかであると考え、再試験の必要性が乏しいと判断したためであると考えられる。
Posted at 2023/12/24 20:40:12 | |
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2023年12月24日
https://www.daihatsu.com/jp/news/2023/report_2.pdf
P70
⑵ 衝突試験の前提条件として実施される試験における座席加工(不正加工・調整類型)
ア 不正行為の概要
安全性能担当部署の試験実施担当者は、衝突試験の前提条件として実施されるヒップポイント試験において、ダミーのヒップポイントが、法規で要求される範囲の上限又は下限よりも数ミリメートル程度高く又は低くなり、法規で要求される条件を満たさなかったところ、座席シートは傷害値に直接的に影響する部品ではないため加工を加えても問題がないと判断し、審査官に無断で、①電動カッターやハサミで座席シートの一部を切り取ったり、シートに切れ目を入れたりするなどして着座位置を低くする、又は、②シートパッドの下にウレタンを敷いたり、シートに切れ目を入れてウレタンを挿入したりするなどして着座位置を高くするといった加工を加え、ダミーのヒップポイントが正規の位置に収まるように調整することで、衝突試験の前提条件が満たされるようにした。
本件は、不正行為を直接的に裏付ける試験データ等は見当たらないものの、関係者の供述の信用性を客観的な証拠との整合性等の観点から慎重に評価した結果、上記不正行為を認定した。
Posted at 2023/12/24 20:31:30 | |
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