
さて、本宮山でのオンロード走行後、もう少し色々な道を体験したくダートを探してみました。
工事中の道路、林道等少々走った後、最後にダムの脇の道を走っていたところ、水を貯めたダムの上に砂防ダムがあり、そこへ伸びる未舗装路があるではありませんか!早速上り坂を上がっていくと砂防ダムの底(普通のダムなら水のある部分)に降りていく道がありました。このまま行っても行き止まりなので、ここを降りてダムの底でUターンすることに決めました。そこは、道もダムの下も芝生みたいな草が生えており、ダムの下には木も生えていることから、あたかも公園の様な雰囲気だったのですが...坂を降り切ってUターンしようとした瞬間、フロントが「ズブッ」。そしてその場で停止してしまいました(T_T)。慌てて外へ出てみると、確かに芝生の様な足の短い草が生えているのですが、そこは湿地帯の様な状態。いえ、前輪がはまった場所を見れば、水を含んだ田んぼと同じ状態だったのです。前輪は半分埋まってしまい、後輪も10Cm程度沈んだ状態で、タイヤの跡には雨水が流れ込んでいました。草の下は完全な泥で、グリップしそうな気配すらありません。
まずはAUTOで、バックを試みましたが、うんともすんとも...。そこでロックにしてバック...やはり駄目でした。次にASCをオフにしてバック...10Cm程下がって停止。「押しても駄目なら引いてみな」ってことで前進も考えましたが、前は明らかに水がたまっています。これより深く潜ってしまっては、腹がついてまったく身動きができなくなることは必死。もし前進するにしても、一気に右側(山の斜面側)につける以外にありません。取り合えず、いちかばちかで前進を試みますが、まったく身動きできません。
手元には、緊急時にGPS機能を使ってJAF等に場所を知らせることができるau(名古屋トヨペットで買ったので、トヨタ推奨であったこのサービスに入っています)が、「はよ押した方がええんとちゃう」と言わんが如く待ち受けています。時間は午後5:30。暗くなる前には何とかしたい。そしてついに最後の試みに。
路面状況からすると、前に進んだ場合、まだタイヤで踏んでいない部分にタイヤがかかった瞬間だけ、少しはグリップ力が得られそうな感じがしました。そこで、まず前輪を動かしながら多少なりグリップする場所を探しつつバックを試みます。結果的に下がりきることはできませんが、若干後ろ(山の斜面側)に下がることができました。その状態から、一機にアクセルを吹かし前進!当然ハンドルは斜面側に向けてきった状態です。読みはあたりました。かなり沈んだ状態でしたが、前輪はかろうじてグリップします。それと、内輪差で前後のタイヤが異なる場所を通る為、直進的なバックではグリップしなかった後輪も駆動力を発揮します。「とまらないで、これ以上沈まないで」と祈りながらアクセルはそのままで突き進んだところ、何とか前輪が降りてきた道の部分に乗り上げました。こうなればもう安心です。あとは一気登りきり最悪の事態は逃れることができました。
ほっとして、ふと車の外へ出ると、愛車がヘドロの様な真っ黒な泥ですごい状態になっていました。
皆さんも、ダムの底を走る時は、充分に気をつけて下さい。
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アウトランダー | クルマ
Posted at
2006/02/26 21:01:11