右後ろドア内装に雨漏りを確認。修理する。
参考にしたサイト
作者Jの毎日書きたいのはやまやまなのですが・・・
ゴルフ日記→2009年06月28日右リアドア雨漏り修理
内装の湿りを確認した箇所
A:内装カバーを外す
外すパーツは5つ
ドアリリースレバー枠
ドアハンドル
ウィンドレギュレーターハンドル
灰皿
ドアロックノブ
外すネジは四つ
内装下はクリップ二つで留められている
ドアリリースレバー枠は後方へスライドすると外れる
ドアハンドルはカバーを取り、取り付けボルト二つを外す。カバーは結構しぶとく付いていた。Snap on のスクレーパーを突っ込んで外した。傷はつかなかった。

ドアハンドル本体には小さなカラーが二つあるので紛失しないように注意する
ウィンドウレギュレーターハンドルのカバーもSnap on のスクレーパーを突っ込んで外した
カバーは簡単に外れたが、ハンドル自体がしぶとかった。クリップや爪で固定されていないので抜くだけ。内装カバーとハンドルの間にカラーが入っているが、写真では省略している。
スクレーパーを二本差し込んで引き抜いた。写真は左ドアハンドルから。撮影の為にネジは付いたまま。

ハンドルと内装の間に大きなカラーがあったので、カラーとハンドルの間にスクレーパーを刺した
ドアロックノブはネジ式に留っている。Unscrew
灰皿を取る。(後日写真)
下側クリップから内装カバーを外す。 クリップを手で下げながら内装カバーを手前に引く感じ。
ここまで来ると内装カバー上部縁のみで、カバーがぶら下がっている状態に成る。内装カバーは、縁がドアゴムシールの隙間に突っ込んであるだけの構造なので、ロックノブのロッドを避けながら内装カバーを手前に引いて外す。
雨漏り箇所を確認する。三カ所確認した。
B:防水シートを外す。パーツは以下の通り。
白クリップ4つ
黒クリップ2つ
防水シート
白、黒クリップ両方ともセンターピンを押し抜いた後、クリップ本体を抜き取る。3mm直径のポンチを使用した。
一カ所だけセンターピンが抜けきらないクリップがある。クリップ裏の鉄板が邪魔してピンが抜けきってくれない。ピンを壊しながら半ば強引にクリップを外した。
ピンを全て外したら防水シートを剥く
雨水が通った後。ドア内部に錆は無かった。
加水分解でスポンジボロボロ。
C:修復する
オリジナルシートは経年変化で痛んでいる為交換する事にした。
残っている糊と汚れとスポンジを落とす。ブレーキクリーナーで丁寧に。ドアリリースレバー周りのスポンジを新たに張る。
セメダイン すきま用テープN-5 厚さ20mm幅30mm長さ2m 298円
スポンジとロッドが干渉する場所がある。要改良
防水シートをつける為にブチルゴムを使用した。
スワンボンド ブチルテープ
No,9500 5mm幅5m 850円
全周とクリップ用穴をブチルゴムで囲った。

水捌けの流れを考えずにブチルテープを貼るラインを決めてしまった。またケチってブチルを伸ばし伸ばし貼ってブチルテープが細くなってしまった。これは失敗だった。
後に修正してブチルテープを追加した。5mm幅のブチルテープならばそのまま張った方が防水シートと鉄板の接着力を高く維持できると思う。排水穴にうまく水が流れるようにブチルテープ接着ラインを決めると良い。
防水シートを大きめに切って貼付ける。ドアハンドル取り付け部の逃げ、灰皿取り付け用の逃げ、後に収縮する可能性を考えて、大きな皺に成らない程度に余裕を持って貼付けた。 日大工業0.15mm厚ポリエチレンシート
ドアサイズに合わせて防水シートを切り取る。
一応排水穴を考慮したブチルテープのライン。これでもまだ良くない。クリップが入る穴も全てブチルテープを細くして貼った。クリップが取り付けづらくなると思ったが、手でブチルテープを薄く伸ばしたら大丈夫だった。
この時点で夕方。気温が下がりブチルテープとポリエチレンの接着が不十分と気がついた。防水シートからブチルが簡単にペリペリと剥がれてしまう。翌日昼までこのまま放置して、気温が上がった時にブチルテープとポリエチレン防水シートを手で扱いてちゃんと接着させた。これでブチル特有の粘っこい接着が出来た。
クリップを取り付ける。クリップが入る穴の所はデザインナイフで防水シートをくり抜いて開けた。
半田コテで焼いて穴を空けるかナイフでX印の穴を空ける事も考えたが、下手な水の通り道を造らない為にこの方法でやってみた。今後漏水の様子をみる。
オリジナルシートはドアハンドル上ネジ取り付け部分と灰皿部分に「逃げ」加工がしてある。「逃げ」加工無しでドアハンドルを取り付けると、ドアロック用ロッドと防水シートが強く擦れて機能に支障が出る。ドアハンドル上ネジ取り付け部分の防水シートに「逃げ」加工が必要だとわかった。
ポリエチレンシートで切った貼ったの加工するのが大変そうだったので、アイロンを使って防水シートを伸ばし加工する事にした。シートを伸ばすのにどの程のアイロン温度設定が必要か分からなかったので、シートの切れ端で練習した。結果は低温でハンカチを当てればシートは切れずに延びる事が分かった。下の写真は加工後。

ある程度は「逃げ」が出来てドアロック出来たが、ロックの動きが少し鈍くなった。ロッドと防水シートが擦れる部分にグリスを塗っておいた方が良かったと思う。
ボルト穴、ドアリリースレバーの為の穴を空けた。
スポンジと防水シートはポリエチレン用の両面テープで留めた。
3M 強力固定用両面テープ KK-25 0.8mm厚 25mm幅 10m 1680円
修理完了
防水性を確かめる。ドア外側から水を大量に流した。結構な量の水がドアの中部に伝って行く事に驚いた。
一応機能しているようだが、ブチルテープを貼るラインは要改良。

前方側の排水穴はあまり濡れていなかった。チェックは出来なかったがまぁ大丈夫だろう。
防水シートに灰皿用の「逃げ加工」をしなかったので、灰皿は取り付けられないと思っていたが、内装カバーを取り付けると灰皿を取り付ける程度の余裕があり、灰皿を無事取り付ける事が出来た。
全て部品を取り付けて完成。
D:備考
防水シートについて
オリジナル防水シートはノギスで計測したら約0.15mmだった。材質は不明。塩化ビニールを使う人がいるが耐候性に難があり収縮が激しいとの事。google「car door plastic sheet」で画像検索すると日産車防水シートに「PE」の刻印が入っておりポリエチレン素材と思われた。値段、耐候性、防水性、扱い易さ、強度に申し分無いので購入
日大工業
0.15mm×1000W(2000)mm×50m巻ポリエチレンシート
楽天→ワニパーク→養生シート→建築用ポリシート
購入前に日大工業に電話でいろいろと聞いてみた。シート購入時に「厚さ」に注意する必要がある事が分かった。<国産>#150と<国産•実厚品>0.15mm厚の物があるが#150の実厚は薄く確か0.06mm位。日大工業は他のサイトでもポリシートを売っていて「実厚品0.15mm」と記載されている物があるが、実際には0.15mmの厚さが無かったりする。業界では周知の沙汰なんだろう。素人には分からない。先の楽天ワニパークの緑色のバックがある<国産•実厚品>0.15mm厚は実際に0.15mmだった。電話で確認してよかった。非常に親切丁寧に教えてくれた。使ってみた感想は0.15mmの厚さでちょうど良く強度もあり、アイロンである程度の加工も出来る事が分かった。ポリエチレンシートの耐候性とどれほど収縮するかを観察してみる。残り49mある。
作業終了後に分かった事だがこの防水シートはVW Japanからまだ入手出来る。
P/N 3A0867201H プロテクトフォイル 2,625円/1枚。
汎用品で加工して取り付ける必要があるとの事。恐らくドアハンドルと灰皿の「逃げ」の部分の事だ。使ってみた人が居たらレポートを見たい。
クリップについて
白クリップはVW Japanでまだ購入出来る
P/N 3A0867301 クリップ 305円/1個
黒クリップはVW Japanではすでに購入不可。
しかし
VWheritageで購入出来ると思う。
P/N C3A086730101C "Clip, Golf Mk2, for bottom of door panel 3/5 dr" €0.64/1個
まだVWheritageからパーツを一つも買った事が無いので断定は出来ない。
このパーツは
Volkswagen Classic Parts E-shopから見つけたクリップのp/nをVWheritageに入力したら出て来た。
Volkuswagen Classic Parts→Produktsche→Golf/Caddy→Golf 2
→Karosserie→Innenausstattung→
Halter für Türverkleidung
写真を見る限り恐らくこのパーツが黒クリップだろう。でもVolkswagen Classic Parts E-shopはヨーロッパ圏以外に発送をしてないと思われる。もっと良いパーツの見つけ方、購入の仕方が知りたい。
Snap on P/N C0100 キットバック スクレーパー5本セット

内装を傷つける事無く楽に取りはず事が出来た。
パーツ、使用資材の値段、有無については全て「2012年10月」時点での話。
おわり