2025年06月21日
燃費レビューからの続きです。
下記4つについて主に書こうと思います。
1:リチウムイオンバッテリー(駆動バッテリー)について(気温の影響)
2:暖気運転について(強制暖気)
3:高速道路での燃費について
4:道路状況(勾配)の違いでの燃費の変化
※本題に入る前に
今回エアコンの使用とかには触れていません。
当然使用すれば電気を消費するので燃費への影響もあります。
エアコンに関しては個々で使用頻度は違うと思うのであえて触れていません。
1:リチウムイオンバッテリーについて
リチウムイオンの特徴(短所)の1つでもある温度(気温)に敏感、左右されるなと感じます。
一般的にリチウムイオンは15℃未満になると性能が低下しはじめると言われています。
快適な20℃前後を100%としたら、5℃を下回ってくるとリチウムイオンの容量、
充放電効率が20~30%低下するのが一般的です。(氷点下になればもっと・・・)
なので冬になるとバッテリーの性能低下でエンジンの稼働が多くなってきます。
体感だと15℃以下、10℃以下、5℃以下、0℃前後、氷点下と順を追って燃費が
悪化している様に感じます。
氷点下が連日続くとさらに悪化している様に感じます。
(リチウムイオンの温度による変化の研究データを見たことがありますが、
そのデータでは25℃以下ですでに性能低下がはじまっていました。
15℃以下で確実に体感できるので低温は相当弱いのではないかと思われます。)
高温については正直どのあたりから悪化(性能低下)しているのかよく分りません。
リチウムイオンは高温だと発火の恐れがあったり、品質が劣化したりするので熱対策は
念入りにしてるはずなのでだいぶ耐熱温度は高いのではないかと思っています。
ただ、真夏の35℃超えとかは照り返しとかもあるし条件がいいとはとても言えないですね・・・。
そしてこれが私の実燃費記録です。
条件が同じくらいで夏と冬の記録です。
どちらも通勤に約330km走行、他休日に利用したときの記録です。
・7/21~8/12 距離805.1km 給油31.2L 燃費25.80km/L (※表示燃費28.1km/L)
(通勤約330km/他約475km/高速なし)
・2/2~2/22 距離592.1km 給油29.5L 燃費20.07km/L (※表示燃費21.5km/L)
(通勤約330km/他約262km/高速なし)
2月の記録は10年に1度の大寒波で早朝出勤時に氷点下5℃とかになってました。
2:暖気運転について(強制暖気)
暖気と聞くと寒い朝に車内を温める、霜で凍ってしまったフロントガラスを溶かすとかを想像します。
ガソリン車の場合はエンジンをかければ熱が発生するのでエンジンや冷却水が勝手に温まります。
ですが、e-powerはバッテリー残量で発電したり止めたりをしています。
なので、適正温度にする為にエンジンを強制稼働させて温めます。
気温が低いとその分、温度上昇させるのに時間がかかるのでエンジン稼働時間が長くなってきます。
エンジンを稼働させる目的が充電ではなく、温めて適正温度にする為なので電池残量は無視で、
温まれば暖気は終わります。
あまり、暖気については意識してないので気温〇℃でどのくらい暖気をしているというのは
定かではありませんが、長期で調べた物ではありませんが4℃で約1km走行、7℃で約1km走行、
12℃だと約500m走行で暖気が終わっていました。
氷点下5℃の時はもうちょい長かった様な記憶です。
しかし、たかだが1キロ2キロ毎日エンジンを強制稼働させてそんな燃費に影響がでるほどの
エンジンなのかと私は思っています。
暖気での燃費の悪化はそれほど影響しないのではと言うのが私の考えです。
勿論、悪化の影響はゼロではないとは思いますがリチウムイオンの影響の方が大きいのでは
ないかと感じています。
3:高速道路での燃費について
e-powerは高速道路においては不利なのは間違いありません。
信号機もなく約100km/hで走行するということは回生での電気回収はほとんど得られません。
エンジンでの発電に頼るしかありません。
ただ、そこまで極端に悪化するのかと言うと私はそうとは思っていません。
・1/5~1/12 距離634.4km 給油29.2L 燃費21.73km/L (※表示燃費22.7km/L)
(通勤約110km/他約100km/高速約424km)
これは総距離634kmに対して高速道路が424kmと約67%高速道路を走行した記録です。
高速道路を利用した時の気温を調べてみましたが最高気温8℃、最低気温が氷点下2℃で
私が高速道路を利用したのが早朝と夕方なので低温での走行は間違いないと思います。
・6/7~6/8 距離645.3km 給油28.6L 燃費22.56km/L (※表示燃費23.5km/L)
(通勤約0km/他約67km/高速約578km)
これは総距離645kmに対して高速道路が578kmと約89%高速道路を走行した記録です。
高速燃費がそこまで悪くないと言う理由が冬の低温時の方が燃費は悪くなるからです。
リチウムイオンの低温時の性能低下は避けられません。
まあ、私の生活スタイルだど高速道路を利用するのは1ヶ月に1度が2ヶ月に1度程度
なので対して気にもならない感じです。
4:道路状況(勾配)の違いでの燃費の変化
e-powerの燃費はエンジン(ガソリン)と回生による電気の回収と電気を利用したモーター走行を
全部ひっくるめての燃費になってきます。
表示燃費と満タン法だと1年間見た感じだと1km/L~2km/Lくらいは誤差が出ます。
表示される平均燃費は取説によると30秒毎に更新されます。
システムとか更新のタイミングとかの問題で正確な表示は難しいのではないかと思われます。
表示燃費は短距離や断片的なデータではカタログ燃費からかけ離れすぎて目安にすらなっていません。
実例として、4月に桜を見に約53km離れた所まで行きました。
そこは私の住んでいる所より標高が高いので1週間遅れて桜(ソメイヨシノ)が咲きます。
行き帰り共に同じ道を走り、気候がいいのでエアコンは使用していません。
行きが気温18℃で表示燃費が約24km/L
帰りが気温22℃で表示燃費が約32km/Lくらいでした。
急坂は全体の10%~20%もないくらいで、ほとんどが緩やかな坂です。
行きは約50km掛けて上って行ってます。
帰りはと言うと緩やかでも下り坂です。
モーター出力(電気消費)も行きに比べれば少なくなるはずです。
そして、回生での電気回収も行きよりも多くなるはすです。
この気温ならリチウムイオンの性能低下はないと思われるので、同じ道を走行しているので
違いと言えば行きの上りと帰りの下りの違いだけです。
道路の状況、勾配だけでこれだけの差が出てきます。
カタログ燃費が23.8km/Lで燃費32km/Lなんだと言われて信用できますか?
短距離など表示燃費が良くてもある程度走行していると段々と落ち着いてきます。
桜を見に行った時の燃費記録をみると最終的には下記のようになりました。
・3/30~4/20 距離702.0km 給油29.9L 燃費23.48km/L (※表示燃費25.5km/L)
(通勤約330km/他約372km/高速なし)
●まとめ
e-powerの燃費は一喜一憂しない事!
もうこの一言です。
色んな条件で燃費が変わってくるので気長に見ていきましょう。
最後に私のグレードが X FOUR (4WD)でカタログ燃費が23.8km/Lです。
1年間の実平均燃費が23.42km/Lです。
FFだとカタログ燃費28.4km/Lなので私の環境下では1年間の実平均燃費は
28km/L近くはいくのかなと想像出来ます。
昨今、ガソリン価格の高騰で燃費を重要視する人も多くいると思います。
購入検討の参考になればと思います。
そして、これはあくまで私の環境下でのデータということを理解して
いただきますようお願いいたします。
Posted at 2025/06/21 20:45:19 |
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