砂をかむような日常でも、不意に訪れるサスペンスがある。昨日バイクで会社へ行った。渋滞をかき分け、途中で立ち食い讃岐うどんで朝食をとり、ちょっとしたツーリング&KTM950SMのPV気分。帝国劇場付近に鼻歌交じりに駐輪。しかしその午後、断れぬ宴会の誘い。哀れKTMは野宿無頼。ああ、おれのKTM盗まれないかなあ。ハードリカーによる中国式乾杯スタイルで、酩酊してしまっていても頭の隅に残る後悔。土日の朝、KTMをピックアップするために休日に退屈な通勤経路を辿る本末転倒な羽目となる。ああ、昨日の鉄板焼肉とニッカ余市美味しかったなあ、と思い返しつつ、俺のバイクかっぱらわれてないかなあという不安が日比谷駅へ近づく一駅毎に募る。今まで2回かっぱらわれたバイクたち、Fire StormとTDM850 の事が脳裏に巡る。地下鉄を日比谷駅を降り、KTMへ向かって歩く。まさか、日比谷でバイク泥棒はいないだろうと思うが、まさかまさかのということもある、という思考のループがまさか、いや大丈夫だろうという振り子を生み出し、加速度的に往復を繰り返す。その思考にせかされるように、歩みも早くなる。見慣れた地下街を抜け、まさかの坂を超えて地上へ、そしてあの帝国劇場の角を曲がれば、KTM950スーパーモト(個人的命名インターセプター)が俺を待っているはず。しかしもしインターセプターが待ってなかったら、どうする、どうする、どうする連(By 古今亭志ん生)。過去二回の盗難で、警察が全く頼りにならないことを学んで、盗難防止に力を注いだ。コンクリートにアンカーを打ち、そこに泥棒の頭をひっぱたくといい仕事しそうなごつい西洋南京錠でバイクを固定できるようにした、警報ブザーも付けた、一時はセコムにも入っていた。けど最近めんどくさくて、またKTMが極め付けの不人気車ということで、結構盗難防止に手を抜いていた。しょうじきすまん、盗まれてないでくれ、あの角を、ユーミンの芝居がかかっている角を曲がればすべてがわかる、あの角をまわった。
待っていてくれました。

みなさん、バイク通勤は気を付けましょう。
Posted at 2012/10/27 20:06:44 | |
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KTM950SM | 日記