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わんどらのブログ一覧

2020年10月15日 イイね!

ルノーメガーヌエステートGTを試してみたら

ルノーメガーヌエステートGTを試してみたらこの晩夏から初秋にかけての時期は、今までにないくらいに試乗に積極的になっています。
そして、特に新型車の発売もないルノーのお店に足を向けたのは計画外のことではありましたが、訪れてみたくなったのは、"比較"というテーマを思いついたから。
そのひとつがこちら、メガーヌエステートの体験です。

本国では発売から4年が経ち、今年はフェイスリフトを受けたメガーヌ。
日本ではルノーのスポーティ戦略によりルノースポール系のモデルが中心に導入されることにより、より拘りユーザー向けの存在となっているのかと思います。
近年は日本におけるフランス車の登録台数が伸びているというけれど、街を見るとルノー車がそれに貢献しているのかはイマイチ疑問があります。
カングーは孤軍奮闘するも、やはりスポーティ戦略はイマイチ消費者には伝わってないような気がするのです。
(私たちのような濃い目の人々には街ゆくトゥインゴが目につくことあるかと思いますが、スポーツ系統じゃないほうだし…)
そう、ルノースポールの冠付きのモデルラインナップは、好きな人こそ選ぶクルマになっていて、本来の市民の足的な役割とはちょっと路線を変えた方向性で日本に住む私たちを喜ばせ、また戸惑わせているような気がします。
最近の業界再編の中でのルノー日産(そして三菱)アライアンスにおいて、ブランドで担当マーケットを分けるという戦略が挙げられていました。
それに沿うとルノーは欧州、日産は南北アメリカ大陸や中国、三菱は東南アジアなど強化テリトリーが示されていました。
確かに欧州においては、ルノーはもちろんフルラインナップであるのに対して、日産は電気自動車とGTRとSUVやLCVと、商品展開も取り決められていると言います(そんな背景が、日産が10数年前にキャシュカイというヒット作を生み出し、今のSUVブームを作った原動力と言われてます)。
そんな、"仲間のお膝下では騒がない"というアライアンスの背景が、日本におけるルノーをスポーティ路線に仕向けたのかもしれません。

そんな想像を元に今日の本題、メガーヌエステートGTを試してみます。
試してみたくなったのは先日のカローラツーリングの試乗がきっかけ。
日本市場では数少ないCセグワゴンにて、まだ触れたことのないモデルに乗ってみようというのが動機でした。
日本で売っている現行モデルにてCセグワゴンって、カローラとプジョー308、VWゴルフくらいしかないんですよね。
今回はその貴重なモデルのうち、試したことのなかったメガーヌに焦点を当ててみたのです。
登場してから随分経つ中で今更感も大アリですが、試してみると、ルノーのスポーティ路線の文脈が見えてきて良い体験となりました。

まずはファミリーワゴンに似合わないホールド性高いタイトなシートに座り、そして太すぎず握りの良いステアリングを握るだけでやる気を誘うというか、後ろ側に荷室を従えている事を忘れてしまいそうになる雰囲気が好感持てます。

しかもやり過ぎな加飾はなく、人に触れる部分だけスポーティというさじ加減も良い感じ。
6速のEDCは、今更ロボタイズ?(←言い方古い笑)という、世の中がAT回帰している中でルノーとVWだけが頑張って熟成させているのではないかという機構のトランスミッションではあるけれど、やはり効率的には実は良いのではないかというレスポンスだし、それがトルクフルなエンジンと組み合わせて前に進むだけでとってもスムーズで面白いドライバビリティを得るという特典を与えてくれます。
ATモードで走行してもシフトアップのタイムラグは大きくなく、僅かにあるそのズレはエンジンの推進力で帳消しされる感じです。
(いやマイピカソの6EGSに比べると雲泥の…比較対象が悪いかもですが)
ハンドリングもクイックでキビキビと走るしコーナリングが気持ち良い。
これがワゴンのユーティリティという実用性も踏まえたファミリーカーなんですから、GRなんちゃらとかのスポーティなクルマ志向のオトーサンたちは、このクルマを知らずに(あるいは食わず嫌いして)いたら勿体ないですよと声をかけたくなります。
まああちらは加飾中心の"カッコつけ狼オトーサン"向けだけど、こちらは外見が地味な分(実はそんなことないけど)"羊着ぐるみ系オトーサン"系の嗜好なのかもしれません。
ちょっとスポーツに振りすぎな気もするけど、実に楽しい!という印象を持ったままに試乗を終えてリアのハッチを開けようと後方に回り込むと、リアエンブレムにしっかりと"Renault Sport"の文字が。
ああなるほど、正真正銘のスポーツモデルなんですねということが示されています。
2年前にメガーヌR.Sを試乗体験したことがありますが、今回のエステートGTにもそのタイトなエッセンスは感じさせてくれるものはあると思いました。
(直接比較するともちろんR.Sはかなりピーキーなものとして全く違うものなのは明らかながら、ルノースポールの名が提供してくれる調律的なものはやはり同じものを感じます)

そんなメガーヌエステート、何となくカローラツーリングと比べてどんなモンだろうとCセグワゴンという括りだけで比較体験してみたら、当たり前だけどまあ比較にはならない、全く違うものでありました。
せめてカローラも欧州で展開されるGRスポーツバージョン(日本のものとは違う)とかと比較すべきなんでしょうね。
菅田将暉クンが歌いながら楽しんでいるのと、ニコ・ヒュルケンベルグが開発参加したものとが同じはずないし(笑)

さてお買い上げ?というところですが、このモデル、2020年9月時点にて一旦は日本国内販売終了なんだとか。
もちろん本国ではフェイスリフトが行われたので、メガーヌ自体のモデルは再販予定のようですが、このGTのラインナップとなるかはDLRに情報がないようです(おそらくラインナップは継続とされているようですが)。
もしかしたら次のラインナップはルノースポールを止めて再びお洒落路線でなんて事になったら、この現行車種はそこそこ手軽にスポーツ体感できるCセグワゴンとして貴重な存在になるかもしれませんね。
2020年10月12日 イイね!

実はLCVが好き pt.17 フォードトランジットカスタムトレイルバン編

実はLCVが好き pt.17 フォードトランジットカスタムトレイルバン編マニアックなネタながらも地味に続けているブログ、”LCV(Light Commercial Vehicle=いわゆる小型商用車)が好き”シリーズ。
不定期ながらも続けてきた”気になる商用車ネタ”の17回目は、欧州LCVのマーケットリーダー、トランジットカスタムをピックアップします。

昨今のミドルクラスのLCVは、各社のアライアンス戦略により似たような形をしたモデルが多く登場しているのが特徴です。
ルノー日産アライアンスはルノートラフィックと日産NV300に加えてOEMでフィアットタレントを、PSAはプジョーエキスパート、シトロエン ジャンピー、オペルヴィヴァーロそしてOEM供給にトヨタプロエースと、だいたいまとめて同じ見た目のクルマが増えてきています(アライアンス関係が変わるたびに鞍替えがあったりしてそれもまた興味深い)。
それにメルセデスはヴィト、VWはトランスポルタT6.1、そしてフォードはトランジットカスタムというモデルを投入していて、市場は活気を帯びています。
陸続きの欧州市場は商用車の需要が高く、フリート営業はメーカー/販売店にとってはとっても重要な収益源ともなるため、各社ともにまるで乗用車のように装備を充実させながら、定番のディーゼルだけではなく電気自動車のラインナップも拡充させています。
そんな中、今回クラスリーダーのトランジットが登場させたのが、LCVにクロスオーバーの要素を足した新ジャンル(?)である"トレイル"です。

見た目からしてこれはフォードらしいというか、お得意のF150やレンジャーというピックアップトラックをイメージさせるものがあります。
なんとブラックアウトされたホイールのデザインもレンジャーのものを踏襲しているんだとか。
そしてなんと言っても特徴的なのは、フロントグリルにあしらわれた大きなレタリング。
主にアメリカ市場でのトラックやクロカンSUVなどは、このようにグリルいっぱいに大きくブランド名を表示するのがお約束だし(フォードのみならずダッジやトヨタなどもやってる)、それが転じて人気のカスタマイズ仕様になったりもするだけに、さすが多国籍メーカー、ヨーロピアンな車体にしっかりとアメリカンを注入しています。
アメリカンな雰囲気を敢えて前面に出しつつ、車高が上がってウレタンのバンパースカートが巻かれた姿は、"どんな道でもお届けします"という気合を感じて、本格SUVの雰囲気さえ醸し出しています。

しかし箱を見ると正真正銘のパネルバンにて、働くクルマの要素に変わりはありません。
このモデルは本気の商用向けに作ったのか、あるいはレジャー向けににて個人ユースを狙ったのかはわかりませんが、LCVにもトレンドを取り入れてみたという考えはなかなか面白く、これはもしや流行りそうな気配もあります。
こちらのモデルは乗用車並みの装備がついているのも特徴で、外装にはルーフレール(この手のパネルバンには珍しい)、内装、装備ではコネクテッド対応のディスプレイオーディオや革のシートなど、ちょっとミニバン的な充実ぶりになっています。
(もっとも、この場合の革シートは、ラグジュアリーというよりも汚れ対策という気もしますが)
一方でこの見た目の割にはAWDの仕様はなく、FFのみということですが、フォーカスSTやフィエスタSTに搭載しているものと同様のトラクションコントロールシステムを装備しているとのことで、そのあたりも乗用車(しかもスポーツ仕様車)のアイテムが装着されているということで、イマドキのLCVは贅沢な限りです。

こちらのトレイルバンは、上位車種のトランジットのほう(カスタムというサブネームのつかないほう)にも用意されています。


ひと回り大きな車体は長距離輸送にもの対応できるモデルとしてメジャーな存在ですが、こちらにはAWDの仕様もあるそうですので、ぜひ砂漠地帯の郵便局などへの輸送に使用されて欲しいものですね。

欧州(特にUKやドイツ)ではメジャープレーヤーのフォードのLCV。
日本では縁遠くなり久しいフォードにて馴染みはなかなかありませんが、この"クロスオーバー商用車"の欧州での評価次第では、日本でも遅れてNV200やハイエースあたりに誕生するかもしれませんね。
(その前にN-VANあたりにいかにも登場しそうな…)
果たしてどうなるのか、今後の動向を見てみたいと思います。
Posted at 2020/10/12 08:54:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 実はLCVが好き
2020年10月10日 イイね!

トヨタカローラツーリングを試してみたら

トヨタカローラツーリングを試してみたら年初に"試したいのが試しドキ2020"という、昨年は殆ど試乗体験できなかったからこそ今年はいろいろ試してみたいというクルマたちをピックアップしたブログを書きました。
その後新型コロナウィルスによる思わぬ行動抑制があったりと予想外のことありましたが、あの時書いた試したいクルマはいくつか試すことができて、まあまあの有言実行振りを発揮できています。
そんな、年初に試したいと書いた1台に、トヨタヤリスがあります。
まだ試してないの?と、若干旬を過ぎてしまった感がありますが、街中でよく見かけるようになった新型ヤリスたちを見ながら、次の休みこそ試しに行こうと心に決めて過ごしていたのでした。

そんなある日、ついにその日が。
別用がある家族と離れてひとりの時間ができた時、よしヤリスだと思い、区内のネッツトヨタのDLRを訪れたのでした。
時はヤリスクロスの店発の時期(あのリコール騒ぎとなったランタンを配っていた時期です)、トヨタのDLRはさすがに沢山のお客さんで賑わっていました。
予約もなしに訪れた私は、対応いただいたセールスに"ヤリスに乗りたい"とリクエストします。
するとセールス氏は"あ〜すみません、今日ヤリスは展示も試乗車もないんですよ〜"。
え?ネッツなのにヤリスがない?わざわざネッツ店を選んできたのにそんなことあるかいな!と意外すぎる回答に閉口していると、"今日は隣のカローラ店に貸し出していて…"ということ。
そう東京のトヨタは殆どのDLRが"トヨタモビリティ東京"として統一され全車種取扱となったために、クルマの貸し出し合いをしているとのことなんです。
トヨタのお店で全車種扱いとなると、確かにさすがに 全車種の試乗車を個店ごとに用意するわけにはいかないだろうし、まあそりゃわかるんだけど、ヤリスってネッツ店の看板車種じゃなかったっけ?
…などと言ってるのはこのブログを読んでいただくようなクルマ趣味層だけで、殆どの生活者はトヨタのチャネルがどうで、車種がどうでなんて事は気にせずにトヨタの看板目指して来店するんだから、急に来てネッツなのにヤリスがないなんて嘆くのは古い人(あるいは濃い人)なのかもしれません。
セールス氏は続けます。
"カローラツーリングならありますよ"
あ、そう…ネッツ店でカローラを紹介されるというイマドキの時代に戸惑いつつも、では、試したいです!と今回の試乗体験となりました。

前置きは長くなりましたが、カローラツーリングは、年初に書いたブログの試乗したいリストにあったクルマ。
2019年に試せなかったクルマとして、キャリーオーバーしていただけに、今回はちょうど良い機会です。
そもそも今回のカローラは、欧州にてカローラツーリングスポーツとしてデビューしたワゴンモデルを見て、これはカッコいい!とかなり前のめりになっていたクルマです。

実際に国内導入されたモデルは、その欧州仕様よりひとまわり小さい国内専用サイズでの登場となったのですが(なぜそうしたのか不明…)、見た目はそっくりだし良いよねと、とりあえずルックス的な合格点からずっと試してみたかったクルマでした。

駐車場に案内されると、マイピカソの隣にスタンバイしていただいた黒いワゴンは精悍な雰囲気です。

個人的にはこの黒ずくめのカラーは選ばないなぁ…と思いつつ全体を眺めると、好みのスタイリングではありつつも少しこじんまりとした雰囲気があります。
Cピラー以降の伸びやかさがプジョー308SWやルノーメガーヌエステートなどよりも短く(海外モデルのリサイズ版だから?)感じられ、荷室の存在感を消しているように見受けられます。
これもカローラならではのデザインの妙とは言えますが、シェイプされた荷室は、やはり大容量とはいかない様子が伺えます。

乗り込むと、最近のトヨタデザインのトレンドでもある、中央にタブレット型の突き出たディスプレイオーディオがドンと目立つインパネが目につきます。

このあたりはカローラスポーツ(こちらはグローバルサイズのハッチバック)で経験済みですが、やっぱり目立ちますな…と気になるところ。

さて、走り出してみるとします。
試乗車は定番のHVモデル。
普及型とは言え、個人的にはいうほどトヨタHVを体験している訳ではないので、その進化し熟成されたHVモデルはどんな感じなのかを得る良い体験機会となりました。
アクセルをソロソロ…と踏み出して進路を定めつつ、車道に出るため一時停止をするのにブレーキを踏むと、あ、カックン…体が前に振られてしまうような操作をしてしまいました。
"ブレーキは強めなので注意してくださいね(苦笑)"と同乗セールス氏に言われて感じたのは、カローラスポーツのそのブレーキフィールとはまた違う感覚で戸惑うなぁ…というもの。
なんだろう、このツーリングのブレーキの踏みしろはとてもストロークが深く、それ自体は自身の好みなのですが、その踏みしろに制動力はなく、深く踏み込むといきなりスイッチが入ったようにカクン!と効くのです(効きは良い)。
このスカスカのストロークにまた慣れずに、右足が学習するのに時間を要する始末。
踏みしろ浅めのムニュっとした効き方(=どちらかというとトヨタHVモデルはその傾向あるとイメージを持っていた)も好きじゃないけど、好みのストローク深めでもスカスカも感覚掴むまではそのさじ加減にふくらはぎが筋肉痛になりそうになってしまいそうです(笑)
そんなブレーキに閉口しながらもドライブしてみると、走りやすさは流石のトヨタ、実用域でのトルク感も申し分なく、フツーの道をフツーにドライブするならこれは良いクルマなんだと思います。
たぶん友達みんなでセッションしながら楽しく海峡ドライブするなんて菅田将暉くんのような気分で走れちゃうんでしょうね!
(あのTVCM、とっても楽しそうではあるのですが、後席の狭さを主張してやいないか?と思ってしまうのですが、いかがでしょう)
しかし気になったのはハンドリング。
走行中の操舵感は重めでそこは良いのですか、何が電子制御感が強く出過ぎていてゲーム機みたいに感じてしまいました。
車庫入れ時など低速域で急に軽くなったパワーステアリングは、ハンドルを回し切ると急に"ガツン"という音を立ててストッパーにぶつかる、あの感触はとっても気持ち悪い…。

このツーリングは間もなく早くも仕様変更を予定しているんだとか。
まさかのボディサイズを欧州仕様同様に拡大?とか、今春限定販売された2Lガソリン車のカタログ化?(よく走ると好評価のエンジンを搭載したらしい)など、その変更内容はわかりませんが、魅力的な付加価値をつけて進化していく事を期待しちゃいます。

さてご購入か?と言えば、そうともいかないこれまた決定打に欠けるものがあります。
あんなに欧州版カローラツーリングスポーツが良い感じ!と騒いだくせに、実際に国内仕様を目の当たりにすると、イマイチ触手が動きません。
ただ、代替候補であることはリストから消さないようにしておきたいなという、"控え"のポジショニング。
そんな事を顔に出してしまったのか、セールス氏もこちらのクルマをあまり勧めてきません。
そしてこう切り出します。
お客さんにはヤリスクロスのほうが合ってますよ。
展示車を見ると、確かになかなか良さげではないですか。

フランスにあるトヨタのデザイン拠点EDスクエアで生まれたそのスタイリングは悪くない。
Bセグながら少し大きなサイズ感はカローラよりも使い勝手の良い荷室を持っています。
だいぶプラスティッキーな内装ではありますが、頭上の余裕は室内に広さをもたらしていてファミリーカーとして上出来。
うん、確かに良いかも。
試乗車はまだ用意されていないという事でまたいつかの機会に乗ってみることにしつつ、気になる存在がまたひとつ増えたのでした。

帰宅後、家族にカタログを見せてみます。
妻は仕事で使った事のあるカローラは嫌だと言い、ヤリスクロスは顔が嫌と言います。
そして、とんでもない事を言い出しました。
"トヨタだったらランドクルーザープラドにしようよ"
え、そっち?全く範疇になかったモデルの登場に戸惑う私。
しかし、プラドは見る度に好感を抱いていた数少ない本格SUVでもあったので、そんな選択もいいかも…なんて思い始めたりして、気持ちが揺れ動き出してしまいました。
果たして我が家のクルマ選びはどの方向を見出すのでしょうか…。
Posted at 2020/10/10 07:57:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗、テストドライブ | 日記
2020年10月07日 イイね!

BMW2シリーズグランクーペを試してみたら

BMW2シリーズグランクーペを試してみたらBMWは私にとっていつまでも親しみを感じさせてくれる存在。
それは元オーナーとして、通算8台のBMWを乗り継いできた親近感や誇りみたいなものがまだ体のどこかに染み付いているのかもしれません。
最近の新たなデザインフィロソフィーにあるあの縦に大きなキドニーグリルはどうもいただけないけれど、クルマが感じさせてくれる愉しさなどはやっぱりイイねと思わせてくれるものがあり、それはこのコンパクトからもしっかりと感じたのです。
そう今回は、BMW2シリーズグランクーペを試してみました。

兼ねてから気になっていたBMWのコンパクトなファミリーカー、2シリーズグランクーペ。
1シリーズだとサイズ的に少し物足りないかな(特に荷室)…と生活での使用イメージを想像しながら、こちらのグランクーペであればきっとジャストサイズなのではと期待を持っての初現車確認です。
スマホで見るWeb広告や、メールマガジン程度でしか前情報を持っていないので、今回まじまじと見るのは初めてのことなのですが、単に1シリーズの後ろ半分をクーペ風にしただけでしょ、と思っていたのとは結構異なり、フロントセクションもグランクーペならではのオリジナリティが溢れたデザインとなっていたのですね。
並べて比べてみると一目瞭然、低いシャープなボンネットの流れや、キドニーグリルの大きさ感はグランクーペをスタイリッシュに魅せるポイントになっています。

そしてリアセクション、期待の荷室の広さや使い勝手ですが、グランクーペはハッチではない!という衝撃の事実(調べりゃすぐにわかることでしょ…でもWebカタログには書いてないし…)にて、この狭い開口部にはちょっとガッカリ…。
イメージは完全に兄貴分の4シリーズグランクーペのような、大きく開くハッチゲートを想像していたので、このセダンスタイルの開口部は1シリーズよりもかえって使い勝手が悪そうです。
ボディサイズの分、奥行きはありそうなんですけどね。
今の自分の荷室への合格基準は、ベビーカー1台と大きなリモア1個が入る(出し入れしやすい)を想定しているので、この開口だと"入るけどボディにぶつけてしまいそう"と想定します。

さらには、後席ドアの開口部も1シリーズより狭い。
これは薄々気付いていた事だけど、リアドアは小さく、トランクルームと合わせて、これはイマイチと感じてしまいました。
いやクーペって言うんだからそれも織り込み済みであるべきなんですけどね、どうやら私には4シリーズグランクーペやプジョー508というDセグ5ドアハッチのイメージが固定化してしまっているようです。
そっか、ハッチじゃないんだね…なんて少し残念な気分にもなりましたが、それでも待ち焦がれたジャストサイズのBMWということで、ドライブさせていただくことに。

試乗モデルは218dというディーゼルモデル。
かつてBMW Japanは"偶数のモデルにはスポーティなイメージを売りにしたいからディーゼルは導入しない"と言っていましたが、あれから時代も変わり、この2シリーズをファミリーカーとして位置付け、実用的なバリューをラインナップに加えたということなんでしょうか。
実は今回DLRを訪れたのは、このディーゼルがお目当てでして…TVCMを観て行動してみたのです。

実際に体験したのは218dのMスポーツ。
もし所有するならばこれというまさにサンプルです。
最近のBMW Japanは特にMスポーツ重視の商品構成と打ち出しを行なっているということで、一時期は複数のグレードがあったものを徐々に廃止し、一応"399万円から"(例)とかいう買いやすさイメージ戦略のための何にも付いてない廉価モデルは残しつつ、実売はMスポーツでという販売戦略になっているんだとか。
そういうのに"やっぱMスポーツがカッコいいよね"などと思う私のような消費者が見事に乗せられてしまうのですが(笑)、見た目中心の装備さえ志向あれば、Mスポーツモデルはなかなかのお買い得なのではないかと思うのです(BMWの純正用品、あるいはアフターマーケットって高価だし…)。
そんな加飾重視で重くなり、曲がりにくいタイヤを履いたカッコ良いMスポディーゼルに乗り込むと、出てくるんです私の中のBMWアドレナリンが。
いや楽しい、そう感覚的に素直に思えるのは、さすがのブランドと、贔屓目とは知りつつ感じてしまうのです。
"静かになりました"と言うけど、以前所有していた320dとあまり変わってないように思われるガラガラとしたディーゼル音は、320dよりも静粛性が高まったような気がする室内ではほぼ気にならなく、純粋に低速からの太いトルクの恩恵をアクセレーションに感じることができます。
最近は電気自動車ばかりに乗っていたし、今時はガソリンエンジンでも低回転域での太いトルクバンドを得ることができるクルマがトレンドだけに、ではディーゼルの良さは何かとイマイチ説明しにくい(時代的にも)のですが、今のマイピカソにて旧世代のパワートレーンに付き合っている(まあ不満はエンジンよりもむしろトランスミッションにありますが…)立場からは、ディーゼル(+8速AT)なんて断然贅沢で魅惑の存在なのです。
そういう意味では、ベルランゴだって贅沢なんですけどね(笑)

さてこのコンパクトなクルマはそのディーゼルのもたらす好みのトルクを武器にフツーの道のコーナリングを気持ちよくクリアしてくれます。
立ち上がりにFFっぽさを感じないと言われたらそれはちょっと違うかなと思うような挙動差あれど、実用域に今やFFだのFRだのはあまり影響なく、BMWのFFモデルは特にその辺をよく考えているんだろうと思えるスムーズさを感じさせてくれます(サーキットでのテストドライブ経験のある知人曰く、クローズドで限界走行するとBMWとは言えやはりアンダーステアは免れずと教えてくれましたが、フツーじゃ影響ないし)。
ということで、つまらない試乗コースを走るだけでなく、山や高速やへ連れ出してみたいと感じる走りの魅力を感じさせてくれる、このあたりはさすがBMWという、クルマの持つポテンシャルと、私が20年来の付き合いから得たBMWとの感性の一致を感じさせてくれるものがありました。

試乗してみて分かったのは、やっぱり私わんどらはBMWが好きと言うこと(笑)
多分、"そこそこ"であってもいいクルマと言わせるように働いているのです、きっと。
おそらくこれが他のブランドであれば、走りはいいけどパッケージが今のライフスタイルに合わないとか言いそうな気もしますが、今回の2シリーズグランクーペはそう言い難い、切り捨てるには勿体ない感性的一致があると感じました(言い換えると、単なる慣れ?)。
まあ結論的には、だったら間もなくモデルチェンジを迎えるだけに現行型がお買い得?という4シリーズグランクーペでいいじゃんという、

いつしか書いた結論にやはり行きついてしまうのですが(F36なら中古車という選択肢もあるし)、クルマ選びの結論は一旦先送りにして、今回の好印象面を大事にしていきたいと思える、良い体験となりました。

そうそう、2シリーズと言えば、あのハッチバックモデルアクティブツアラーが来年にはフルモデルチェンジとなると言います。
次期型はグランツアラーとの2本立てではなく、MPV風ハッチバック1車種に統合されての発売になるとか。
もしかしたらそれが本命?と、まだ見ぬモデルに思いを馳せてしまうのでした。
Posted at 2020/10/07 08:47:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗、テストドライブ | 日記
2020年09月29日 イイね!

クルマ一期一会 #9 -2020 魅惑のひと夏の出会い

クルマ一期一会 #9 -2020 魅惑のひと夏の出会い普段暮らしをしていると、街でふと見かけたクルマが気になって目で追いかけてしまうことがあります。
そんな"その出会いはまさに一期一会⁈"というテーマの元、最近街で見かけた興味深いクルマをピックアップするシリーズ。
第9回目は、アフターコロナ(第2波とも言われつつ)の真夏に見た素敵なクルマたち。
実は前回の第8弾をアップしている時には既にストックされつつあった、今夏に見たクルマたちをピックアップしてみます。
では、早速いってみましょう!

*珍しいクルマも多く、見かけた個体そのものの写真は個人特定になってしまう可能性あるので、写真はオフィシャルなものから引用します。

まずはタイトル写真、シトロエンC3ピカソです。
横浜横須賀道路の狩場付近で見かけたのは、日本では並行輸入により拘りの存在となっているコンパクトMPV。
欧州ではメリーバやノートなどのライバルはいつつも、比較的ニッチなカテゴリーにて、市民の日常の足としての役割を担っていたクルマです。
サイズ感は手頃てありながらも、頭ひとつ出た分の室内空間の余裕がファミリーカーとして相応しかったのでしょうね。
同時に新興国向けには、このモデルをクロスオーバースタイルにした、C3エアクロス(実は初代)が販売されていましたね。
私がメルセデスAクラスを借りて東フランスを旅した時と同時に北フランスをドライブ旅行した友人が借りたレンタカーがこのC3ピカソだったのを知り、羨ましい!と思った記憶のある、試してみたかったクルマです。

ルノーシュペールサンク

フランス車を続けます。
愛車紹介にもあるように、シュペルサンク、実はわんどら過去の所有車種なんです。
(私はATというグレードにバカラグレードの内外装を換装して(シート以外完全コピー)、バカラのチョコレート色にして乗っていました)
現代のクリオに繋がる歴史の中でも、自分的にはルノーコンパクト最高の傑作モデルと思っています。
(まあ、王道は初代サンクなんだろうけど)
湘南平塚の大きなショッピングモール駐車場で見た個体は、黒バンパーのベーシックモデルにて若干のやつれ感はありつつも、僕には輝き放つ1台に思えたのでした。

プジョー406クーペ

時々見るとハッとさせられる美しさがあるクーペ。
流麗という言葉が相応しいピニンファリーナによるデザインは、未だにいいねと思わせてくれる憧れの存在です。
東名高速横浜青葉インター付近で見かけたクルマは、綺麗なブルーを見に纏った美しさ。
そしてなんと同じ日に首都高西神田付近で濃緑のボディにタンの内装の黄金コンビの美しい個体も見かけました。
このモデルが登場した当時、私はBMW318ciクーペ(E46)に乗っていて、"406クーペいいなー、でもBMWも捨てがたい"と迷ったものでした。

プジョー306ブレーク

前回に続いて近代プジョーのワゴンモデルに注目です。
埼玉県入間市界隈でのドライブ中に久々見たそれは、あ、なんかいいねと思える存在。
プジョーってワゴン部分の仕立てが上手だなといつも思うんですよね、人と荷物を快適に共存させるとこうなるよねと思わせてくれるパッケージになっているモデルが多いと思うのです。
306ブレークは決してスタイリッシュではないけど(失礼!)、実用性高そうだなと感じたのでした。

フランス車をもう少し…。
シトロエンベルランゴ2

いよいよ本格デビューを成した新型ベルランゴ、いろいろクルマを漁っている私ですが、なんだかんだ言って心の中では筆頭代替候補となっています。
今回都内湾岸エリアで見たのは、その新型ではなく先代のほう、日本には正規導入されなかったレアなモデル。
はじめ後方から見たときは、現行型と捉えていたのですが、近づいて前から見るとおや珍しい先代ではないですか。
個人的にはこちらのデザインのほうが好き!
マイピカソも含め、ひとつ前の世代のシトロエン顔のほうが、実は好みなんですよね…。

ルノーカングービボップ

フルゴネットタイプの珍しいモデルを王子界隈で発見!
なんだこれ、カングー短っ!と、このビボップというモデルの存在を知らなかった私。
どこかのカスタマイズメーカーが考えたユニークな企画車種と思いきや、ちゃんとしたカタログモデル、しかも国内正規導入されていたものだったのですね。
なんかコミカルな雰囲気だけど、とっても愛嬌ある存在感を放っていました。

アルファロメオ75ツインスパーク

この時代の四角いアルファってカッコいい、武闘派な雰囲気があります。
本来はファミリーカー的存在なんでしょうけど、なんか強そうで男性的に感じてしまい、それがまた何にも媚びないカッコよさを示している気がします。
平塚で見たその姿、サイドに流れる一本のラインがそれぞれパネル毎に異なる角度で引かれていて、まるで設計品質大丈夫かいなという雰囲気を醸し出していますが、これもこの時代のアルファだから許されたダサカッコいいデザインなんだと思い、見惚れてしまいます。

メルセデスCクラスクーペ(C203型)

おそらくCのクーペを名乗ったのはこちらが最初のモデルではないかと記憶にある、コンパクトなモデル。
当時、BMW3シリーズtiというDセグ派生のハッチバックモデルの登場を皮切りに、アウディはA3、そしてメルセデスはこのCクーペを登場させていった、プレミアムクラスなんだけとカジュアルな存在を世に広めたモデルだった記憶があります。
以降登場する"正式な"Cクーペは、BMW4シリーズクーペ、アウディA5のラグジュアリーな方向に振った高級車になってしまいましたから、この四谷三丁目で見たC203型は貴重ですね。

さて日本車のほうもいってみましょう。
トヨタスプリンタートレノ(AE86型)

ある世界では定番ながらもどんどん見る事が少なくなってきた名車。
そのまま車種名にしちゃった現行型ハチロクもいいけど、こっちを見ちゃうとやはり"走り屋"という言葉はこのクルマのためにあると思ってしまいます。
この四角く直線的なハッチバックは、峠ではなく首都高渋谷線の六本木付近という似合わぬ場所での出会いですが、2トーンのカラーリング、ワタナベ8本スポークに程よいシャコタン、野太いサウンドと"センス良い走り屋仕様"(←なんのこっちゃ)に仕上がっているようでした。

日産フェアレディZ(S130型)

アメリカでは新世代Zが発表されましたが、こちらは懐かしの130Zです。
実はこちらのZを九段下で見たのは8月のお盆休みの頃。
偶然にも渡哲也さんがこの世を去った時期に、まさに西部警察を思い出すモデルに出会いました。
あの劇中車である金色のクルマはガルウィングに催涙弾発射装置付きというスペシャリティだったかと記憶します…懐かしい!
出会ったモデルはさすがにガルウィングは付いていないフツーの紳士的なZでありますが、オーラだけは西部警察的な魅力を放っていました。

今回のラストは…
スズキマイティボーイ

とっても小さくってユニークなスタイリング、これはピックアップトラックなのか?それとも2シータースポーツなのか?当時、実用性無視の遊び心満載で登場したマイティボーイは、550cc時代の軽自動車と記憶します。
いや、前回ピックアップしたトヨタセラにしろ、日産のパイクカーにせよ、バブルの時代って自由だったねぇ!と思わせてくれるものがあります。
今はいかにも企画倒れしそうだもの。
湘南で見たそのクルマ、かなり"ボーイズレーサー風"の改造がされたものでしたが、パッと見のインパクトと裏腹に名前を思い出すのにしばらく時間を要する懐かしさがありました。

ということで、今回の一期一会は終わりです。
またいつか第10弾にて、街を歩き、ドライブしながら見つけた気になるクルマを集めて書き綴ってみたいと思います。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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