邪道と云われる鉄タンクにクリアー塗装を施す【第1話】
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
鉄は錆びるもの。
だから一般的には防錆処理もしくはサフェーサー吹いて
色乗せてから好き好きお絵かきして、最終的にクリアー吹くのが一般的。
でもバイクは鉄の芸術なので素材まんまの味を出したいという方は世界中に五万といます
でも防錆処理も施さないなら錆びて終わり。が一般論。
やってみないとわからないじゃ無いか!
ちゅうことでやってみました。
スーパード素人による
鉄タンクのクリアー塗装 第一弾!
これはまんま送られてきた未塗装の社外製ガソリンタンクです
錆びないように薄っすらマシン油塗ってありますがそれでも大体錆びています
前準備としてタンク内の防錆コーティングを施してます
そちらは以下に掲載してます
https://minkara.carview.co.jp/userid/1621560/car/1204979/5351200/note.aspx 2
たった50ドルで買ったガソリンタンクです
プレスで鉄板打ち抜いてシーム接着と溶接で仕上げられているガソリンタンク。
あちこちに溶接痕やスパッタ、溶接後のサンディング痕が沢山あります
デカ目の凹凸はパテで盛って、線キズとかは
プラサフ(塗料の乗りを良くする為の素材-塗料間に吹くグレー色の下地材)を吹けば線キズも埋まり、大体#800耐水サンドペーパーで全体的にキズ入れて研げば普通は塗装(色乗せ)が出来ます
今回はいきなりクリアー。
なので下地処理剤一切使えません
誤魔化し一切効かないので塗装の命と言われる下地処理が猛烈に大変です
普通の塗装も下地処理はラクではありません
たま〜に知らないアホが塗装して?と言ってきますが
吹く前のプロセス知らないどあほは大体下調べも無しに直ぐに依頼してきます
分かってる方はちゃんと下地処理してから持ってきてくれます
プロが行うウレタン塗装なので
色(塗料)の他に、硬化剤とシンナーが必要なので
一般人がその辺で買える缶スプレーのラッカーと比較しても
材料代が結構掛かります
ただラッカーより簡単に。
そして直ぐ乾き(完全硬化は数日)
修正もラクチンで
塗膜しっかり
(ラッカーで塗装するとガソリンで塗料剥がれますが
ウレタンは樹脂なので溶けません)
なもんでこのキズだらけのタンクを
徹底的に削って磨いて研いで平滑に処理します
回転工具は苦手なので全て指先の感覚を頼りに削ります
まずは見えないタンクの裏側をペーパーで削ってみてどの番手が適してるか見ると良いです
3
耐水サンドペーパー #120
(かなり荒いので金属製の素材を削る時位しか使わない番手です)
この写真ではすでに手作業で4時間削った後の状態です
それでもタンク側面の下側(写真で言う奥側)に
カッターでキズ入れたようなプレスキズがついてます
これをひたすらサンドペーパーで研ぐのですが
同じところばかり研いでるとそこだけ凹みます
全体にしつつキズを消す感じでただひたすらに研ぎます
耐水サンドペーパーを使っているので普通は水を掛けて
ペーパーに詰まった削りカスを流しながら削りますが
水が鉄の酸化を促進してしまう為、
水ナシの空研ぎをしました
この影響で直ぐにペーパーは削れなくなりサンドペーパーの消費が
一般的な塗装比ですぐになくなります
4
昨日・本日と#120だけでペーパー丸2枚。
トータル8時間研ぎました
シームすれすれの末端の線キズは流石に消すのが大変で一部端っこの線キズは消せてませんが、凡そ見えるところのキズと
タンク中央の溶接・切削痕は綺麗跡形なく研いで消えました
この先、徐々にペーパーの番手を増やして目の細かいサンドペーパーで研いでいくのですが、
今研いでる番手で残したキズは次の番手では消せません
それで進めても良いですが綺麗に塗装してクリアー吹いたあと
残した線キズでガッカリした経験もあるので
自分が納得いくまで徹底的に研ぎます
ただし、素材が鉄です
そんな厚い鉄板じゃないので穴開きます
キズは消したいから研ぐ
研げば研ぐほど素材は薄くなる
この漢気溢れる鉄クリアー塗装
色乗せ塗装がいかに誤魔化しの産物だった事に
今更ながら気がつきました...( ・∇・)
鉄にクリアー塗装。
超ォ〜大変な作業です
色乗せて鉄っぽく塗装で見せた方が
リスク無く断然ラクで早く仕上がりそうですw
5
あとは1工程あたり30分そこら。
#120番で研いだ全面を#240で削ります
大体倍々であげてくんですけど
工程増やしてちょっとづつ番手増やした方が
断然仕上がりが綺麗になります
#120でつけたキズを#240で徹底的に削ります
超ゴシゴシではありませんが、そこそこチカラ入れないと削れません
何せ空研ぎなので効率がとても悪い
6
前工程#240でつけたキズを
#400で無くしていきます
しつこいですが#400で削り忘れた#240のキズは次番手で消すには困難です
研いだ面を光に当てて
指先で凹凸や研いだ面の荒さを確かめながら黙々と削ります
7
#400 → #600 完了です
ようやく表面にアルミとステンレスの中間程度の
『ツヤ」が薄っすらと出てきました
色々鏡面にしてきたので
鉄もピカピカなる予感w
8
昨日・今日で
手作業塗装前のサンディング
#120 → #240 → #400 → #600 トータル 10時間
ひたすら右手、左手持ち替えて研いでました
腕も肩もパンパンで痛い
晩飯箸持つのもしんどいので
フォークとスプーンで喰いました
明日は#800 → #1000 → #1500 → #2000 →
機械に変えて
バフ掛け 青棒 → 白棒 で鏡面仕上げ
これでようやく塗装に入れます
ミッチャクロンで下地吹いて
ウレタンクリアー塗装(1回最大6層積層)
久しぶりだけど大変な作業です
プロになる腕前ありませんけど
塗装は仕事でば選びたく無いです
有害なのでカラダ痛めますし
続きはまた明日。
休みなのに疲れました。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( 鉄タンク の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク