今月のメカニカルアートカレンダーに登場は・・・ランチャラリー037です☆
WRCと言えば、マルティニカラー=強いチームの図式で育った年代ですから、この037の車体もさることながらカラーリングも格好良さに輪を掛けて見えてしまいます♪
では、以下に解説を…
LANCIA Rally 037 Evolution 2(1984)
全長x全幅x全高(mm)/3915x1850x1245
ホイールベース(mm)/2440
トレッド前/後(mm)/1508/1490
車両重量(g)/1170
エンジン形式/水冷直列4気筒DOHC+スーパーチャージャー
総排気量(cc)/1995
※以上、ストラダーレの場合
アバルトが開発を、ピニンファリーナがボディのデザインを、ジャンパウロ・ダラーラが足回りの設計をそれぞれ担当し、ストラトス以降遠ざかっていたWRCタイトルを再びイタリアに取り戻すために開発された1台のミッドシップマシン。
それが、ランチア・ラリーの正体だ。
ランチア・ラリーの登場は1982年のこと。 翌83年から発効される事が決まっていたグループBカテゴリーのレギュレーションを睨みつつ、アバルトの手により短期間で開発が進められたこのマシンは、技術的な冒険は避け、確立済みのシステムばかりが取り入れられていた。
手堅くまとめられていたと言っても良いだろう。
アウディ・クワトロをはじめ、台頭してきていた4WDのシステムではなく、コンペンショナルなミッドシップレイアウトが選ばれていた点も大きな特徴のひとつだ。
しかし、頑としてアバルトが譲らなかった部分もある。機械式のスーパーチャージャーを組み合わせた点がそれだ。
絶対的なパワーよりも中速域のトルクを重視することで扱いやすく仕上げ、トータルでタイム短縮を狙ったこともあり、信頼性に加えて即戦力をも得たランチア・ラリーは、83年シーズンのメイクスチャンピオンを獲得することに成功。
翌84年から登場したエボリューション2では、排気量が1995ccから2111ccへとアップされ、スーパーチャージャーも大型化されたが、残念ながらアウディ・クワトロに続くシリーズランキング2位入賞に留まった。
85年には038、つまりデルタS4がデビュー。
86年のサファリラリーを最後に037ラリーは、その短い生涯を終えた。
TEXT=K.KAGA/illustration by Jiro Yamada
今年のアートカレンダーも残りあと一か月分・・・来年度のカレンダーも、マニアックなのが入手できます様に・・・♪
Posted at 2007/11/01 00:32:53 | |
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