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わんどらのブログ一覧

2020年08月20日 イイね!

最近気になる、さあ行くぞ日産 pt.5 -日産パビリオンに行ってみると

最近気になる、さあ行くぞ日産 pt.5 -日産パビリオンに行ってみると例の経営幹部の問題など、いろいろあってもやっぱり応援してしまう、横浜出身神奈川育ちの私わんどらの超個人的日産贔屓のあれこれを書いたブログも第5弾目。
かつての矢沢永吉さんのCMでのキャッチコピー"やっちゃえ、日産"から、"やるじゃん"を経て、新たなブランドキャッチコピーである"さあ行くぞ"のタイトルに付け替えて、1年2か月ぶりに書いてみたいと思います。

この8月から期間限定でオープンした気になる施設、日産パビリオン。

"さあ行くぞ、幕開けだ -START OF NEW NISSAN"とのキャッチコピーを引き下げ、この夏からブランドCIの改定や新型車・新技術の発表/発売という復活の狼煙をあげた日産が、その技術力を示す体感スペースに行ってきました。

施設の詳細はホームページ(https://www.nissan.co.jp/BRAND/PAVILION/)を確認いただきたいのですが、コンテンツは日産の考える未来のモビリティ社会と、先般発表された新型EV車種アリヤに搭載された最新技術体感(AD/ADASなど)を私たち一般の生活者にもわかりやすく伝えるため、インスタレーションや映像、体験物形式で構成したもの。
大きくは3つの体験ブースがあります。

The Theater:
大型スクリーン(4Kプロジェクションマッピング)と実車を用いた映像空間、そして映像に合わせて座席が振動するソニーのハプティクス技術(触覚提示技術)を取り入れたシアター構造にて、新型車ARIYAの特徴訴求(自動運転技術中心)、Formula Eバーチャル体験(エンタテインメント)、そしてNaomi Beatsという大坂なおみのショットを打ち返すという、Invisible to Visible(=見えないものを可視化する)技術を応用した体験型アトラクションを連続して鑑賞できるもの。
プロジェクションマッピングとセンシングが作る世界は、"自動車版チームラボ"的な面白さがあります。
大坂なおみとの対決は、事前申し込みにより参加者6名がステージ上でゲームにチャレンジしますが、これが見ているほうもワクワクします。

ヴァーチャルとは言え、やはり恥ずかしがらずにラケットを振り抜くことが大事。
そういう意味で子供の参加者は思い切り取り組むので、子供のスコアは高いのです!(大人は恥ずかしがって手足を動かさないから…)

The Life:
技術進化に伴い車にまつわるライフスタイルも変わるという主旨のショートムービー(2種)か鑑賞できるブース。
1.コネクテッドの進化で変わる家族のコミュニケーションを題材にしたアニメーション
2.自動運転技術がもたらすコミュニケーションの変化を題材にした実車ミニドラマ
私は滞在の都合にて2の自動運転テーマのドラマを鑑賞しましたが、泣けるストーリーで良かった!(最後は予定調和すぎで読めちゃったけど…)
1のアニメも観てみたかったなあ。

The City:
ADAS機能、コネクテッド機能に持ちいる技術を疑似体感するコンテンツ。
1.事故のない社会:センシング技術を体感できる空間

2.活性化する街:コネクテッドの「つながる」をイメージした空間

1のセンシング技術の体験型インスタレーションはわかりやすくてよかった!けど、2のコネクテッドはその面白さがよくわからず…。

その他
・カフェ(オリジナルのお土産があります)
・ARIYA乗車体験(中は撮影禁止…)での新たなディスプレイ機能の紹介(ナビ、Alexa連動など)
 
などなど。

場内に展示されていたクルマは至ってシンプルで、もちろん主役はアリヤ


日産ブランドの象徴、GTR


そしてこちらe-NV200のアイスクリーム販売車(確かUKの商用車モーターショーで発表されたモデル)

あとはリーフくらいなもので、特に"クルマを見る"という視点でないのがまた空間として好感持てるもの。
あくまでも、モビリティの技術を未来の社会や生活を変える存在として体験、視聴できることで、より自分たち生活者との親和性を高めてくれると感じさせてくれるのでした。
そして、センシング技術などを取り入れた表現により楽しんで理解促進できるというデジタル演出も秀逸。
ついでに感じたのは、アリヤが欲しくなってしまった…!

設えも演出も、全体的に日産らしいクール&シンプルな世界観でまとめられていて、VIを実施し再出発を示すブランドの新しいメッセージが明確で好感持てる日産パビリオン。
日産贔屓の私だけでなく、きっと誰もが楽しめるのではないかと思います。
もちろん私わんどらは満足感あり、ますます日産を応援したい気になってしまいました。
まあ後日談として、このパビリオン訪問と"技術の日産"のブランド形成に対するセンスの良さを他自動車メーカーの社員さんに伝えたら、"ふーん、まあセンスが良くても収益に影響しなきゃ意味ないじゃん"という身も蓋もないお言葉をいただき、私わんどら、日産の社員でもないのに何となく憤りを感じたエピソードも加えておきます。
山の中にニュルブルクリンクもどきのテストコースをこさえてテクノロジーを商品本位に訴求するよりも、技術をライフスタイル本位で伝えてくれるほうが個人的には好みだなぁと感じるのですけどね。
そんな日産の"さあ行くぞ"という意志を感じた施設は10/25までの開催にて、横浜に行った際はぜひ立ち寄ってみては。
2020年08月06日 イイね!

セアトが気になる!Pt.9 (クプラ el-Born編)

セアトが気になる!Pt.9 (クプラ el-Born編)私の好きなブランドのひとつ、セアト。
日本では滅多に入手できないからこその希少性故の憧れとか、ラテンの自由なイメージを抱かせながらも、VWの確かな技術を持ち併せた信頼感とか(チャラ男だけど実は博学的な…(笑))、あるいは単に好きなスペインの地名を用いた車種名が多いとか、そんないろいろが混ざり合って、私を魅了しているのかと感じています。
そんなセアトが放つスポーツカーブランド"クプラ"から放った新型コンパクトハッチが、今回ピックアップするEl-Bornです。

バルセロナ旧市街に位置する、ピカソ美術館などがあるお洒落な地域、ボルン地区がその由来という、セアト定番の地名ネーミングによるCセグメントハッチは、もう一目瞭然、そうVWのEVモデルID.3のシブリングモデルです。
あえてのクプラブランドでのリリースは、その性格をぐっとスポーティに寄せることで、兄弟との差別化を明らかにしているのですね。


何しろ見た目が強そう(写真的にはワルっぽさ全開?)な雰囲気でして、ID.3のシンプルな雰囲気とは確かに違うイメージを与えることがうまくいっているなぁと感じます。
実際には前後サイドのスポイラー類、VWよりもローダウンされたサスセッティング、そして20インチホイールが見た目にとっても強さの効いた雰囲気を作り出しています。

さてセアト初のフル電気自動車となるこのモデルは、もちろんVWグループのアセットをフル活用しています。
このモデルならではの特徴としては、VWグループのこれまでの搭載ユニットの中で最大容量(82kWh)のバッテリーパックを導入しているんだとか。
まあこのあたりは、常に技術革新されていくものなんてしょうし、クルマの性格に合わせて相応しいスペックが与えられていくんでしょうから一概に凄い!って言えるのかわからないのですが、約500kmの航続距離を実現したこのel-Bornは、見た目はちょっととんがったシティムーバー風だけど、実はツアラー的な長距離走者ということなんですね。

さてセアトのスポーティモデルといえば、レオンによるニュルブルクリンクにおけるFF最速レコードのチャレンジを思い出します。
シビックタイプR、メガーヌR.S、そしてゴルフRという欧州Cセグハッチの代表選手たちとの記録の入れ替えは、新型が出る度に宿命的にチャレンジをしていて興味深く感じます。
ニュルブルクリンクでのこのFFレコードは、並居るスーパースポーツが記録を争うよりも、普段私たちの手に届く存在のフツーのスポーティファミリーカーがチャレンジすることに親しみを感じるのです。
(過去のブログにてニュルでのFF車のレコード争いへの興味は何度か書いてますね)
そんなことで、そういやこの手の量販電気自動車でのニュルブルクリンクチャレンジってあるのでしょうか?
EVって0km/hからの加速はよく取り沙汰されては、そのコンマ何秒のスペックに感心したりしますが、EVの性能評価って、例えばパワーユニットやモーター、そしてバッテリーという、所謂EV機能にばかり注目されがちな気がします。
しかしパワーユニットのみならず、ボディ、サス、ハンドリング…など、走りを司る機能を総合的に相関させた性能の評価や記録(まさにニュルブルクリンクへのチャレンジ!)などあったら、ブランドイメージの向上に繋がったりするのでは?なんて思ったりもします。
調べてみると、テスラモデルSが"Fastest 4door BEV”として、そのニュルでのEV市販車の記録を誇示(非公式)しているようですし、そこにはポルシェタイカンとの記録争いが既に展開されているようです。
そんな感じにこのスペイン発の新型EVも、レオンでイメージ付けられたクプラブランドらしい走りへのこだわりを、ニュルブルクリンクという舞台へのチャレンジで示してくれると興味深い気がします。

リーフNISMOやこのel-BornなどがEVスポーツハッチとして、これまでの定番である加速とか航続距離とか充電時間とかの評価ではなく、ハンドリングや走り面でもっとドライバーに対しエモーショナルに訴えてくれるような存在になってくれると、クルマ選びはさらに楽しさが広がるんだろうと思います。
そんな新型el-Born、とっても気になるクルマです。
2020年07月23日 イイね!

日産キックスを試してみたら

日産キックスを試してみたら新型車の国内投入が何年ぶりだとかそんな話題が一般紙でも記事になるほどの鳴り物入りデビューとなったキックス。
既に多くのメディアからみん友さんまでインプレッションを提供してくれている新型コンパクトSUVは、多くの人が好感を持って迎えてくれているようですし、期待のe-Powerだし…ということで百聞は一見にしかず、私も体験してみました。

とある初訪問のDLRにて出会った真新しいオレンジのクルマを見た瞬間に感じたのは、そのしっかりとした存在感に驚いた(もちろん好印象)ということ。
"今日初めて試乗車が用意できて、お客様が初乗りです"と招かれたクルマに近づくと、その車体は写真よりプレスラインのエッジが効いていて立体感があり、安っぽくないのです。
安っぽい…という表現は随分と失礼な言い方ですが(すみません)、私的には"タイ生産の逆輸入"というのが廉価版モデルの典型的な流通形態だというイメージが未だにあり、このキックスももっと簡素な作りだと想像していたのです(マーチみたいな)。
しかしそれは古い考えで、このキックスを見たら、どこで作られようが今は製造機器も工程もグローバル品質当たり前という事がよく伝わります。
(実際はいろいろ事情あるようですが、とりあえず消費者には意識する事ないくらいに向上していると実感)
そんなオレンジ色のボディ、全体感は決してスタイリッシュとは言えませんが、このリア周りの造形などはなかなかのもの。
欧州マイクラのデザインを思い出す、日産らしいシャープで立体感ある素敵デザインだと思います。

ちなみにこの日産定番のオレンジ色もこのクルマに似合っていると思います。
蛇足ながら、日産のこの各車に設定されるオレンジ色は様々な車体に似合う見事な設定色だと思います。
ノートはもちろん、エクストレイルやセレナだってあまり違和感を感じません。
これって実は日産ならではのブランディングの効果だと言われています。
まだ矢沢さんが"やるじゃん日産"的なメッセージを発していた頃、日産はフラッグシップのGTRが疾走するCM展開を盛んに行いました(車種訴求ではなく、あくまでも技術にフォーカスしたブランディング訴求)。
そのCMにて登場するGTRのボディカラーが、このオレンジだったのです。
このブランドキャンペーンを経て、そのCMに触れた消費者は"最新鋭の日産の色=オレンジ"と認知していったと言います。
そして暫くしてから登場したノートe-Powerとオレンジの設定色。
例のGTRのCMを通じてそのオレンジに抱くイメージに好感を持っていた消費者は、そのボディカラーを選ぶ事が、"自分のノートはGTRと同じ(=最先端イメージ)"として捉え、満足度の高いものとなったと言われています。

話をキックスに戻して…。
そのオレンジのボディカラーの内装はこれまたオレンジコンビ色!

これがまた雰囲気が良い。
ポップになりすぎず、かつスポーティな気分になりつつも、車内にいてもあまり邪魔にならないカラーリングという印象を持ちます。
もちろんそれぞれの嗜好に沿って、派手と感じたら普通の黒いカラーを選択することもありですが、オレンジの内装はこのクルマのキャラクターをさらに引き立てている気がして個人的には○です。
トリムのプラスティック樹脂の質感も悪くなく、これなら普段乗っていても不満を感じないレベル。
ただしリア席のドアパネルはいきなりコストダウン感がありなんだかイマイチですが…。
そして感心するのはその室内空間の明るさ。
外観上からもわかるように、窓面が切り立ったデザインとなっているおかげで、室内空間はとてもルーミーで、特に後席はなかなか居心地良いのではないかと感じます。
競合、特にトヨタC-HRのあの閉じ込められ感に比べてかなり明るく、ここもメディアが称賛している部分ですが、実際に触れると実感として強く頷けるものと感じます。
C-HRを試した時は"これは2人のためのクルマだ"と感じましたが、キックスならファミリーカーとして相応しい気がします。
同じくリアの荷室も大きくていい感じ。

さて走りはe-Powerのトルクフルな安定感を久々に味わえ、とにかく楽しかった。
ノートよりもパワフルとセールス氏は言っていましたが、e-Powerを初体験した時の感動(低速でもグイッと引っ張ってくれるあの感覚)までは今回はなく、ごく自然にドライブができたのは、もしかしたらEVだけでなくコンベンショナル車もイマドキは低速トルクが分厚くなっているのがトレンドなために驚きはなくなったのかもしれません。
それでも、ワンペダルでの操作も楽しいし、この感覚を堪能したいと試乗は終始e-Powerドライブを楽しんだのでした。
この新型はプロパイロットをはじめとするADAS機能が充実していて、それもクルマへの関心を高める魅力になっています。
日産の最新が詰まっている分、280万という価格は高くないのではないか?と若干輸入車感覚での値ごろ感を抱いてしまいます。

ホント、日産久々の新型車はなかなか魅力的な商品です。
セールス氏曰く、おかげさまで仕様によっては来年の納期なんですと、順調な立ち上がりに手応えありという様子。
(タイ生産ということがバックオーダーを抱える要因のひとつでもあるのは、セールス機会損失のリスクもあるという懸念材料にもなっているようですが…)
試してみたら死角なしというか、私がもしSUVを選ぶなら、これは十分選択肢になり得るモデルです。
これはいいねと素直に思える要素が詰まっている素晴らしいクルマに感じたのは、私が日産贔屓だからだけではないかと思うのですが…。
2020年07月17日 イイね!

ホンダフィット4を試してみたら

ホンダフィット4を試してみたら今年の初めに「試したいのが試しドキ 2020」として、試してみたいクルマたちを当時のラインナップで宣言した(いやむしろ自身に言い聞かせる感じ?)私わんどら。
2019年に体験できなかったモデルから、今年登場の期待のもの、単に試したいもの、購入検討として試したいものといろいろですが、去年は重い腰を上げられなかったことから転じて、今年は積極的に行こう!と思っていたのでした。
年初よりBMW1シリーズ、3シリーズツーリング、アウディA1と試乗させていただき、今年は宣言通り多くの体験ができると思っていたものの、例の緊急事態宣言下での行動変化と、気分の問題からすっかり意気消沈となってしまいました。
しかし7月になり気分も状況も上向き(私の住む地域は雲行きが怪しくなってきましたが…)、よし溜まった宿題をやってみようと、DLR訪問そして試乗体験を再開することに。

そんな復帰体験第一弾が、この新型フィットです。
最近少しずつ街でも見かけるようになってきた新型フィットですが、これまでの前傾姿勢のシャープな雰囲気をガラッと変えて、ほんわかした雰囲気と変わったスタイリングは、街で見てもまったく主張する気配がありません。
強い新しさを感じない、どこにいても違和感なく、まるで昔からそこにいたような雰囲気さえあります。
(わんどら的には未だにフィット3のワゴンモデル(シャトル?)のほうに目が行ってしまいます)
そんなほんわかのフィットを試してみたかったのは、その感性性能を磨いたという真意と、シトロエンを参考にしたという開発者のコメントを体感したかったから。
DLRを訪れ体験したのは、HOMEというe:HEVの標準モデル。
いま試乗車を用意しますね、とエントランスに現れたクルマを見た第一印象は…ほんとシンプルだ!というもの。
「これって法人向けの廉価版ですか?」と思わずセールス氏に聞いてしまったほどノーブルな感じですが(特にボディカラーが白だったから?)、それが街で見たときに感じた「ほんわか感」の源なのでしょう。
見た目から感性性能は始まっているのですね。

乗り込むと、インパネ上にあしらわれた白い皮革風のトリムがまた優しさを感じさせてくれます。
また、平らなダッシュボード、メーター表示、2本スポークのステアリングなど、そのデザインひとつひとつが徹底的にシンプルで、その意図的な柔らかさは、このクルマに乗る人はきっと煽り運転などしないだろう(そんな気分にならず、皆優しい気持ちで運転したくなる)なんて勝手な想像をしてしまいます。
走り出すとこれまたシンプル。
加速がいいね、とか、トルクとか、ブレーキがとか、ハンドリングとか、正直、感想はないのです。
ただ感じたのは、実用域で試乗する中、あっという間にその運転感覚に慣れ、あっという間にステアリングの切れ角が体に染み入り、自然にアクセル&ブレーキを踏み、クルマは動作するということ。
これはある意味すごいことなのでは?と思ってしまいます。
何か興味深い走りを期待してハンドルを握った自身には拍子抜け感がありますが、これがこのクルマのメッセージにあった「ここちよさ」というものなのかもしれません。
きっとクルマ好きには受けないけど、クルマを必要とする多くの人の気持ちにはスッと入っていける、ちょっと可愛らしいペットみたいなものかもしれません。
フィットをグローバルBセグモデルとして位置づけた際に、ぜひトヨタヤリス(まだ未体験)や新型プジョー208と比べないと!と思ってましたが、それはやめます。
何だかベクトルが違いすぎる気がして仕方ないのです。

ただ感じたのは、シンプルと安っぽさは紙一重なのか?ということ。
あれ?東京モーターショーで見た時に感じた質の良さとは随分と印象が違うぞ、と感じてしまったのは、ショーならではの高揚感のせいでしょうか。
何といってもインパネ樹脂の質感が安っぽい。
それ故に折角の白い柔らかアクセントのトリムも、素材同士のミスマッチ感があります。
(ちなみに白い皮革風トリム素材自体はまだ良しとしても、クロスターに装着されるグレーファブリックの質感は更に…)
外観も「法人向け」を感じてしまったように、色や加飾でもうちょっと着飾ったほうがよいと感じました。
(2トーンカラーがあるようで、それは興味深いけど)
こういったあたりが「感性性能」を言うならもうちょっと詰めてほしかった…車両単価は上がってるんだし。

さてもうひとつの気になるポイント、シトロエンからの影響という面についても確かめてみました。
あるメディアによる開発者インタビューで語っていたポイントは、
・乗り心地はシトロエンC3を参考に
・心地よい視界はシトロエンC4ピカソを参考に とのこと。
さて私の印象は…どちらも「目指した気持ちはわかる」というもの。
チーフエンジニア曰く、フィット3のベンチマークはVWポロだった(どうしてもドイツ車)という中で、今回は「心地よさ」のコンセプトの元で競合にフランス車を入れたといいます。
試して感じたのは、日本メイクの開発はまとめ方がうまい(→無難→感想がない(普通にこんなもん))んだろうなと思った次第。
やりたいことわかるけど、シトロエンほど特徴に尖っていない。
例えば解放感を与えるならフロントウィンドウを頭上まで伸ばしたC4ピカソや先代C3のように徹底的にやる、という大胆さがない。
その分、ユーザーが想像できる範囲での乗り心地とか、解放感とかしか残らないという気がします。
どちらが正かはわからないのですけどね。

ということで、C4ピカソを参考にしたというフロントA-Bピラーの窓など、ここピカソに似てる!と思いつつも、何も言われなければ初代フィットから続く三角窓の発展形じゃんという、フィットのアイデンティティでもあることを感じます。
(ちなみに初代フィットはその昔、実家の所有車でして、よく運転していました)

そんな、確かにフツーに「心地よく」なったフィット。
なんだかんだ言っても日本を代表するコンパクトカーのひとつだし、街でたくさん見ることは遠くないんだと思います。
きっとその新型に乗る多くのユーザーが、フツーに心地よさを感じてくれたら、メカに頼っただけでない「気持ちの余裕」というプラスアルファの安全機能が宿るような気がします。
そうしたらこのクルマのコンセプトは成功なんでしょうね。
2020年07月15日 イイね!

新型レクサスISが気になる! 

新型レクサスISが気になる! 私のブログにてレクサスがピックアップされることってあまりありません。
何故なら、正直言ってあまり目線に入ったことあるブランドではないから。
そりゃ、アメリカでのサクセスストーリーは"自動車マーケティングの教科書"として書籍も読んだし、何度かDLRに足を運んだこともあります。
更にはサーキットでの走行体験もあったりと、決して食わず嫌いではないんです。
でも何故か
・国内導入時に初試乗体感した時の"トヨタ感"に妙にガッカリしたブランド初体験時の印象
(正確には国内導入前からアメリカで試乗経験ありだけど、そのRXは日本でハリアーだったしなぁ…)
・現行型のデザインフィロソフィーとなるスピンドルグリル登場時に感じたアウディ、あるいはクラウン(当時の雷型のやつ)と何が違うの?というパクリ感
と、なんかイマイチしっくりこない感じがして仕方なかったのです。
クルマはきっと良いものなんでしょうけど、ブランドに抱くイメージが自身に響かない、そんな存在でした。

しかし、慣れというのは不思議なもので、あの開口グリルを擁した車両デザインも、現行型RXの登場あたりから見る目が変わってきました。
なかなかいいかもしれないね、なんて。
それは、RXのニアに至るまでの撤退的にエッジを効かせたスタイリングにマッチしているというか、これまでスピンドルグリルだけが主張しすぎていたスタイリングを、このSUVは丸ごと新たなブランドの世界観に創り上げたような雰囲気を受けたのです。
そしてその後に登場するコンパクトSUVたち、そしてLSやLCというフラグシップ、さらにはスモールLS感たっぷりのESなど、私の目にはどれもスピンドルグリルから始まるスタイリングに切れ味の良さを感じるようになりました。
あー、大きく作れば良いんだな、と。
レクサスというのは生まれ育ったアメリカに向けて作れば、良いクルマに仕上がるんだねと勝手にポジショニングを決めています。

一方で、欧州の主戦場であるプレミアムC/Dセグメントは置いてけぼりです。
そう、ISとCTは。
欧州におけるISはDプレミアムカテゴリーでは埋もれてしまった存在にて、昨年の欧州域内でのカテゴリー別販売シェアは0.5%と、まあほぼ見ないレアなものになっています。
ちなみにトップシェアはメルセデスCクラスの23%、次がBMW3シリーズで19%、3位がアウディA4にて17%というジャーマン3が順当なシェア争いをするもの。
驚いたのは次の4位がテスラモデル3にて、なんとシェア15%とのこと。
日本ではメディアに過小評価されてるなんて言われているモデル3は、欧州脱ディーゼルの恩恵を最も受けたクルマなのかもしれませんね。
あ…テスラのほうが話は面白そうな気がしてきましたが、もといISはDプレミアムセダンが盛んなドイツや英国で評価されていないのが痛い…。
そう、ついでにCT…大きなテコ入れがあったかなかったか、まだ販売継続されているというのが驚きのCプレミアムですが、欧州においてはカテゴリー1%のシェアを維持しているとのこと。
(こちらもちなみにトップはメルセデスAクラス(26%)、アウディA3(18%)、BMW1シリーズ(15%)とのこと。)
まあ、欧州はレクサスに大変厳しいということがどのカテゴリーでも明白なのですが(実はこの上位のEプレミアムでも同じような結果)、そうは言ってもユーザー満足度調査では上位であることを踏まえると、買うまでは興味関心低く、買ったら満足度高いという"食わず嫌い"的な存在、評価なんでしょうかね。
そんなジャーマン3お膝元の市場は諦めて、新しい歴史に寛容なアメリカを向いてビジネスすれば儲けるからいいのか、なかなか本気になってくれていないような気がして仕方なかったこのコンパクトクラスをレクサスが本気でデザインしてみたら!ということで、ようやく今日の話題である新型ISの登場です。
(前段長くてすみません…)

6月中旬に行われたオンラインでのプレスリリースをYouTubeで見てしまったのですが、そのファーストインプレッションは、おー、カッコいいじゃん!というもの。
とりあえず中身のリニューアル加減は置いといて、要するに前段から長々と書いた、スピンドルグリルの似合うボディデザインになったように感じたのです。
リアのトランク形状を段構えにしたらサイドの蹴り上がったプレスラインが活きてきたような気もするし、さらにそこにフェンダーの膨らみも加わり塊感がかなり増した気がします。
(まあボディはやはり大きくなったみたいですが…)

気にしていたスピンドルグリルだって振り切っちゃったほうが躍動感出て良いです。
もう下手にエレガントとか狙わずにワイスピ的なスポーツ推していいんです、きっと。
それがシェア0.5%的なものづくりなんだという気もするし、コンサバなトヨタがやらなきゃいけない垢抜け感なような気がします。
まあ、デザインのデの字もわからない癖に言いたい放題なんですけどね…。

こちらのIS、その他リニューアルされた機能はもちろん様々あるのでしょうけど、従来のプラットフォームを使用した継投役ながら、特にADAS関連の充実が図られたということでそれまた安心感あります。
まあ、高級車なんだしトヨタだし、機能や装備に死角なしなんでしょうから、細かなこと気にしなくても安心して乗れるのでしょう。
将来型はTNGA(あれ、レクサスは何ていうの?)になるかディスコンなのかはわかりませんが、とりあえずここまでやりきった感ある変化は販売に好影響を与えてくれたらいいですね。
(少なくともアメリカと日本では売れるのでは?)
さあレクサスさん、この勢い持って、CTも大胆に行っちゃいましょうよ!
レクサスは小さくても"らしさ"を表現できる存在なんて、コンパクト好きの私は期待してしまうのです。

こちらの新型ISは今秋の発売予定なんだとか。
レクサスの店舗など暫く訪れることなかったけれど、このISだったら、そのグラマラスに進化したボディを見て、触れてみたいなぁと思える、気になるクルマです。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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わんどらさんのシトロエン C4 ピカソ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/09/20 19:58:54
【備忘録】初代C4ピカソのボディカラーラインナップ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/02/26 23:16:03
シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/11/26 22:35:36

愛車一覧

シトロエン C4 ピカソ シトロエン C4 ピカソ
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