2014年12月16日
2014年7月中旬。
札幌まで取材に行く為、少しでも経費を抑えようと成田発のLCCを選んだ。
料金が安い早朝便に乗るには始発の電車を使っても到底間に合わない。
そこで深夜にレンタカーに乗って成田まで行き、搭乗時間まで駐車場で寝ようという青写真を描いた。
間髪入れずにレンタカー会社に電話をすると電気自動車が1台余っているとのこと。
これも何かの縁、せっかくだから経験しておこうと軽い気持ちで電気自動車(i MIEV)を予約した。
当日、レンタカー会社に行き車を引き取る。
その際にスタッフの方から「フル充電で50kmしか走りません」とのことを伝えられた。
まぁそれだけあったら成田まで行けるかなと出処不明な余裕が何故かあった。
そう、僕は成田空港というのは東京にあるものだと思っていたのだ。
携帯電話のナビに「成田空港」と入力し、案内開始。
「走行距離約136km」
頭を抱えた。
1ストップ作戦はまだしも、2ストップ確実。
いや、下手をしたら3ストップも考えられる。
今更考えても仕方ないのでとりあえず目的地へと向かうことにした。
初めての電気自動車。
静粛性といかにもエレクトリックな乗り味で大変退屈だった。
この車のいいところは「当時としての珍しさ」に尽きる。
外観は可愛いけどそれだけならガソリン車の「i」のほうでいいだろう。
道中、充電量が半分を切ったところで一つの疑問が頭をよぎった。
「深夜に充電できるところってあるの?」
即車を停め、携帯で調べる。
するとしばらく走れば日産販売店に24Hの充電施設があるとのこと。
やれやれ助かった。
何とか辿り着けそうだ、再び車に乗り込み出発する。
道中、充電量が20%を下回ったところで一つの疑問が頭をよぎった。
「日産の充電器で三菱のアイミーブって充電できるの?」
即車を停め、携帯で調べる。
するとどうやら問題ないみたい。
やれやれ助かった。
何とか辿り着けそうだ、再び車に乗り込み出発する。
深夜の静まり返った日産販売店に到着する。
慣れない手つきで充電プラグをセットしようとするが
あまりにも残酷すぎる暗さで挿入位置が中々合わない。
側から見たらどう見ても悪さをしている人間にしか見えないだろう。
せめてスポットライトくらい付けてくれよと恨み言を呟くが冷静に考えれば
多くの充電施設を設置し、無料で、しかも深夜も使用できるようインフラを整えてくれた日産自動車に感謝。
それよりも車側の差し込み口にライトがないのがおかしい。
販売時期が異なり比べるのは酷かもしれないがBMWのi3は心もとないが一応ちっちゃなライトがあるのだ。日産リーフはどうかな?
とても小さなことだけどすごく気になった。
今回電気自動車に乗ってみて、やはり航続距離50kmということで常に走行可能距離と充電ポイントを意識して走行しなければならず「やっぱり電気自動車はまだ早いな」と感じた。
ということをお世話になってるジャーナリスト様に愚痴ると
「それはお前の乗り方が悪い。電気自動車はドライブするものじゃない、家や会社に充電設備を整えた人が通勤、仕事で使うものだ」
と怒られた。
深く反省すると共に「電気自動車なんて絶対乗らない」と心に誓った。
それから5ヶ月後、僕はアウトランダーPHEVの1泊2日試乗キャンペーンに申し込んでいた。
Posted at 2014/12/16 21:11:07 | |
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