BurrBrown OPA637SM

ずいぶんと汚いパッケージですが(笑)
米国販売価格$244.99のOPAMPです。
遠路はるばる我が家にやって参りました。

本当に極一部のマニアにとっては垂涎の品ですが
普通の方には何でしょうって感じですね。

Texas Instruments社のOPA637SMです。

一般にはBurr-Brown社って言った方が通りが良いですかね。
TI社に吸収されちゃったんですよ(涙)
高級OPAMPとして名高いOPA627シリーズの高速版です。
OPA627はMark Levinsonに採用されている位ですから
その高品質ぶりが伺われます。

OPA637はOPA627の弱点と言われた
高域の解像力と明瞭度を向上させたモデルだそうな。

どちらかと言うと発熱と発振で有名だったりします。
高性能だけれども神経質な
車ならイタ車ってところでしょうか？

OPA637APが選別品。
OPA637BPがさらにその選別品。
OPA637AMは金属のCAN入り。
OPA637BMがその選別品。
でOPA637SMですが耐熱域が広域なミルスペックって奴です。
OPA637AU～OPA637BMの作動許容温度は
-25℃～+85℃であるのに対して
OPA637SMは実に-55℃～+125℃まで許容します。

因に金属のCAN入りは
中のチップがプラスティックモールドで圧迫されてないので
音にも開放感があるのだそうです。
熱の発散もいいので安定した動作をします。






IV変換部(FDO前段)
OPA627AU
SOPなのでBrownDog社の
SOP8 to 8-pin DIP Adapter基盤に両面実装しています。





ディファレンシャル(FDO後段)
今回のOPA637SM。
今まではOPA637BPを使っていました。





ヘッドフォン部。
こちらはOPA627BP。
BrownDog社の8-pin DIP Single to Dual Adapter基盤に実装しています。
OPA637シリーズを使用すると盛大に発振します。





ランバッファ(ラインアウト部)。
同じくOPA627BP。
こちらもOPA637シリーズを使用すると思い切り発熱します。





換装後の全景。





こうして見るとヘッドフォン部にはOPA627SMは装着可能だな(爆)
OPAMPスパイラルはまだ続きそうです。

＜現在の仕様＞
I/V：OPA627AU
LPF：OPA637SM
HPA：OPA627BP
LineOUT：OPA627BP