
S660の足回りを交換しました。
ふた月ほど前に購入しておいたテインの安い方の車高調 STREET BASIS Zを先日取り付けしてもらいました。
車両を購入して以降、足回りを交換するかどうかについて結構悩みました。
結果、4年以上に渡って純正のままだった訳ですが、元々あまりカスタムするつもりではなかったので、純正オプションや無限パーツ辺りのパーツを使いつつ、フルノーマル風に仕上げてきた感じです。
強いて社外パーツと言えるのはシートくらいですかね。
ポータブルナビとか地デジチューナーとか細かく言えば付けてますけど。
シートはサスペンションの延長的な考え方もできますので、街乗り向けとしては今回の車高調は良い組み合わせだと思います。
4年4ヶ月、3000㎞弱~18000㎞強ほど走行した純正サスの感想ですが、最初のうちは「よくこんな車乗ってられるよな」っていうくらいなんか疲れました。
ただ、これには足回り以外にもいろいろと要因があって、それらのいくつかが軽減された現在ではそれなりに快適に走行できるようになっています。
30分程度なら大丈夫でも1時間も乗っていると体中痛くなる・・・そんな感じの車だったので、純正サスでこれなら足回り交換なんて無理だろうというのが当初の印象でした。
これらの要因として思い当たるのは
車のサイズ的にベストなポジションがとれない
純正のシート形状が体に合わない
サスペンションの突き上げ感が強すぎる
たまにしか乗らないのでなかなか慣れない
など
この辺りが重なると合わないのだろうと思いながら運転してました。
サイズに関しては自分が180㎝あるので、やはりシート位置とリクライニング角度でベストな位置がとれないのだろうと感じます。
もちろん街中をゆったり走る時にはなので、多少の前気味、起こし気味で乗れば問題なく運転できる話です。
あと自分は57㎏前後のやせ型なのでマシですが、身長以上に体型の方が死活問題で、同じくらいの身長で90㎏ほどある方に座っていただいたところ「俺には無理だ」と申しておりました。
もうひとつ、身長、体型と同じくらい快適性を決める要因に体の柔らかさがあります。
ちなみに自分は昔、整体に行ったとき過去ワーストくらいに体が硬いですねと言われたことがあるくらいなので、そもそも買ってはいけない車だったのかもしれません。
純正シートについては、このシートは評価が高いようなので良い物なんだろうと思います。
実物を見てもしっかりした作りでとても軽自動車の物とは思えません。
ただ自分が標準体型からだいぶ外れているせいなのか、どうも合わない感じで、一般的に評判の良いレカロなんかも、あまり合わない感じです。(最新の座面がフラットのは良さそうです)
他にも、家族が所有するレクサスF-SPORT系のシートも合いませんでした。
メインで所有して普段使いで乗れば、そのうち慣れるのかもしれないですが、代車で借りる軽やコンパクト車の方がクセがなく万人向けで街中を普通に走る分には快適なんでしょう。
突き上げに関しては、自分の車両の場合、新品状態でダンパーの減衰が強すぎる印象でした。
昔の社外品のスポーツショック並だなこれはと感じたものですが、5000㎞、10000㎞、15000㎞と距離を走るごとに明らかにマイルドに変化していきました。
これを初期馴染みと取るか、へたりと取るかなんともですが、メーカー的に狙っている部分がどの辺りなのか、あるいは変化は織り込み済で初期は山道や高速でちょうど良いけど、街中ではちょっと厳しいとか、距離によりどうしても最適所が変化していくようになっているのかもしれません。
あと真偽は不明ですが、初期型に近い程、強めの傾向があるようで、自分の車両(2016年式)に付いていたショックの品番も末尾の番号が初期の物と異なっていたので、2015年式より弱く、中期、後期より強い可能性があるのかもです。
とにもかくにもこの初期の印象で、S660に対する自分の印象は辛口なものとなりましたけど、中期、後期やモデューロX、前期だけどそこそこ距離走ってるノーマル車を購入された方などとは純正の印象が異なることはご了承下さい。
足回り交換の目的は、快適性を保ちつつ、見た目もほんの少しだけ恰好良くなるくらいを目指したので、評判の良いスプーンのダウンサスで良かったのですが、保安基準にあるロービームの下端が50㎝を下回らないというのがどうにも気になり、ダウンサス全般に二の足を踏んでいました。
足回りを交換されている方が、実際の車検時にどのような判定をされているのか分からないですが、一応調整式の方が堅いだろうということでノーマル形状ではなく車高調整式にしました。
STREET BASIS Zはメジャーな車高調の中では最廉価で、安かろう悪かろうとか、これ入れるならダウンサスの方が良いとか、全長調整でないのはNGでとか、あまり良くない印象を持たれるかもしれないですが、ダウンサス相当と純正ショック相当に車高調整を付けたようなサスキットなので、車の使い方的にはこれが最適解だろうということで満足しております。
おそらく上位のFLEX Zをバネ交換、減衰調整したところで、同じ特性にすることは不可能なんじゃないんでしょうか。
強いて言えば耐久性がどうか分からないですが、これはどのメーカーのものでも当たり外れはあると思いますので、しばらく使ってみないことには分からないでしょう。
ちなみにうちのR33も半年前の車検時に、ダンパーに少しオイル滲みがありました。ほとんど走ってないんですけど。
推奨車高での乗り心地は18000㎞走った純正サスと比較しても悪化した印象はなく、最悪ダンパーにNeoTune施工まで考えていましたが、そのままで問題なさそうです。(詳細はSANKO WORKS NeoTune)
NeotuneはS660で施工された方のレビューを見ても評判が良さそうなので、経年劣化が進んだら、いつか施工してみたいです。(復筒式のみ施工可)
STREET BASIS Zを選んだ理由をまとめると消去法的な感じ
・FLEX Z
フロントのケース長が不安なくらい短い
・ZZ-R
フロントのケース長が不安なくらい短い
・Hipermax S
フロントがピロアッパーなのが気になった
・street
STREET BASIS Zと同じようなスペックながら少し硬め
バネレート一覧(参考)
α β純正 2.1k/2.8k
KYB Extage 2.3k/3.1k
モデューロ 2.3k/3.3k
SHOWA EVOLUTION 極 2.35k/3.52k
cozy lights 2.4k/3.0k
無限 2.4k/3.1k
RG 2.4k/3.6k
TEIN STREET BASIS Z 2.5k/3.3k
RSR ti2000 2.55k/3.57k
SPOON PROGRESSIVE SPRING 2.6k/3.6k
CUSCO STREET 3.0k/3.5k
HKS HIPERMAX S 3.0k/4.0k
BLITZ ZZ-R 4.0k/4.0k
TEIN FLEX Z 4.0K/5.0K
RSR Best☆i 4.0k/5.0k
アライメントも調整してもらったけど、ちょっと気に入らないのでボルト加工して再調整かな。