フロントブレーキホースに劣化が見られたので交換した。左右両方交換。以下写真はランダムに左右両側を掲載。私のゴルフIIはABS装着車では無い。
左側ホース

右側ホース
交換するブレーキホースは
PALCAにて購入。
フロントブレーキホース2本セット 3,150円
P/N 171611701L

Meyle Productsの製品が来た。Made in Italyだった。

2Q/2011と記載されているので2011年に製造された物だと思う。

車体に付いているホースとの違いは、ゴム管が旧ホース1個に対して新ホースは2個ついてる事だけだった。

見た目から判断すると質感は悪くなさそうなので使用してみる事にした。
このホースはVWJapanでもまだ購入可能だった。
フロントブレーキホース 1本 7,035円
P/N 171611701L
高い分だけ何が違うのか気になる。
作業前にブレーキリザバーのブレーキフルード量を確認しておいた。フルードレベルはMAXを指示していたので作業中にリザバーの底を付く事は無さそうだった。フルード色は無色透明で問題は無さそう。補充するブレーキフルードはCastrol DOT4にした。スーパーオートバックスで1,900円。
ホース交換作業で外すネジは2カ所:フレアナットとキャリパー側雄ねじ部分。緩めるネジはブリーダーバルブ1カ所。外す物は支持ゴムバンド一カ所。
作業場面は違うがホースのチューブ側雌ねじ部分が支持金具に取り付けられている写真。

ホースは支持金具の12pt穴に下から上方向に入っている。スプリングの様な物はフレアナットを支持しているだけ。なのでフレアナットを緩めて外せばホースは支持金具から下へと簡単に抜ける。
ホース交換中はフルードがだだ漏れる。交換作業を早く行う必要が有るので予め使用する工具を準備しておいた。ブレーキチューブフレアナット11mm、キャリパー側雄ねじ六角部分14mm、ブリーダーバルブ11mm。
フレアレンチ11mmと14mm。

ショートレンチ14mmと12mm。

11mmレンチが無かったので12mmで代用。フレアナットにトルクが掛かっていない時だけ12mmレンチを代用するので問題ない。
フルードが飛び散るのでオイルパンを敷いておいた。ウエスとブレーキクリーナーも側に置いた。
ホースを固定している支持ゴムバンドを先に外した。

バンド取り付け部は錆てた。

錆びを落としてタイホーコウザイのシャシーブラックを吹いた。530円。

ちょっと垂れた。
ホース交換中に異物がネジ穴に入り込まない様に予めネジ周りをブラッシングして清掃しておいた。
ネジ固着で六角部分を「ナメル」のが嫌だったので、フレアナット、キャリパー側雄ねじ、ブリーダーバルブの3点ネジ部に
WAKO'Sのラスペネを塗って潤滑した。ワゴンセールで980円。安かった。
最初にフレアレンチを使い3点ネジ部全てを少しだけ緩め、全てのネジが外れる事を先に確認しておいた。
フレアナット11mm

キャリパー側雄ねじ14mm

ブリーダーバルブ11mm

変な固着が無くてよかった。後は素早くネジを回せる様にショートレンチを使った。フレアレンチだと時間がかかる。
旧ホースを取り外した。
フレアナット取り外し→ホースを支持金具から下へ抜く→キャリパー側雄ねじ部分をホース自体をクルクル回しながら取り外す。これでホースが取りは外れる。この間ブレーキフルードは滴り落ち続けている。嫌だったが仕方ない。フレアナットを取り外してからは手がオイルだらけになるので写真が無い。
旧ホースから支持ゴムバンドを抜き外して、ゴムバンドを新ホースに付け替えた。ゴムバンドを旧ホースから抜き外すのに手間取ったがオイルを塗ったらゆっくりと外れてくれた。新ホースにはすんなり入ってくれた。
片方のホースを交換する毎にリザバーのフルードレベルをチェックした。一回の交換でレベルはMAXからMAXとMINの中間まで減ってた。ブレーキマスターシリンダーにエアが噛むと厄介なので、フルードレベルがリザバーの底をつかない様に注意した。
取り外した旧ホース。

汚い。表面のクラックに見えるのはホース表面に付着した汚れの層が割れたもの。ホース自体にクラックは無かったが柔軟性は無かった。
新しいホースを取り付けた。右側。
ホース取り付け手順は以下の通りにした。
キャリパー側雄ねじ部分取り付け→フレアレンチにて適正トルクを掛ける→新ホースが捩じれ無い取り回しでホース雌ねじ部分を下から上へと支持金具に挿入→フレアナットを取り付け→フレアレンチで適正トルクを掛ける。支持ゴムバンドをショックストラット下部に取り付ける。これで取り付け完了。
左側。

ホース交換中にブレーキフルードは滴り落ち続けているので早く交換したいが、ネジが変に噛まない様に慎重に取り付けた。手→ショートレンチ→フレアレンチの順に使って締結。
エア抜き。フレアレンチ11mm

ブレーキリザバーのフルードレベルがMAXにある事を最初に確認。

気泡が無くなるまでフルードを抜いた。片側ホースのエア抜きが完了するのにフルードレベルは1.5cm位下がる程度だった。
再度全てのネジ部をブレーキクリーナーで清掃後、乾燥させてから濡れが無い事を確認した。その後エンジンを掛けて倍力装置が掛かった状態でブレーキペダルをポンピングしてからペダルのホールドを5秒した。それから再度漏れ点検をした。3点ネジ部が濡れている様子は無かったので良しとした。
ブレーキフルードは腐食性があるので飛び散った所をブレーキクリーナーで洗い流した。
タイヤを取り付けてホースの取り回しも確認した。タイヤを左右に切ってもホースは何処にも干渉していなかった。アクスルシャフトにも干渉していない。
ちょっと走行してからホースが擦れていないか、漏れが無いか、フルードレベルが落ちてないかを再度確認、ブレーキの効き具合、振動、異音、ペダルを踏んだ感触、全て良さそうなので作業完了とした。
備考
フルードでアスファルトを汚してしまった。地面に段ボールを敷いた方が良さそうだ。
ホース交換中はフルードがだだ漏れるので、何かゴム栓みたいな物が有れば作業しやすくなると思った。
売り場にはDOT3、DOT4、DOT4レース様があって意味も無く「中間で良いや」と思いDOT4を選んだ。後に車体付属「Golf Instraction Manual Model 1989」77ページ「ブレーキ フリュード」の項目を読んだ所、「米国連邦自動車安全基準116DOT4規格に適合する新しい、、以下省略」と記載されておりDOT4を選んで正解だったと分かった。もっとリサーチが必要だった。
以下のページにブレーキフルードに付いて詳しい記載がある。
ブレーキフルードの規格と性状
ブレーキに関する知識/誰にでもわかるブレーキフルード講座
ブレーキ整備のミスは自分も死ぬし人も殺す事もあるので気をつけた。
資材、パーツ価格は全て2012年11月現在の話。
おわり