2012年09月24日
シャバの人間は堂々と白旗を上げて身体財産の保全を図ってください。
いつの間にやら家に帰ってきました。
中国にあるユニクロやアウディーが反日的的な意味を書いた横断幕を掲げたとして非難されている。
しかし、考えてみても欲しい。血走った暴徒に囲まれ、脱出もままならず、救出もあてにできない。このような状況で武器ひとつ持たない、いや少々の武器があって意味がない、さらに言えば武器が使える根拠も薄いなかで、自らの身体と財産を守るために何ができるのか。
今回の件はパッシブ的自衛のための白旗であったとみなすべきだと考える。
従って、この件をいたずらに政治と絡めるべきではない。確かに文言には最高の余地が無きにしも非ずではあるが(笑)。
彼らは、政治的活動をするため、あるいは援護するために中国に駐在しているわけではない。日本の主権が及ぶ場所に住んで生活している日本人となんら変わらない権利を有する民間人である。アウディーに関しても状況はそれほど変わるまい。ドイツ国家が何らかの警察力や軍事力を出したとは聞こえてこないのだから。
民間人には交戦権が無い。ということは誰かにその代わりを依頼するしかないのだが、あの状況で代理たるに足りた組織があったろうか。
私は政治にはモノ言えない立場ではあるが、濁流の中で孤立した邦人を如何に救出するかの立案はあっても、決心できる命令権者不在ということはもう少し日本人が考えるべきことではないだろうか。このままでは第2第3のユニクロが出てくるばかりではなく、邦人の死者すら考慮する必要性が出てきてしまうであろう。
歪んだ愛国心によって、日本のために世界に進出している同胞を貶めるべきではない。売国奴、非国民などという私の中では歴史上の古語を今になって耳にする機会があるとは実に意外であると共に、私と同世代の人間からも発せられていた事に強い違和感を覚えたのも事実である。
そして売国奴、非国民などという侮辱語を、かの企業に勤務する社員やその家族にぶつけるような下劣な日本人が現れないことを期待したい。
軍人が最後まで白旗を上げない理由と、その一方で白旗を上げることを認められている理由をよく考えて欲しい。いわんや民間人をやである。
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Posted at
2012/09/24 01:19:54
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