
今日、帯広までiQで来ました。約300km弱ってところです。
ご存じのように札幌は暴風雪で酷い吹雪でした。そのため、思いも掛けず限界状況でのインプレッションが出来ました。
やはり試乗とかじゃ判らない車の性格ってあるもんですね。
で、はっきり言って・・・酷い車です。
普段シビックでサーキット行ったり、カートやったりしてるので、乗れないかって言うと、まぁ「やんちゃな車」って感じで僕自身は問題ないんですけど、普通の人は辛いだろうなぁ。
僕でも通勤や町乗りならまだ我慢できるけど、北広島まで一般道で吹雪の中走って、このまま帯広まで・・・?と思ったら、異常に胃が痛くなってきました。いつ吹っ飛ばされて接触したり回っちゃったりするかわからない、異常な緊張感・・・タイヤが小さいとか軽いとか言うレベルじゃないです。アルトもずいぶんハンドル取られたけど、それでもアルトの方がよっぽど安定してました。
だからラジオで高速開通の報を聞いた瞬間、Uターンして高速に戻っちゃいましたよ。
まず堅さ。普段ガチガチの車高調なのであまり気にならなかったですし、ホンダ車ってみんな堅めの足だから、そんなもんかと思ってましたが、トヨタにしてはずいぶん硬い足なんだそうですね。
で、この「硬い」は単にロール嫌って硬いだけだと言うことがはっきりしました。
今日は路上に雪が吹き溜まってる状態で、とにかく体が左右に振られる。右のタイヤが吹きだまりに乗り上げたら、ショックが吸収しないで車が左右に揺れるんです。
また、でこぼこ路面に来ると、まぁ、跳ねる跳ねる。ホイールベース短いのもあるんですが、まったくショックが段差とか吸収していなくて、暴れ馬かイルカかってくらい、前後に揺すられます。
吹きだまりに足を取られると、思いっきり前が横に吹っ飛ばされます。アルトでもこんなに酷くなかった。キャスター8度だから?圧雪の一部がえぐれてレールになっているところなんか、完全にはまって、溝の通りに走っちゃいます。で、ステアリングで修正しようとすると、リアがズルッ。でもってVSCが動作してピピピ・・・右前とか左後ろとか、勝手にブレーキングされます。
山道で凍結したチョットきついコーナーは、あ、フロントが流れてるなと思い、アクセル緩めたら、今度はリアが滑って、ショートホイールベースのわりに緩やかじゃんとおもったら突然VSCが動作。思いっきりタコ踊りになりました。コントロールできてるのに勝手にブレーキ掛けられて、スピンはしないけど、何も出来なくなりました。
でも普通の人はVSC無かったら確実に回ってると思います。
もしかして悪路で暴れ回るのも、VSCのせいなのかな。道は違うけど、VSC切ったらけっこう普通に走れているんだよな。VSCアラーム鳴らなくても制御走ってるのかな。今度Dに調査させよう。
ずっとVSC無しでもいいんだけど、エンジン切るとまたONになるし、トラクションコントロールもいっしょに切れちゃうから不便だなぁ。
あと、高速走ってて、ちょっと右寄りだなーと思ってステアをチョット左に。反応しないのでもうチョット左に。したらすーっと左にいっちゃう。で右に戻しても同じ。まるでリジットブッシュ入れる前のシビックそのものの動きです。まっすぐはしれないんです。これも一回リフトアップして構造をみよう。ホンダ車と同じサブフレーム構造でバカ穴空いてたら間違いないですね。iQにもリジットブッシュが必要になるのかもしれません。アライメントもチェック要だな。
で、最悪なのがABS。一回効いたら、もう止まれません。踏み直してもずーっと動作してる。慎重に踏み直すと、動作する直前でググッと噛んで減速するところがあるんです。つまりもっと減速できるはずなんだけど一回滑ったらもう減速モードじゃなくてステアリングモードで、しかもその状態だと全く減速してない感じ。いくらABS動作中は制動距離が伸びるって言ったって、全然止まらないんじゃ意味無いじゃん。
と、文句いっぱいたれましたが、明日(今日)は雪上サーキットで振り回して、もう少し性格をはっきり掴んでこようと思います。
*写真は十勝平原にて。サイドもフロントも凍結してないのに、リアだけびっしり雪が付いて、しかもガチガチに凍ってました。空気がリアに巻き込んでるってことですね。これならもしかしてリアスポすごく効果あるかも。
Posted at 2009/02/22 02:54:59 | |
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