
交通事故でSUVにぶつかられて、ずれた脊椎の手術をして2週間が経ちました。傷口、脊椎とも、まだ酷く痛む時もあるんですが、やっと常時死にそう・・・・ではなくなりました。
本当は、入院直後から入院レポートしょうと呑気に思ってたんですが、とてもとてもそんな余裕なく・・・・特に退院してからの激痛は言葉で表現のしようがなかったです。痛過ぎる・・・・。
もう、殺して~ってくらい痛かったです。それも24時間激しく痛いから、意識が痛い痛い痛いに集中しちゃって、他のこと何も考えられない、何もできない・・・・眠れない・・・・。
1年間かなり痛かった脊椎の激痛に慣れてたつもりやったけど、まだまだ甘かったです。上には上がありました。
まず、手術当日、朝5時に受付に来いということで行きました。朝から特別な消毒用石鹸で洗って行かなきゃいけないので、3時起き?!って思ってたら、結局いろいろやってて眠れず・・・・そのまま出発となりました。
しょっぱなからこんなんで大丈夫なんか?と思いつつ出発~。
朝5時の病院。まだ辺りは暗いです。
まずは受付へ。そして、お支払いです。執刀費用はもう執刀医のクリニックに払ってあるので、当日は入院の基本費用のみ徴収。
使った麻酔やらいろんな請求は後で来ます。だいたいいくらなのかは人に寄るので、見積もりは出せないと言われました。いくらになるんでしょ?怖い怖い・・・・。
前日、眠ってないのもあって、ちょっと睡眠不足ハイ?
この壁おもしろーいとか、初めは結構呑気でした。
さて、手術室があるフロアで、手術前のチェックです。血圧測ったり、採血したり、一通り診察してもらって、手術中の看護士さん、麻酔医さん、執刀医に会って、いろんな話をします。気になることを聞くこともできました。
脊椎の手術は神経をちょっと触っただけでもう麻痺が残る程、とても微妙なものなので、完璧に成功できる名医が少ない分野なんですが、驚いたことに、神経を見張る担当者までいました。
執刀医が神経に近づき過ぎないか?手術中ずっとモニターしてて、近過ぎます!って警告してくれるんだそうです。おもしろいですね~。
私は昔から血管が通常の人よりかなり極細(父からの遺伝)で、注射器の針より細いので、滅多に一発で私の血を採取したり、リンゲル入れたりできる人はいません。できたのは、今まで2名だけです。
わたしのファミリードクターのところのベテラン検査看護士さんと、セント・ルークというヒューストンの病院の献血専門の看護士さん。この二人だけ。
日本では平気で看護士さんたちが、何十回も失敗してくれちゃいますし、腕はもちろん、手首まで使って、傷だらけ紫色の痣だらけになるなんていつもでした。
アメリカでは?テキサスでは?1人の看護士さんは2回しか試せません。2回目失敗したら、大抵は医師に交代です。
点滴の針は、通常の採血の針よりもだいぶ太いので、いつものこと・・・・と、数回失敗されるのを覚悟してました。
ところが、じゃかじゃ~ん♪
お見事。16ゲージ(かなり大きめ)の針があっさり1回で入りました。より多くの薬を早く流し込めるので、針は太いのを入れて貰った方が、患者側は楽です。担当の看護士さんなかなかやります。
その点滴から、先ずは、麻酔医が、手術中、吐き気を止める薬を入れました。
そうしたら、なんと!気持ち悪くなりました!
そして、執刀医登場~。
執刀医がどうや?って聞くので、吐き気止めが点滴から入ってきてから気持ち悪い・・・・吐きそう・・・・って言ったら、え~っ?って笑ってました。私まで笑っちゃいました。
君が薬が効き過ぎる敏感体質なのはわかってるし、気をつけるから、心配しないように・・・・と言ってくれて、術後の痛み止めについてなど、心配だったことをいろいろ話して、いざ手術室へ。
ベッドに横たわって、点滴つけて、運ばれるのって、なんかドラマで見る画面見たい~って呑気に思いながら、あ、あれが手術室のドア?って思ったところで、既に意識なくしました。
はやっ!(笑)
手術室の中を見る前に、ドア見ただけで、麻酔であっさり眠ってしまったのでした。たぶん麻酔薬入ってから1分経過してません(笑)20秒くらい?
そして、集中治療室で眠いよ~って目が覚めました。いつも通り血圧低くなかなか病室に行けませんでしたが、病室に到着したら・・・・ボブとドナがいました。わたしのアメリカの父母です。今日仕事なのに、心配して片道1時間半かかるのに、かけつけてくれたのでした。
手術予定時間は3時間だったそうですが、2時間で終了~。
お腹を切って、内臓や神経や軟骨をよけて、ずれてる脊椎を一旦取り出し、元の正しい位置に戻して、チタニウムのプレートとスクリューで固定したら、大丈夫だったので、後ろから穴を開けてひっぱらなくて済んだそうです。らっき~♪背中に穴を開けずに済みました。
手術終了後、執刀医自ら病室まで成功した旨を報告に来てくれたそうです。
今回、付き添いに来てくれた短大時代からの友人K子さんは看護士さん。病院に慣れてるのもあって、かなり呑気でした。これは、お風呂についてる、シャンプーなどのアメニティーがホテルみたい~と喜んでるK子さん。
彼女の呑気さでだいぶ救われました。
そして、なんと、手術したその日にリハビリ担当の方が来てくれて、早速、立たされました。はやっ!
可愛いリハビリのお姉さんに、23歳にしか見えないと言われ恐縮(20歳サバ読み?・・・・汗っ)
入院中は化膿止めなどで呼吸力が弱るので、肺炎にならないように、こんなんで呼吸の練習をさせられます。2時間に1回10回これを吸い込みます。術後は力がないので、めっちゃ疲れました。
横たわってる私から見える風景はこんなんでした。
ダラスのちょっと北側にある手術専門のこの病院は郊外なので、外も緑いっぱいで、窓から地平線が見えていい感じでした。
ガスが通るまではクリアフードと言ってこんなんを食べさせられます。
このコンソメがちゃんとしたフランス料理のシェフが作ったような味で、びっくりうまっ!美味しかったです。激しく緑色のゼリーも本当のレモンを絞って作ってあって、何これ美味しい!クリアフードで美味しいなんて初めての体験でした。
あとは、オレンジジュース、アップルジュース、クランベリージュース、アイスティーとやたら液体を取らされました。薬でやたら喉が渇くので、氷もぱりぽりひっきりなしに食べてました。
なんと、アイスも食べ放題。これはチョコの棒アイスです。
カップのバニラアイス。うまうまです♪
そして、なんと、早々とガスが通り、めでたく固形物を食べて良い許可が出ました~。お腹空いたら、サンドイッチでも持ってくるわよと看護士さんが言ってくれて、ターキーサンドイッチ~。
このターキーハムが異常においしくてびっくり!かなり高級なハムです。
付き添ってくれたちゃっかりK子さん、わたしがこれめっちゃ美味しい!って騒いでたら、自分も食べたい!と言い出し、翌日、わたしにお腹空いたと言わせて、まんまとターキーサンドイッチを自分もゲットしてました(汗っ)
手術したてなのに、やたらお腹空かせまくってる奴ときっと思われ、私は恥ずかしかったです・・・・とほほっ(恥)
そんなK子さん、夜は簡易ベッドで泊まって付き添ってくれました。手術した夜、一睡もできなかった私と違って、K子さんやたら、リラックスして、大きなイビキかいて爆睡してました。こんなんじゃあんまり付き添ってる意味ないなぁ~って後で自分で反省してました(笑)
いてくれるだけで心強いので無問題です。
さて、固形物を食べて良くなったので、ここからは、メニューを見て食事を選ぶことができました。レストランみたいです。お昼はこんなん。
夜はこんなん。
どれもやたら美味しくて、嬉しい、えっ?でした。病院食でおいしいなんて期待してませんでした。
なんと付き添いの人まで夕食出してくれます。初日はそれ知らなくて、食べに帰ったK子さん。2日目そう教えて貰って、初日食べられなくて損したーと騒いでました(笑)
そして、またアイス。
入院中は血が固まるとそれが心臓に届き死んでしまうので、こんな空気でマッサージする機械を足に付けられてました。なかなか、マッサージのようで気持ちいいと喜んでたら、これで喜ぶ人は珍しいと言われました。大抵の患者さんは嫌がるそうです。なんでやろ?
裸足でいるのが好きなので、血行を促進する靴下を履いてなきゃいけないのは、気持ち悪かったです。
まだシャワーもできませんが、浴室はかなり広かったです。
これで、テレビも電気もラジオもベッドも音楽もすべて操作できて、看護士さんも呼べます。
これはモルヒネを入れるボタン。10分経たないと次のを入れることはできませんが、10分置きなら、自分でモルヒネをボタン押して入れ放題。なので、かなりラリってハイになってたようです。
右からモルヒネ、化膿止めやら、点滴がずらりと並んで随時、点滴で体に入っていきます。
これは夜来てくれたある男性看護士さんのチャート板の裏。自分で描いたそうです。写真撮らせて貰いました。
朝食はオムレツに何入れたい?とか聞いてくれました。え?何でもいいの?と調子に乗って、ほうれん草と、マッシュルームと、オニオンと、トマトと、チーズなど、やりたい放題お願いしました。
またまた、うまっ!
そして、2泊して、早々と退院~。
入院中、やたら入れまくったモルヒネが切れて・・・・・この後、地獄のような痛みに襲われて・・・・切ったお腹とチタニウムが入った脊椎が痛たたたたたたーっ!ってなろうとは、この時は夢にも思わず。
スマートフォンの画面触るのも痛い痛みって想像したことあります?
わたしはありませんでした・・・・痛過ぎ・・・・。
もう何もしなくても激しく痛いし、ちょっとでも動いたらもっと痛いし。
切った所が痛いのは、化膿してるの?ぱかっと開いちゃったの?って怖いし・・・・。
脊椎が痛いのは、やばっ、動いてチタニウムずれちゃった?患部ダメにしちゃった?って怖いし・・・・。
恐怖の連続。
1人でも何とでもなると思ってたんですけどね・・・・。
来なくても大丈夫って言ったのに、どうしても・・・・と、わざわざ日本からかけつけてくれた母、夜も付き添って泊まってくれた看護士である友人K子さん、様子見に来てくれて、にゃありんたちの世話をしてくれて、迎えに来てくれた元旦那けんちゃん、ありがとうです。
頑張れ!と貰ったみんなのビデオはちゃんとスマフォに入れて持ってって見てました。
いろいろありましたが、おかげさまで、事故から1年と16日でやっと手術ができました。長かった・・・・。
まだまだ回復には時間がかかるそうですが、焦らず、ぼちぼちやってこうと思います。
労り、励ましいろいろありがとうございました!とってもとっても嬉しかったです。
以後、回復編に続きます。ひとまず、入院編は終わり!
くれぐれもみんな運転、気をつけて!
オフ会楽しんで!
わたしは、ダラスからコルセットしながら、気持ち参加します(笑)