アメリカンバイクのツーリングに同行する取材を頼まれた。
アメリカンというと「日本ではスティード、ドラッグスター、マグナっていうバイクがあり、アメリカではハーレーがあるんでしょ?」
程度の知識がないが詳しく話を聞くことに。
ほぼ始発から夜にかけての取材でギャラが5,000円。
僕も決して売れっ子ではないし時間がないわけでもないので断る理由も特になかったので承諾した。
最初は今後の仕事に繋がればいいかと思ったけど担当も品がない人間だったし何より、アメリカンは興味ない。
その為、4,490円の仕事しかないと心に誓った。
正直「ROSSO」等の有名雑誌の撮影をお願いされ、「じゃあギャラ5,000円ね」と言われれば「いやいやこんなカメコに5,000円なんてもったいないっすよ、好きで撮らしてもらうんで気にしないでください」と感激し、撮影の出来は悪かったにしろ、20,000円分以上の働きをするだろう。
が、何しろ今回の依頼人はとことん品が無さすぎた。
だから今回でこの仕事が逃げても何ら問題ないよ体制で臨んだ。
------当日--------
集まったバイクは約50台。
今回のツーリングにはレスキューカー?っていうのかな。
ショップが用意した2台の車が同行し、何かあっても対応しますよという豪華ツーリングであった。
僕はその内の一台、ハイエースに乗せてもらって取材することになった。
行き先は茨城県の魚市場。
さすがに50台ものバイクが一斉に走るとかなり迫力がある。
何より驚いたのがみんな統率が取れていることだ。
まるでアリの群れを見ているようだった。
が、トラブル(故障)のオンパレードで終始ヒヤヒヤした。
例えば高速走行中に一台が不調で路肩に停める。
するとぞろぞろと他バイクが停まる。
高速道路の路肩に大勢の人が出てる時点でスリリングだったが、それ以上にスリリングだったのが
「ショベル」というバイクの存在。
ショベルというのはガソリンタンクが異常に小さいアメリカンバイクのこと(だと思う)
種類によると思うけど大体6Lくらいしか入らないのではないだろうか。
とにかくこのバイク、一度エンジンをかけ損なうと中々エンジンがかからなくなってしまうのだ。
その為、一度トラブルやら休憩やらで停まると立て続けに「あ、彼ちょっとエンジンかからないみたいよ」
と悪循環に陥ってしまうのだ。
そういうこともあり、小さなトラブルは続出したがこれだけの台数が集まった中、
事故がおこらなかったことは素直に素晴らしいことだと思う。
今回アメリカンという全く違う世界に足を踏み入れたわけだけど、
イメージ通りのワイルドなライダー達、見た目怖いけど(というかヤクザもいた。)面白い人達と出会えたことに感謝。
アメリカン乗りは古い言い方ではあるが、中々どうしてイカした方々だった。
終わってみれば、7,200円分くらいの働きはしたと思う。
それにしても1台だけいたカワサキのレプリカ。
鮮やかなライムグリーンすぎて滅茶苦茶目立つ。
正直ちょっと後ろの方走ってほしかったなー...。

Posted at 2014/12/09 22:56:09 | |
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