
ヤフーオークションで4000円で落札した中華HIDをサイノスに取り付けました。スペックは35Wスライド型のH4バルブです。バーナー、バランサー、コード類の一式セットになってます。日本語説明書が付いてましたが、ある程度ネットで「HID 取り付け」で検索し、基本的な知識を付けたらほとんど読む必要もなかったです。かつて数万円していたHIDですが、今ではハロゲンバルブ並みの価格で購入できます。作業難易度は大したことなさそうなので、自分で取り付けにチャレンジして工賃も浮かせてみました。

まずこれが35Wのバーナー。
シェードが一体になってリレーでHI Lo切り替えるようになってます。
ガラス管の部分は手で触ったらダメだそうです。
万が一触って油脂が付いたらクリーナーで拭き取ればOK。

バラストと呼ばれる部品。
電源が入ると何万ボルトの高電圧にしてライトを光らせるとか。
よくわかりませんが、とりあえずスゴそうです。
大きさはタバコの箱くらいです。

まずHIDに交換する前にハロゲンバルブの光軸をチェック。
自宅の壁にライトを照射します。

ライトの一番明るいポイントの、光の上端にシールを貼ってマーキング。
交換中に車はいっさい移動させずに、あとで光軸チェックができるようにしました。

サイノスはライトユニットの裏側に、プラスチックのカバーが付いてます。
まずはコレを取り外す。工具なしで手で取れます。
HIDを付けたら元には戻せないんだろうなぁ…と、思ったら
なぜか配線取り回しの逃げ部分が最初からモールドされてたんです。
サイノスデビュー時はHIDなんて普及してなかったハズ。
それなのにナゼ!?
HID取り付け後もこのプラスチックカバーはそのまま装着することが出来ました。

次にハロゲンバルブを止めているカプラーを取ります。

このカプラー、前オーナーが接点ブリスをたっぷり塗ったおかげで油汚れがギトギト。
作業中に手が汚れてバルブに付着しそうなので余分なグリスを拭き取っておきました。

恒例の防水ブーツ取り外し。
意外にガッツリ固定されており、手で取のは結構大変。
なのでマイナスドライバーでかるくこじりながら引き抜きました。
あとは普通に固定するスプリングを取ってハロゲンバルブを引き抜きます。
取ったハロゲンバルブは捨てずにグローブボックスへ収納しておきました。
なぜなら、中華バルブはいつお亡くなりになるかわからないからです。
万が一のスペアのために前のバルブは残しておきます。

まずは動作チェックのためにHIDユニットの配線をすべて接続。
作業自体は簡単!…のハズなのですが

各コネクターは配線を間違えないようにそれぞれカプラの形状を変えています。
しかし中華製のためピンの穴位置がうまくかみ合わず、うまく挿入できません。
しかしコード側からコネコネ動かし、ピンを移動させたらなんとか収まりました。

しか~し、ココで間違いやすいポイントがあるので要注意!
それは電源供給コネクタのプラス/マイナスです。
このHIDキットはプラスコントロール、マイナスコントロールどちらにも対応し、
ここを逆にすることで正常に作動するようになってます。
逆接したらその瞬間にHIDがぶっこわれます…
というのはウソで、つけ間違えてまた逆にすれば問題ないそうです。
そんなわけで通電チェックに突入しますだ!

本当はマイナス端子を外したほうが安全なのですが面倒くさいのでそのまま。

とりあえず通電テストのためまずはバーナーはライトに装着せず。
ものすごい高温になりそうなので、ガムテで本体とコードをしっかり固定しました。

説明図では「日本車の82%はマイナスコントロールです」と書いてたのですが、
サイノスはしっかりプラスコントロールでした(笑
電源供給カプラの向きを入れ替えたら、写真のように無事点灯!
このまま10分間点けたままにします。
ためしにHi/Loを切り替えてみたら、リレーで「カチッ!カチッ!」とバーナーの位置がスライドしているのがわかります。
おもしろ~い

点灯テストも終えて、ライトを消しバーナーが冷めたところで作業再開。
まずはシェードとバーナーを切り離します。
ロックを解除するために、リレー部分を左に回し引き抜くと外れました。

このシェードをライトユニットに組み込みます。

サイノスは最初から反射板が付いているので、HIDのシェードに当たらないか心配でしたが…

しっかりと固定することが出来ました!

さて、取り付け作業で一番面倒なのがこの作業、防水ブーツの加工です。

矢印とグリーンのゴム部品まで入らないとバーナーとシェードが合体できないんです。

スライドバルブのリレーが大きくて、ブーツが当たって奥までバーナーが入らないんですね。

そこでハサミでチョキチョキ切って、入るまで調整していきます。

5~6ミリくらいカットしたらこんな感じで無事収まりました。

加工した防水ブーツをライトユニットとシェードに装着。
シェードにしっかり密着させるため、マイナスドライバーでフィットさせます。
ウン、いい感じだ。

そしてバーナーをセット!
なんとか入った!?

ライトを点灯してみると、色の感じがずいぶん変わりました。
光が当たっている部分は緑色っぽく見えます。
しかし光軸がチョイズレ!2~3センチくらい。
まぁこれくらいは許容範囲かな?
光軸が少しズレたのはゴムブーツがうまく収まらず、ライトユニットとバルブがしっかり収まらないのが原因でした。
手でバルブ本体をしっかりと押さえてライトユニットに密着させれば光軸は元の位置に戻ります。
よく中華HIDは精度が悪くて光軸の再調整が必要…なんてことが書かれてますが、
こんなところも原因の一つなのかもしれません。
これは今後の改善点です。
万が一のトラブルのときにハロゲンに換えなければいけないので、
光軸はこのまま調整しないことにします。

配線は100均でナイロンバンドを買ってきてテキトーに固定しました。
これで壊れたらそのままポイします。
バラストが振動で干渉する部分は、ウレタンパッドを巻いて衝撃吸収材しました。

さっそく点灯させてみるとハロゲンよりは明るくなっているようです。
高速などでは割り込みされる回数が減ったような気がします。
4000円の値打ちはあったかな?
ワタクシのような貧乏人はライトだけに数万円は出せません。
それでも購入できる中華HIDに感謝。
■総評!
DIYでのHID交換はライトバルブが換えれるスキルがあれば十分可能かと思います。
あとネットで検索して基本的な流れを覚えておけばそれほど難しい作業ではないです。
激安なHIDは価格なりの性能ではありますが、
明るさに関してはハロゲンよりはちょっとはマシになります。
予算に余裕がない人は、選択肢に入れていいのかなと思います。
※この先は光軸調整備忘録。

リヤ右

フロント左

同じくフロント左