地域の風習

先日、嫁の祖父が亡くなり、昨日葬儀に参列してきた。

葬儀、火葬は問題なく終わり、そのまますぐに納骨ということだった。
４９日を待たずに納骨するところは普通にあるので、驚くことはなかったのだけど、
驚いたのは納骨の方法だ。


自分が知っているお墓は、墓石がありその下にコンクリでできた小さな部屋があって、
そこに骨壷ごと安置するやり方だ。
実家や祖父、祖母が入ってるお墓はみんなそれだった。
８年ほど前に祖母がなくなり、お墓をあけて久しぶりに見る祖父の骨壷が、年月を感じさせられると
思ったものだ。


だけど、今回の納骨は違った。
家が長野の山の中にあり、墓地も家のすぐ近くの丘の上。
他の人はまったく来ない場所で、その親戚のお墓だけがある。
んで、お墓の裏側にちょうど箱が入るくらいのコンクリのふたがあった。

ああ、この下に部屋があるんだなと思ったんだけど、ふたを開けてびっくり。
３０cm四方のコンクリの筒が縦に入ってて、深さ４０cmくらいで底はただの土だ。
ここに骨壷を置くのか？と疑問に思ったけど、来ていた親戚やお坊さんはなにも不思議ではないらしく、

「箱ごと入れたほうがいいですかね？」
「いや、そのままの方がいいと思います」

とか言ってた。
そしたら、木箱を開けて迷うことなく中の骨を、筒の中にザラザラと入れ始めた。
この地域ではお骨は土に返すというやり方が一般的だということだ。

海に散骨するとか、宇宙に撒くとかあるから、土に返すというのもやり方としてはあるんだなぁ。
土葬は今の日本では禁止されてるけど、もし禁止されてなかったら、土葬していたのかもしれないな。