
日本全国で大雪だったり寒波だったりで大変なようですが、北海道は雪降ったり寒かったりも平年内な感じがする中で、雪道の走行をイロイロと試行錯誤したことで幾つか気付いたことがあったのでここに記します。
同じ後輪駆動車だったMR-Sでは、交差点左折のような超低速での旋回時に、フロント荷重が抜けきっていることによるアンダーステアをよく感じたものです。
アンダーが出やすいMR-Sではありましたが、実は少しのヨーさえ発生すればその瞬間にポーンとアクセルをふかすことでテールがスライドするので、アンダーが出てもそれに悩まされることはありませんでした。
それで馴れていたため、FFに乗り換えたあとはアンダーが怖く感じたものです。
そして640iGC。
MR-Sと違ってフロントに重量物がガッチリと載っていることで、アンダーを感じることは今のところ特にありません。
ただ、以前も書いたのですが、車両が重いことからくる「止まらない」感は怖いですね。
MR-S2台分の重量ですから。
とは言え、そこは早めのブレーキ、余裕を持った車間距離、スピードの出し過ぎに注意するなど、運転技術でどうにかできる範囲だと思うので、今のところはしっかりとそれを心がけています。
しかし、最も戸惑ったのは走行に割り込んでくる電子制御です。
「DSC」。
冬道だとジャンジャン介入してきますね。
夏の一般道でDSCが介入するような場面には出会いたくありませんが、低μ路の冬道ではスピードなどが大きくスケールダウンした状況での介入なので、冷静でいられる状態での介入に「ちゃんと仕事してるんだなー」と大いに感心する動作をしてくれてはいます。
が、
やはり「自分の意図していない動き」「自分の命令していない動作」をしてくるので、自分が予想していた結果とは異なる結果となることにとても戸惑います。
具体的に言うと、意図してテールスライドさせようとしているのに、スライドの途中で制御(ブレーキとアクセルオフ)が入ってスライドが止まってしまうのです。
90゜曲がる必要のある交差点左折で、概ねキッチリ90゜曲がった(テールが振り出した)ところで制御が入るので、前述の通り「ちゃんと仕事してるなー」なんですが、アクセル踏んでるのにイキナリ減速Gがかかるので、やはりどうしても戸惑ってしまうのです。
ということを踏まえた上で、冬道での発進、交差点での右左折のような低速度での旋回時に最適な走行モードは【TRACTION】(DTC作動状態)だと感じました。
走行モードECO PROやCOMFORT(SPORTSも?)時に[DSC OFF]ボタンを押すことでなるのがTRACTIONモード。
この時、
①テールスライドしていても介入してこない
②デフがある程度ロックされるようなので、両輪でμが異なる状態でも駆動力が伝わる
という状態になっているようです。
特に②については、スタックしてしまった時の最後の望みの綱ですね。
あとあと取説を読むと、「緩んだ地盤などで最大の駆動力を発揮します」「除雪されていない道路など特別な道路状況で、走行安定性を制御することで最大の駆動力を保証します」とありました。
あ、発進や超低速での右左折を除く通常走行時は、普通にDSC ONの方が良いと思います。
ということで、640iGCの雪道走行のまとめ。
●重くて止まらないので速度・車間距離を気を付け、早めのブレーキ。
●発進時や低速での右左折時はTRACTIONモードがオススメ。
では雪国以外の皆さま、くれぐれも夏タイヤで雪道を走ろうなんて恐ろしいことを考えず、上手に雪をやり過ごしてくださいませ。

Posted at 2018/01/27 23:04:58 | |
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