VTR1000F キャブレター同調

色々遊んできたVTRですが、最後の仕上げにキャブレター同調をおこないました。

２気筒なので同調は簡単！
ただその為の準備が大変でした。

前バンクのインシュレータ付近に同調用のポートがあります。
んが、ニップルがなくメクラ栓なのでコレをニップルに替えて吸気圧力を引き出します。一方で後バンクは燃料コックへ向けて吸気ラインがあるのでそれを利用します。

メクラ栓を外すのですが、工具が入りません。何とかソケットで緩めた後はマグネットを使ってメクラボルトを回して外します。なかなか痺れる作業です。栓を落としたら大変ですから。

メクラボルトを緩める時に気が付いたのが、ユルユルに緩んでいました　笑
恐らく二次エアを吸っていたものと思われます。

ニップルはM5 P0.8です。

さて、全く手が入らないところにニップルを差し込む訳ですが、どうにもなりませんでした。

考えた末、ひらめいたのはパイロットスクリュードライバー。

先端にテープでニップルをグルグル巻き！

あっさりニップルがねじ込めました　笑

その後、何となくインシュレータのバンドを締め直したところゆるゆる。ここも二次エアを吸っていた可能性があります。
しっかり締め直しました。

その後、暖気がてら試乗に出たのですが、アイドルが安定して、走行中低回転域でガクガクしていたのが皆無になりました。低回転域がすごく乗りやすいです。またアクセルを開けた時のツキが激変。二次エア吸い確定の様です。

試乗でしっかり暖気後に同調を取ります。
前バンク基準で各ゲージの校正をした後に同調しました。そもそもゲージがズレていればズレた同調になりますので同調の意味が無くなりますからね。

同調前

ひとメモリしか差がありません。
コレはつまらないパターンです。

同調後

しっかり合わせました♪
当然、コレくらいの調整では排気音の差は感じ取れず　笑
アイドルが若干上がったので、規定値の1200rpm へ調整します。


同調の効果はないと思われますが、二次エア吸いの対応によって、アイドルからパーシャル域まで激変して満足な結果でした。

パイロットスクリューの調整も考えていましたが、走った感覚では悪さを感じません。辞めておこうと思います。