しゅん＆もものパパのブログ一覧

昨日、何故かUP出来ないY!Boxのフォルダーを見ていたら、懐かしい写真が出てきた。

それが、この写真。

しゅんが6ヶ月の時の写真だ。






うちは結婚して5年間子供に恵まれなかった。

で、私も色々合って仕事を転職し、関東に住んでいたころはもう子供は諦めていた。

「関西に戻ったら犬でも飼って二人で暮らそう」

そんな風に思っていた。






期間限定で関東に住んでいたので折角だから嫁さんと二人で色んな所へ旅に行こうと、

週末は夫婦で出掛けていた。

夏休みが迫ってきた頃、いつも行くところは私が決めていたが珍しく嫁さんが宿の手配をしてくれた。

その夏休みに訪れたのが温泉のひとつが伊香保温泉だった。

何でも子宝の湯で有名だそうでご利益のありそうな神社もあった。

ものは試してその神社でご祈祷を受けることにした。

その時、確か神主さんに1時間ばかり子供を授かることはどういうことかというお説教を受けた。

そのお説教は今はもう殆ど忘れてしまったが、

ハッキリ覚えているのは子供を授かると言うことの責任の重さを感じなさいと言われて気がする。

で、その旅から帰ってきた翌日の夕方だった。

いつものように嫁さんに帰るコールをすると嫁さんが．．．

「出来たかもしれん」

と言った。

嘘の様な話かもしれないが、伊香保温泉で子宝の湯に浸かって、

神社でご祈祷を受けたらこの結果！

本当に嬉しかった。

男でも女でもいい、丈夫で元気に無事に生まれてくれればそれでいいと思った。





でも、それは簡単な道のりではなかった。

嫁さんは妊娠中毒症になりかけ、

普段の生活も大変で私が帰宅すると玄関まで這って出てくるような状態だった。

私の関東在任期間はもう少し有ったが、

その時の産婦人科の先生と相談して最悪な状態に陥る前に嫁さんだけ先に関西に戻ることにした。

嫁さんのお母さんに関東まで迎えに来てもらい、嫁さんは実家に帰り私は数ヶ月一人暮らしをした。

毎日、毎日無事に生まれてくれることを願って．．．




そして、私が関西に決まる日が決まり、一旦関西に戻って住むところを探した。

選んだ新居は嫁さんが通っている産婦人科の近く。

少しでも嫁さんの負担を和らげたかった。




嫁さんの体調も関西に戻ってからは少しずつ回復していった。

そして、春を迎えお腹の大きな嫁さんと桜を近くの公園に見に行った。

子供はどうやら男の子らしかった。

医者に男の子と判断されたからほぼ間違いないだろうと思い、男の子の名前を考えた。

名前は私の名前の画数が良いと聞いていたので、私の名の下の字を取って”しゅんや”と名付けた。

その名前には上の感じが鳥の名前。

大きな翼で羽ばたいてくれるようにとの思いを込めて．．．



桜が散った頃、予定日が近付きある夜に陣痛が始まった。

嫁さんのお母さんに家に来てもらい病院へ向う。

しゅんは明け方産声を上げた。

そのしゅんを初めて抱いた時のとても軽いんだけど、

何ともいえない重さは今でもハッキリ覚えている。

それは、あの神主さんに言われた責任の重さだと思った。





あれから、8年。

今ではしゅんも2年生。

最近は生意気なことを言うようになったんだけど、

お前が生まれてくるためにママは身を削って苦労したし、俺もお前に色んな思いを託したんだぞ！

今ではももも生まれでもう4歳。

気が付けば家族は4人に。






色々有ったけど、今がきっと一番幸せ。

きっと、これからもっと幸せになれる気がする．．．

だって、あのときの思いは天に届いた筈だから。