
今回も車はまったく関係ありません(笑)
日本上陸記の続きです。今回は九州の建築編。
電車で移動です。
私の本業は建築デザイン。
建築を勉強していると、有名建築家の作品をどうしても知ったり、研究することになります。
大学や大学院でそういう課題が多いのと、やっぱりそこから学べることは多いし、世界の建築をやっている人たちが凄いと言うてるものは、なるほど凄かったりもします。
必ずしもそうでもないし、好みもありますが。
何故、その建築家が有名なのか?何故そんな建物にしたのか?何故そんな空間があるのか?何故そんな材料を使ったのか?周りとの関わり、つながりは?何故?何故?だらけな世界、それが建築です。
だから、その何故?に興味持てる性格じゃないと向いてないかもしれません。
自分が設計する時は、基本的に、人は人、私は私、なので、あんまり他は関係なかったりもするんですが。
他の建築物は栄養、自分はその栄養を自分なりに吸収して、自分の道を行く?という感じ?
そんなんなので、建築デザインに関係する人はとても変わった人が多いです・・・・私はきっととてもまともな方(笑)
あと、たぶん、頭の中で組み立てるのが好きだからか?建築で有能な人は、料理上手であることも多いです。
逆に、凄いぶってても、お料理のセンスないと、あっ、きっとやる建築もダメだって予測できて、やっぱり~って当たることが多いです。
有名建築家の建物を見に行くのを趣味にしてる人も多いです。私はお金がともなわないので、趣味って程ではありませんが、機会さえあれば、見るのは好きです。
見て見たい建築物は世界に山のようにあります。
中でも九州は有名建築家が建てた建物がちょっとやそっとでは見切れない程たくさんあります。
先ず、北九州は八幡近辺に村野藤吾作品。
彼は北九州で育った人で、小倉の高校に通ったり、八幡製鉄所で働いてたこともありました。徒歩圏内に贅沢な程、彼の作品がいくつも。
福岡ひびき信用金庫本店。
北九州市立八幡図書館。こちらも、村野藤吾氏作品。
「建築は生き物だ」って言う人がいるのは、こんな風に、周りの木が成長しちゃって・・・・。
もう建物自体がまったく見えない状態になっちゃったりして、建てた頃とはぜんぜん違う環境になったり、違う使われ方をされていたり、デザインした者には、コントロール仕切れない未来や未知な部分がたくさんあるからです。
私には子どもがいませんが、コントロールできなくて、コントロールしてはいけなくて、行く末をいつまでも気にしながら、その可能性を信じて、Let it go(進むがままにさせる?)させて、見守るしかない・・・・のは似てるかも?
同じく村野藤吾氏で八幡市民会館。
重厚感、ガッツリ感が時代を思わせます。
案外、木造の市場で現存してるものって少ないんですが、九州にはまだたくさん残ってます。
あまりもう活気はありませんが、木造ちっくなのはわかりますね。
こちらは九州国際大学。
まるで様式が違ういろいろな建物がありました。
これは、夕焼けの時間やったので、映り込む空や景色が綺麗でした。
途中で立ち寄った古本屋さんで、お気に入りの作家の作品発見!
『双頭の鷲』という14世紀半ばのフランス時代のお話を読んでから一時はまってました。
14世紀半ばフランスって聞くと、小難しく聞こえるかもしれませんが、ぜんぜん。
めっちゃおもろいです。活字中毒の私は、夜眠れずに最後まで読んじゃいました。それくらい面白い。
アメリカでは日本語の本が簡単には手に入らないので不便。本来、中古ってあんまり好きじゃないんですが、比較的新しいものが、半額やったので、喜々として買いました♪
テレビに出てる人も、なつかしい人から、まったく知らない人まで。
12年間日本にいないとまったく変わってないようで、まるで変わってるようで、凄く変な感じです。
この日は電車で香椎という駅へ。ちょっと歩くと・・・・。
ここには、建築家・磯崎新氏がコーディネートして、有名建築家6名が競作したネクサスワールドという集合住宅があります。
入り口から左回りに回りました。
最初は、オスカー・トゥスケ(Oscar Tusquets)氏作品。
次は、クリスチャン・ド・ポルザンパルク(Christian de Portzamparc)氏作品。
集合住宅と言っても、ようするに、かなり高級なマンションですね。
賃貸で32万円とかする所もあるみたいです。
ちょっとした家のローンなら簡単に払えちゃう金額ですね。
駅近でもない郊外。32万円のお家賃。どんな人が住んでるんでしょうね?
間違いなくお金が余ってるんだとは思いますが・・・・。
こちらは、石山修武氏作品。
カラフルなマーク・マック(Mark Mack)氏作品。
この、レム・クールハス(Rem Koolhaas)作品は、1992年度の日本建築学会賞を受賞しました。
スティヴン・ホール(Steven Hall)作品。
スティヴン・ホールのスポンジという作品が私は好きで、どうしても見たくて、面接のついででしたが、ボストンまで見に行ったことがあります。その時の写真がこちら。
かの有名な、MIT(マサチューセッツ工科大学)の寮の一つなんですが、知識などを吸収できるように、コンセプトが『スポンジ』だったんだそうです(笑)
これだけ有名な建築家の作品を一度にこんなに見られるなんて素敵や~♪
うほほーいな私はお昼食べるの忘れてました。
前日くらいから?カレーが食べたくて・・・・。
でも、食べたいのは、インドのカレーじゃなくて、日本のカレーだったので、うーん・・・・。
カレーのせいで・・・・消化不良?不完全燃焼?みたいな感じでこの日が終わりました(笑)
つづく。