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2019年02月07日

実はとってもミニマニア Pt.5 <生誕60周年編>

実はとってもミニマニア Pt.5 &lt;生誕60周年編&gt; ミニってホントに素晴らしい!
現行型の”変わらないのが新しい”というブランドコンセプトに共感し、自らが過去に所有し熱中したクラシックミニの話題を絡めつつ書いてきたこのシリーズも久々の5弾目。
前回の第4弾にてジョンクーパーワークスの事を書いたのが2017年春にて、約2年振りのアップデートとなります。
今回ピックアップするのは、ミニ生誕60周年を記念した限定モデルが登場するというニュースと、その60周年モデルからの発見をファンならではの視点で書いてみようと思います。

3月に発売する予定のMini 60 Year Editionは、往年の名色、ブリティッシュレーシンググリーンに塗装され、クラシックミニから続く伝統をイメージしたもの。
仕様であるボンネットの二本線に専用の17インチホイールはスポーティさを醸し出していますし、60周年記念ロゴなどを各所に配したり、その他細かい加飾を施したりと周年記念モデルらしい贅沢な装備となっているようです。
なかなかカッコいいモデルだなと注目してしまいます。

さて、60周年ということはミニの誕生は1959年。
サー・アレックス・イシゴニスによる、全長3m5cmの車体に、4隅にタイヤを配してフロントにエンジンを横置きに配置してFF駆動させるという、現在のコンパクトカーの基本となるカタを作り上げたのが、60年前のこのスモールカーから始まったということになります。
(実際にルノーサンク、VWゴルフなどはミニの影響が大きく開発に寄与したと言われています)
当時ブリティッシュモーターコーポレーション(BMC)というメーカーから、オースチンとモーリス、2つのブランドで販売が始まったミニも、英国の経済的政治的変動を受けた自動車産業衰退の憂き目をくぐり抜け、ブリティッシュレイランド、オースチンローバー(当時ホンダと提携していた)、ローバー、そしてBMWへと親元を変えつつ、20世紀の終わりを持って新世代へとモデルチェンジが行われました。
そして誕生した新生ミニブランドは、この伝統あるミニの世界を受け継ぎ、"変わらない事を新しく表現する"ことがコンセプトになっています。
もちろん設計コンセプトはイシゴニスの意志を受け継ぎ、今も英国の工場で生産されているのもブランドの拘りと言われています。
(果たしてBrexit後はどうなるんでしょうか…)
さらには、こうして事あるごとに新型とクラシックミニを並べて広告に登場させて、コンセプトを表現しています。
私自身、クラシックミニには1965年製モーリスミニトラベラーMk.1(初期設計のBMC時代のモデル)を始め、80年代のオースチンミニなど3台を乗り継いだ経験があるため、この今につながる"変わらない"進化は、現行型を見る度に好感を持っています。

さて、そんな60周年モデルの広告用写真を見て、"実はミニマニア"ならではの"おお!"と注目してしまった事があります。
それは、新型と共に並ぶクラシックミニの存在。
その車に付けられたナンバープレート"621 AOK"は、ミニ生産1号車の登録ナンバーなのです。


多くの人は気づかないことかと思いますが、1959年に生産された1号車から最新モデルへと…60周年を表すのに最高の演出がなされているとは、なんて素敵なんでしょう!
マニアックな演出ながらも、ちゃんと意味ある歴史や伝統を込めた広告展開をするなんて、さすがそれこそをブランドコンセプトに持つミニならではのメッセージなんだろうと思います。
そしてそんなメッセージに惹かれ、やっぱりミニっていいなぁと、クラシックなミニマニアは思ったりもするのでした。

*ただ、広告写真に登場する"621 AOK"ですが、よく見るとディテールがちょっと違う。動態保存されるものをさすがに走らせることなどなさそうだし、あくまでも広告用のレプリカ、あるいはCGなのかもしれませんね。
ブログ一覧 | 気になるクルマ
Posted at 2019/02/07 08:37:10

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