
やれやれ、個人PCが遂に起動不可になっちゃいました。(滝汗)
これまで内蔵HDDは3回交換、先日はメモリがNG(端子部分が熱害で変色)でいきなりBLUE画面になったんですがメモリ交換で何とか生き返ってました。
しかし今回は全くHDDにアクセスすることなくOSが立ち上がらないので、遂にご臨終の模様…。 XPサポートも終了するしとうとう観念する時が来ちゃったんでしょうか...。
そんなわけで先のPrologue編も実は勤務先PCからUPしてました。(もちろんナイショでね!)
さてさて今回は4/05(土)予選日の模様をレポートします。
朝6:30に岡国へ到着した時点で既に一般駐車場は6割方埋まってたでしょうか。 先月の公式テスト時もかなりの人出に驚きましたがやはり本番はそれ以上でした。 SuperGTにとっては「新時代の幕開け」ともいえる開幕戦、注目度の高さを証明する光景でした。
この時点では前日の天気予報(AM10時頃から降雨)を裏付けるような曇り空でしたが、だいぶ明るかったので「もしかしたら…」の希望も捨て切れませんでした。 途中のコンビニで買ったサンドイッチをささっとたいらげて、まずはインフォメーションセンターへ向かいます。 事前に岡国HPで購入していたチケットをここでパドックパスと交換してもらいます。 いつからだったか忘れましたが岡国ではパドックパスはリストバンド形式になってます。

パドックエリアに入る時は係員の方にチラっと見せればOKです。 これなら紛失する心配もないしなかなかイイやり方だと自分は思ってます。
イベントスペースには飲食店はじめ色々なテントが並んでますが、HONDA(Modulo)のスペースではこんな車両が展示されてました。

N-ONEは代車で乗ったことがありますが、(あくまで個人的な感想として)ノンターボ仕様だとさすがに下駄代わりとして使うにも辛いものがありました。 またCR-Zは一度だけ試乗車に乗りましたが、CVT仕様だったのでこちらも楽しさはイマイチ...。 せめてマニュアル仕様であれば少しはパワーの無さもカバー出来たのでは?思います。 もちろんここまでの外観にするとそう気軽に乗る気にはなれませんが…。 リアフェンダーに貼ってあったミシュランマンのステッカー、現在自分のユーロに貼ってある物より一回り大きいサイズでした。 これイイなぁ~、ちょっと欲しかったりして…。
ウチの勤務先は月二回(基本的に第二・第三)土曜休みがあり、当日は通常の勤務日だったんですが、マシンをじっくりと観察&写真に収めるにはどうしても7:30からのオープンピットを外す訳にはいかないので、当然のごとく振替休にしちゃいました。(笑) 誰だってそうしますよね?(ホントか?) この時は尾根遺産狙いの亀子さんたちもいないので、ちょっとだけ頑張ればお目当てのマシンにかな~り接近する事が出来ます。
500クラスの各メーカーマシン別に見てみると…

<LEXUS RC F>
ブランドのイメージアイデンティティであるこのグリルはスピンドルグリルって言うんでしたっけ?
なかなかに強烈なデザインのこの顔付は自分のような保守派にはちょっと取っつきにくい印象を与えますが、欧州の伝統的ブランドに対抗する為にはこれぐらいじゃないと駄目なんでしょうかね。 まあ自分のような小市民(死語?)には一生縁のない存在ですが…。
でもフルエアロ&カラーリングでGTマシン化すると、グリル自体それほど突出した感じはしなくなり、それなりにまとまって見えるから不思議ですね。 なおかつサイドから見たときの流れるようなラインは三車中で最もスムースで、DTMルックのフルエアロ化も一番似合ってるような気がしました。
昨年のチャンピオンチームZENTのマシンを使ってアクシデント発生時のドライバー救出練習を行ってました。 メーカー・チーム問わず実際には起こってほしくない事ですが、いざという時の為に訓練は真剣そのものでした。

<NISSAN GT-R>
ベース車両自体は変わってないので一番見慣れた印象ですが、やはり細部を見ると過激に変貌を遂げていました。 空力面の開発は一番進んでいるという前評判だったと思いますが、フロントアンダースポイラーの出っ歯度合いやカナード形状の過激さはそんなに大差ないように思えました。 が、サイドアンダー部分の処理は、例えばNSXが小さなカナード形状のものを付加しているのに対して、あえて余計なものは付けなくても空気の流れがスムーズになるように計算されたデザインになっているような気がします。(素人考え?)
また次の写真にあるブレーキローターを覆い隠すパーツ、これはGT-R勢のみにあったんですが、技術的なことが全く分かってないので誰かご存知の方は教えてください。

<HONDA NSX CONCEPT-GT>
他の2メーカーとは異なるMRレイアウトかつHVシステム搭載という独自路線を選択したが故に、現在は対等な戦闘力を有していないと感じました。 「あくまでも市販予定の次期NSXベース」というお題目に拘らざるを得ないメーカーとしての事情があるにせよ、HVシステムだけで最初から70kgものウェイトハンデを背負ってる訳ですから、状況はかなり厳しいのではないでしょうか。 いつものようにヘアピン進入部分で見てるとブレーキング時のピッチングがとにかく目立ってました。 それこそ先代NSXの時と同じように…。
そして現在の迷走ぶりを象徴するのがこのサイドミラー形状ではないでしょうか。 どんな理由があるにせよ、いくらなんでもこれはやり過ぎです。 “良くも悪くもない”ならまだしも明らかに“カッコ悪い”。 思わずあの忌まわしい悪夢(通称“ダンボの耳”)を思い出してしまいました…。 全体のシルエットを見てもまとまった感じがなく、特にサイドから見た時にNSXはやや前寄りにピークがあるような印象を受けるので、そこから後ろに飛び出したリアウィングの“取って付けた”感がハンパなく…。 ※これは先月の公式テスト時にレッドマンコーナーの内側からコーナリング中のマシンを見て気が付きました。
オープンピットは8:30までの1時間ですが新型マシンを十分に観察することが出来、最初のミッションは無事に完遂しました。
続いて9:00~11:00の公式練習が始まるので急いでヘアピン進入付近へ移動、そこをメインにダブルヘアピンやマイクナイトコーナーを行ったり来たりしてました。 最終コーナーひとつ手前のマイクナイトコーナーは自分が一番好きなコーナーで、ダブルヘアピン立ち上がりで加速・そのまま下りながら右旋回する中速コーナーですが、これまでは500マシンといえども若干アクセルOFFもしくはちょんブレで進入していたのが、今回は迷うことなく全開で飛び込んでいきます。 速さ的な差分は素人目にはよく分かりませんが、マシンの挙動のシャープさは際立っていました。 強烈なダウンフォースで「路面に吸い付く」走りとはまさにこのことかと実感した次第です。
14:00からの公式予選までには時間があるので、一旦ユーロに戻り、コンビニ弁当の昼食&休憩タイムです。 PCCJの公式予選とピットウォークもありましたが、連日の寝不足による疲労と寒さの為にパスしちゃいました。 まあ、尾根遺産撮影のチャンスは明日もありますし…。
そしていよいよSuperGTの公式予選が始まります。 実況中継を聞いて状況を確認したかったこともあり、今回は1コーナー付近で落ち着きました。 今回の予選はノックアウト方式、Q1で300は13台・500は8台に絞られます。
300でお見事だったのは荒選手、まだまだ走り込みの足りないStudie BMW Z4でQ1に出走しいきなり1分26秒750を記録、これは従来のコースレコードを2秒225も縮めるとんでもないタイムでした。 しかも同走の2番手初音ミク・Z4の谷口選手に.327差をつけるという圧巻のパフォーマンス! ※結局このタイムはQ2でも更新されず新たなコースレコードになりました。
結果的にQ2ではPRIUSの新田選手がトップタイムでポール獲得しましたが、それでも荒選手のコースレコードからは.024落ち。 決勝に向けてタイヤ温存の思惑もあったでしょうが、「必殺仕事人」荒選手の凄さを再認識させられました。
注目の500ですがQ1・Q2ともにとにかく凄かった!!!
Q1では全車両が従来のコースレコードを1秒以上更新、目まぐるしく順位が変わっていく展開の中で1分19秒862のトップタイムを叩き出したKeeperTomsの伊藤選手に至ってはナント2秒542も更新するという、驚愕のタイムアタック合戦でした。
もうこれだけでも十分満腹なのにQ2は更に凄かった!!! Q2へ進出した8台中6台がQ1のタイムを更新する中、圧巻はENEOSの大嶋選手でした。 慎重にタイヤを温めてからアタック一周目でいきなり叩き出した1分19秒404は従来のコースレコードをちょうど3秒更新するというまさに異次元のタイムでした。 しかも続けてアタック2周目に入ったと思ってたらそのままピットへ…。 ナントあとは“高見の見物”ときたもんだ。(驚) これに真っ向勝負を挑んだのが12号車CALSONICのJ.P.デ・オリベイラ選手。 今年はKONDO時代に鈴鹿で驚愕のタイヤ無交換作戦を敢行・見事に開幕戦を制した時と同じ安田選手とのコンビですが、アタック1周目は僅かに.070及ばず…。 しかし続けてアタック2周目に入り、セクター1では更にタイムを縮めてきました。 「こりゃひょっとしてひょっとするかも・・・」サーキット中の誰もが期待した事でしょう。 しかしながらタイム更新はならず、結果ENEOSがポール獲得となりました。
一発勝負で最高の結果を出した大嶋選手の集中力はお見事ですし、最後まで諦めなかったJ.P.デ・オリベイラ選手にも大拍手です。 とにかく最高に興奮させてくれた今年の予選、こりゃ決勝以上に面白かったのかも!?
★ ひとつ確実に言えることは、F1より絶対に面白いってこと!!! ★