
日本では、オプション付けて予約して、車庫証明とか取って、やっと車が来て、納車日があってと何日もかかる車購入ですが、アメリカ?テキサス?たぶん全米?ではちょちょちょいーっと車は他のお買い物と同じように買えてしまいます。
ディーラーさんに行って、どんな色のどんな車が欲しいか言って、あるか探して貰って、あ、あったー。じゃ、お値段出しますね。こんくらいでどうですか?もうちょっと下がらない?なんて会話をして値段が決まり、じゃ、今どれくらい払えます?その場で頭金、もしくは全額払います。
書類にサインして、後日、ナンバープレートや車登録ラベルが届くように手続きして、ありがとうございましたー。そのまま買った車で走り去ります。時間がないから、早くしてーって言ったら、たぶん30分から1時間で車は買えてそのまま貰って帰ってきちゃうこと可能。
広いアメリカ、車庫証明は必要ないし、大きな額の支払いは個人の小切手でするのが普通。ナンバープレートは仮ナンバーを本ナンバーが来るまで付けていれば問題ないので、そんなディラーさんにちょこっと寄って買って帰っちゃうみたいなことができるわけです。保険も直後に入れば問題なし。警察に止められて、保険がまだなくても、すぐ買ってくださいよって注意で終わります。2回注意受けると罰金ですけどね。
気軽に買えるので、便利です。ある日曜に思い立って、車買ってきちゃったーなんてこともできちゃう。
ところが、困るのは、物凄く細かく自分が欲しいオプションが自分の心の中で決まってる場合。日本のように、自分用に車が作られて到着するわけではないので、既に作ってある車の中から、自分の希望と同じオプションをばっちり持ってる車を探すしかないわけです。
余ってる車なら、これで、ばっちり希望の車がみつかることもないわけじゃありません。
ところがPriusCはただでさえアメリカではまだ品薄。数ヶ月待ちな上に、それが何ヶ月かかるかわからないなんて、脅されてする買い物です。きっちり希望のオプションがついてるものが来るかどうかは、ラッキーかどうかにかかってるなんてことになります。
PriusCにはグレードが4段階あります。1が一番安くて、4が一番高い。クルーズコントロールは2から上、ナビは3から上に付いてるとかの違いが少しずつあります。
私の場合、初回は、Summer Rain Metallic(日本のクールソーダメタリックのこと)が欲しい、これは決まってました。ナビも欲しいので、3か4。これだけの希望で、合う車を探して貰う事になります。同じ、3か4でも、オプションで既についてるものが違うので、微妙~に基本価格が違います。私が探して貰った時は、市場にあるSummer Rain Metallic色の3も4もすべてが売約済みでした。
そんな場合にディラーさんが出してくる奥の手は、既に行き先が決まってる車と、自分の所に来るはずの車を交換して配送してもらうってやり方です。私の場合は、Cowboy Toyota(私のディーラーさん)に来るはずだったシルバーのPriusCと、他の営業所に行くはずだったSummer Rain Metallicを交換してもらう交渉をしてくれました。
相手のディラーさんにまだ特定の買い手がいるわけじゃない場合は、いいですよーってお返事が来て、めでたく相手のディーラーさんにシルバーが行き、私の欲しい、Summer Rain Metallicの4が私のディーラーさんに到着し、私の手元に来るというわけです。
なので、シートの色が気に食わなくても、変な色の線が気になっても、細かい要望は構ってられません。そんなこと気にしてたら「いつ手元に来るかわからないよ~」なんて言われてしまうので、しゃあないと手を打つしかない。
というわけで、初めはムーンルーフ欲しい~とかわくわく騒いでたんですが、テキサスは暑いからそんなもん要らん、シルバーのしか今はムーンルーフ付きはないということで、あっさり却下。シートなんて、私の選んだ車は黒にオレンジってリストには書いてあったのに、ぜんぜん違うグレーが到着しました。
雹被害にあった後、手に入れたHabanero色(日本のシトラスオレンジ)は、グレード3。3か4で探して貰ったんですが、3しか市場にありませんでした。そして市場にその1台のみなので、それが手に入らない場合は、何ヶ月待つか見当もつかない状態。総数127台のPriusCをアメリカ南部のすべてのディラーで取り合いをしてる状態なので、1個浮いて市場にあったのがラッキーだったそうです。
UVグラスコーティングはディラーでしてもらえます。LowJackと呼ばれる盗まれたら場所を警察で追跡できるシステムの埋め込みもディーラーさんでします。でも、他は、どんなオプションの車が来るのかは、どの車を自分が選らんだかによります。
私のはたまたま後部バンパーガードと盗難防止システムがついてました。あとは、ナビついてれば、Auxやオーディオ関係のものは全部初めから付いてくるし、ディスプレイは日本のアドバンスディスプレイパッケージ的なものが初めからついてます。スマートキー、クルーズコントロール、助手席のミラー、9つのエアバック、ハンドルの手元操作(電話、温度、音楽など)なども標準装備。
必要そうなものは元からついてるので、そんなに困りはしないんですが、グレード4しかないよー。でも、シート温める機能とか要らないし、シートがレザーって夏の間むしろ肌にくっつくから嫌だし、フォグライト別に要らないーって場合、備わってるのを受け取るしかないなんて無駄なことになります。
ディーラーに既にいくつも車があって、試乗もできるような車種は見比べて買うこともできますが、基本的には同じです。あるものをそのまま選んで買うか買わないかってだけ。なので、私みたいに、クルコン、ナビ絶対、この色じゃなきゃ嫌ってお客さんはむしろ珍しくて、頑固(determined)だな~って驚かれます。
他の人は、白がいっかなーとか決めて、白い色んな車を見てみたり、ワゴンがいいんだけど、いいのない?みたいな買い方もしちゃいます。私にはあり得ないですけどね。白い三菱が欲しいんだけどって入ってきた人も見たことあります。白で三菱なら後は値段でどんな車かに寄るということみたい。
私の友人で、ぜんぜん買うつもりじゃなかった車種を、見て気に入って、試乗もしないで買って帰った奴がいます。凄いでしょ?日本ではあまり考えられないですよね。
おかげで、私みたいに、この色でこれって決めてる人間には、ディーラーで余ってる車を売りつけようとするようなタイプの営業さんは合いません。いくら格安にしてくれても、他の車に興味はないのってことをわかってもらうのに時間がかかって無駄です。
その点、私の担当デービッドさんはばっちり♪
初対面、デービッドさんが、What can I do for you?(私に何ができますか?って言うので、えーっとI would like to buy a car(車1つください)って言ったら、売るほどいっぱいあるよーって言われて大爆笑してから仲良しです。
お誕生日に電話してきてくれる細かいデービッドさん、おもちゃを昔扱ってたとかで、おもちゃの企画を日本ではしてた私とは、良いコンビ。二度目などは、色は何だ。オレンジ。ナビは要るんだな。うん。以上で、車探しに入ってくれてしまう即効ぶりで無駄なし。デービッドさんなら、15分しかないけど車買いたい!とか言ったら、やってくれちゃうかも?
買いに行ったその日に車を買って乗って帰れるアメリカ。私も初めて買いに行った時、午後7時にちらっと見に行ったはずが、閉店時間の8時には買って乗って帰れてびっくりしたのでご紹介してみました。
ちょっとアメリカに来て車買って帰っちゃうなんていかがでしょう?ヽ(*’-^*)。