
時が経つのは早いですなw
月一ペースの更新となっているこちらのブログ、
年内にこの後行われたJAFカップのレポートまで更新できるか・・・・
ここ2戦好調な勢いをキープしており優勝争いができるスピードは出てきている中、ある程度自信をもって臨んだ最終戦。
今回はいかに・・・!
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第2戦(実質最終戦)の舞台は福島県・エビスサーキット。
昨年はコロナの影響により開催中止となったので、ロードスターで走るのは初となるコース。
DC2インテグラ最終年の2019年はトップとコンマ差まで迫ることができており、個人的に全日本会場の中では、コースへの習熟度はもっとも高い場所といえる。
こちらのエビスサーキット、今年初めに発生した地震の影響によりコースに甚大な被害が出た。
当初は今シーズンの開催が危ぶまれた状況であったが見事に大会が開催できるまでに復活。そうはいってもまだ生々しい傷跡を残した中での開催となった。
クラス的にはチャンピオン争いが最終戦までもつれており、川北選手と小林キュウテン選手の一騎打ち。
また個人的にはシリーズランキング6位争いも白熱しており、ボクと福田選手と同ポイントとなっている。つまりこのレースで上位に入った方がシリーズ入賞となる。
とにかく自分としてはつまらないミスをせず攻めるのみだ。
事前の練習走行と金曜日の走行でセットアップの確認。
主な変更点としては、前回恋の浦で発生したABS介入の問題をブレーキバランス側で対策することで改善。サスペンションセットアップも複数セットを比較して、絞り込んでいく。
それとは別に一つ気になる症状が。いくつかの、ある特定のコーナーでアクセルを空けていきたいところで回転数だけ上がって加速しない。。そう、LSDのいわゆる「駆動抜け」である。
これまで名阪スポーツランドなどの高い縁石に片輪をガッツリ乗り上げると発生していた状況ではあったのだが、比較的フラットなコーナーで出るのは珍しい。
ただ過去にデフオイルの劣化で発生したことはあり、今回もその類だろうと高を括っていた。なので金曜練習終了後にデフオイルを交換。
明けて土曜、公開練習日の朝は雨。第1ヒート開始前には上がったものの午前の走行はウェット路面。
どうせ雨ならセットの比較も難しい。。。デフオイルを交換した効果を確認をしたかったが、難しそうだ。
このウェットコンディションを活かす案として、決勝用のタイヤの皮むきで履くことに。
ウェットでサラピンは喰わない、止まらないでまったくタイム出ず。。。笑
気を取り直して2本目。今度は完全ドライ。タイヤは深溝のユーズド。
後半セクションがリアグリップ不足気味でややオーバーステア気味に。。
一方心配された駆動抜けはコースがシンプルになったこともあり収まったように感じられた。
公開練習の走行を踏まえ決勝に向けて以下ようなの考察を行う。
・オーバーステアを解決するためには、リアのメカニカルグリップを上げたい。
・しかし考えられるオーバーステア対策をすると、理論上駆動抜けは悪化する方向になるはず。
・でも2本目は顕著な駆動抜けは出なかった。やはりデフオイルの影響だったか?
・タイムを狙いに行くならオーバーステア対策は必須。
…これらの考察を経て、両者天秤にかけた結果、セットアップを変更することに。
そして迎えた決勝日。天候は晴れ・路面はドライ。
路面温度的にはタイヤの最適温度領域からはやや外れている状況。
そしてコースが予想以上に短いのでタイヤに優しい半面、逆に暖まり切るかが心配されるところ。
前半セクションのブレーキ~ターンインはやはり温度的にややタイヤが喰わない。
左ターンは微妙な傾斜があり難しい。やや旋回半径が大きくなったが最小限のロスでクリア。
前半セクション終わりの登りの左コーナーで懸念していたデフの駆動抜けが発生!
発生したのはここだけであったものの、コンマ数秒のロス。
続く後半セクションは比較的得意なセクション。
ターン手前でもややリアグリップが得られておらず若干カウンターがあたる。
最終ターンの傾斜5度のターンはバッチリタイミングが合い、ほぼ完璧に決まる。
小さなロスはあったものの、4番手と悪くない位置につける。
しかし駆動抜け対策は施したつもりだったが、デフオイルだけではダメだったか。。
ただ他の区間の動きからサスペンションセットアップは大きく変更したくなかったので、第2ヒートに向け再度デフオイルを交換し、暖気を最小限にしていく方針に。
第2ヒートは路面温度もやや上昇してタイムアップが期待される。
スタートから2つのコーナーはやはりタイヤが食わない。
続く左ターンは微妙にリアが引っ掛かり大回りに。
それでもロスは最小限にとどめセクター1はほぼ同タイムで通過。
若干の駆動抜けは発生したもののセクター2は第1ヒートより良いリズムでタイムを稼いでいく。
あとは最終ターン。
進入までは完璧だったものの、クラッチミート時の回転数がわずかに低く、リアがグリップ気味に…立ち上がりが大回りになりコンマ5秒ほどのロス。。。
結果0.2秒ほどのタイムアップにとどまった。
しかし何とか6番手に入る。福田選手よりも上位に入ったため同時にシリーズ6位入賞も確定。
第2ヒートの走りは発売中のレブスピード2022年1月号に掲載されておりますので、
興味ある方はご覧ください~。(宣伝
最終的にTopとの差はコンマ7秒。
デフの駆動抜けとターン1つで埋まった差なので、悔やまれる結果ではあるが、
引き続き速さはあるということで、ここまでの方向性は間違っていないとプラスにとらえたいところ。
ここで全日本シリーズは終了したものの、2週間後に2年ぶりのJAFカップオールジャパンジムカーナがイオックスアローザで行われる。
昨年イオックスは2位表彰台を獲得しており相性は良いコース。
何とかこの1週間で予備デフ(シーズンオフテスト用に用意していた仕様違いをぶっつけ本番で使う予定w)に交換して、JAFカップ奪取を目指す。