
古典文法では、「萌え」は、ヤ行下二段活用の動詞である「萌える(萌ゆ)」の連用形である。また語義は「芽が出る」「きざす」「芽ぐむ」を示す。文学的な雅語の文脈などではこの用法で用いられる。
古典における「萌え」の使用事例
石ばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも(志貴皇子、『万葉集』)
春くれば雪の下草下にのみ萌え出づる恋を(『新勅撰和歌集』恋の部)
春日野の下萌えわたる草の上につれなくみゆる春のあは雪(源国信、『百人秀歌』)
春雨に萌えし柳か梅の花 ともに後れぬ常の物かも(大伴書持)
「萌え出づ」、「萌え立つ」、「萌え渡る」、「若草萌ゆる」等の派生表現もある。それぞれの意味は「植物が芽吹く」、「草木の芽がいっせいに出る」、「一面に芽が出る」である。
また萌黄色(もえぎいろ、萌葱色とも書く)と呼ばれる色は、葱(ネギ)の芽が出た時に見られる薄青と緑の中間色のことを指す。いいかえれば薄い緑に近い色である。
人名にも「萌」の字が用いられることがあるが、この場合の意味はこの古典的用法としての「萌え」であり、現代的なスラングとしての「萌え」の意味ではない。(但し、オタク向けのアニメやゲーム等の登場人物の場合はこの限りではない)
桜の葉の萌えぶ画像ですが何か?(笑)
引っかかった方コメ宜しくw
Posted at 2008/04/11 20:54:05 | |
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