C5 X PHEV、自宅充電なしで2年乗ってみたよ

自宅充電がない中、C5 X PHEVに乗って2年ほど経ちました。自宅充電がないユーザーの充電とコストについて考えてみたいと思います。

C5 X PHEVは12.4kwhの駆動用バッテリーを搭載しており、WLTC計測値で最大65kmのモーター走行が可能です。航続距離は使い方によって大きく変わるのか、街乗りだと30kmも走らない印象ですが、高速利用などストップアンドゴーが少ないと50km以上は走れる感覚でした。

█自宅充電がないワタクシの充電環境
ワタクシは月極駐車場利用のため自宅充電設備が準備できず、気が向いた時に街にある200V充電器を利用しています。6kwhの充電器であれば概ね2時間ちょっと、3kwhだと3時間で50％超えるぐらいの充電量です。外での充電に備えて、充電サービスには5つほど加入しています。

・日産ZESP3：シンプル（月額1100円 3.3円/分）
・エコQ電：カードまで発行済。わお
・Myプラゴ
・エネチェンジ
・Terra Charge
・WAON：イオンモール系で使うため

これだけ入っていると大抵の充電器はカバーできています。特にZESP3はe-Mobility Powerと提携しているので使える充電器が多いです。他の4種は使える場所がまだ少ないのですが、充電機会を増やすために加入しています。

█充電にかかる料金
自宅充電がないと、おそらく充電にかかる料金が問題になってくると思っています。6kwhに対応しているMyプラゴやエネチェンジはとてもありがたいのですが、少し割高な印象です。Myプラゴで6kwh利用、2時間ちょっと充電して100％で800円ほどかかります。ガソリン走行で燃費リッター13kmとすると、ハイオク価格リッター200円で13km走るのに対して、バッテリーだと最大値の65km走行で換算して、リッター換算200円あたり16.25kmになります。

これが街乗りでの実感値30km走行になると200円あたり7.5kmぐらいになるので、コスト的にはガソリンで走ったほうが安いことになっちゃいそうです。満充電で500円ぐらいで、40kmぐらい走行できたらまぁ良いかも。。

█走りながら充電できるe-セーブもあるじゃない！
C5 X PHEVにはエンジンを走行と発電に使って、バッテリーを充電できる機能が備わっています。エンジンが止まらずに走り続けると、大体2時間ほどでバッテリーが100％になる印象でした。街中でももちろんONにできますが、信号待ちのたびにアイドリングストップされるので、3歩進んで2歩下がる感じで、実用的な感じではなかったです。

e-セーブをONにすると燃料計がガンガン下がるのであまり使っていなかったのですが、スムーズに移動できる場面なら外部充電よりもコストがかからないかもしれない。と思い、簡単に計算してみます。

計算するには、e-セーブ利用時と未利用時のガソリン代の比較をしてみます。

ワタクシの燃費記録を振り返ってみると、あまり充電せずに走ったであろうタイミングだと、大体リッター13kmほどのようです。そして2時間ほど走行する必要があるので、例えば平均速度60kmで移動したとすると、120km走行になり、ガソリン代200円換算にすると「1,846円」。これが普通に走った時のガソリン代。

e-セーブを利用すると燃費がリッター11kmぐらいになっていたので、こちらも2時間120km走行すると「2,182円」。

e-セーブ利用時と未利用時の差額は336円。とすると、2時間近く平均時速60kmぐらいで走り続けることができると、e-セーブで充電した方が安い。ということになりそう。

█しかしそう単純な計算なのだろうか？
なんかもー、電費と燃費の換算が入るので計算がごちゃごちゃしてよくわからない感じになっていますが、外で100％できるタイミングはおそらく、6kwh利用時のみではないかと思います。そうすると自ずとMyプラゴなどの800円コースが現実解であり、この金額をどう考えるか。につきますね。

そう考えるとやはり、コストを重視してPHEVを持つなら、自宅充電が確保できる方がより良いPHEVライフを送ることができそうです。

█自宅充電ないけどPHEVに乗る意味
バッテリーが十分に充電されていなくても走り、たまに充電する機会を設ければEV走行もできなくもない。ということを味わえる。というエンタメ的な意味でしょうか。しかしそうであれば普通のハイブリッド車の方が効率では良いでしょうし、自宅充電が取れなければ、ハイブリッド車の方が色々ことをバランスよく叶えてくれるように思います。

ワタクシのような集合住宅＋月極駐車場利用だと充電器設置が難しそうで、自宅充電をするためにクルマの壮大なオプションとして、戸建て住宅もつけなければならないのだろうか。と本気で思ったこともありました（笑）。