一日の疲れを洗い落とし、ストーブのよく利いた部屋で爪を切っていた今年の
クリスマスの予定を考えながら。そして「どうして
そういう結果に至ったかを考えていた、爪を切りながら。
パチ、パチ、パチリ。パチ、パチ、パチリ。
僕はいつも左手の小指の爪から処理する。
パチ、パチ、パチリ。パチ、パチ、パチリ。
リズミカルに。僕は爪を切るとき、これを心掛けている。
左手の中指に差し掛かったところで、携帯電話が鳴った。
時計を見る。23時を過ぎていた。
誰からの電話か予想がつく。液晶モニターを確認、予想が当たっていた。近所に住む古くからの親友兼悪友である。
耳と肩で電話をはさみ、作業を再開する。
パチ、パチ、
「おう」
「もしもし、あ、おまえ寝とったけ?」
「いや、起きてたよ、どうしたん?」
「うん、おまえさー、クリスマスイブってなんか予定ある?」
パチリンッ!!!
深爪。三日月形になり損ねた爪の破片は、僕の中指からだらしなく垂れ下がっていた。
・・・僕は
動揺したのか?
いかん、落ち着こう。一呼吸置いて、その破片をもぎ取りながら言った。
「あいてるよ、クリスマスイブ、あいてる」
「あ、ほんま、やっぱな」
やっぱな?まあ、いい。
パチ、パチ、パチリ。
「でさ、前にさ、俺の彼女らと卓球したん覚えてる?」
「はあーうん覚えてる」
「あの時の彼女の友達のMちゃんとまたいっしょに遊ぼうかって話あるんやけど?どない?いく?」
「行く!いきゅ!!」
「よっしゃ、ほな詳細は・・・」
と話が決まった。にやけながら電話を切ったその右手の爪はそのまま未処理のままになるのであった。
つづく。
Posted at 2005/12/22 18:46:38 | |
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