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わんどらのブログ一覧

2019年12月27日 イイね!

シカクの向こうの魅惑のクルマたち Pt.3 <The Italian Job編> 

シカクの向こうの魅惑のクルマたち Pt.3 &lt;The Italian Job編&gt;&#160;本や映画、広告などに登場する気になるクルマをピックアップして、あれこれ書いてみようというこのブログシリーズ。
これまで見た本や映画、広告には沢山の気になるクルマたちがいるのに、あまり書く機会がなかったものを気ままに書いてみたいと思います。
好きな映画"Letters to Juliet"(邦題:ジュリエットからの手紙)に登場するランチアデルタの素敵さを書いて以来暫くぶりのブログは、"The Italian Job”(邦題:ミニミニ大作戦)について書いてみたいと思います。

クルマを主役にした映画っていつの時代も時折ありますよね。
カーアクションもので有名なのはTAXiのシリーズ、あるいはワイルドスピードシリーズ。
それに007シリーズだってそう、いろいろあります。
そんな中この"ミニミニ大作戦"は、その名作多き60年代の007シリーズと同じ時代に世に放たれたカーアクション映画です。
(後にBMWミニを用いたリメイク版が上映されていますが、そちらは今回は対象外とさせていただきます)
内容的には英国のギャング(泥棒集団)がイタリアに外貨を盗みにクルマで大陸へ乗り込み、トリノの街で一大事を起こすというもの。
それをイタリアの警察とイタリアンマフィアが大陸の威信を掛けて迎え撃つというのですが、逃走に使うコンパクトなミニクーパーが大活躍という、英国贔屓なストーリーになっています。
(それにしても邦題がカッコ悪すぎてかつわかりやすいという秀作ですね(笑))

この映画、主役となるBMC(British Motor Corporation)ミニクーパーの勇姿はもちろんですが、その時代(60年台後半)を彩るクルマ(もちろん構図は英国車対イタリア車)が沢山登場して、欧州車好きにはたまらないのです。
ということで、今回はこの映画に登場するクルマたちを、なるべく細かくチェックしていきたいと思います。
(目指せコンプリートです)

まず映画の冒頭に登場するのが、なんとランボルギーニミウラです。


このクルマから"スーパーカー"という愛称は始まったと言われる名車が、マットモンローの名曲"On Days Like These”にのってアルプスの峠を駆け抜けるのが最高に優雅でかっこいい。
(映画はこの冒頭から悲劇が始まりますが…)

そのミウラを手荒な歓迎するのが、イタリアンマフィアの集団。
彼らが乗る黒塗りのクーペが、フィアットディーノです。
綺麗なボディラインはベルトーネの作品。

どことなくいすゞ117クーペにも似た雰囲気があります。

さてお次は場面変わり、場所はロンドン。
60年代英国車オンパレードです。
まず出てきたのはこちら、ダイムラーコンクエストです。


今回調べてみるまでその車種はわからなかったのですが、50年代の上品な雰囲気ある英国車なんですね。
パキスタン大使館の車を盗難して送迎に使うという何とも笑えるシーンに登場します。

そしてその乗り捨てられた盗難車を調べる警察官の乗るパトカーがこちら、フォードアングリアです。


このクリフカットの素晴らしいデザインのコンパクトカーは、英国フォードの誇るミニのライバルにて、現在のフィエスタのご先祖様にあたるクルマです。
かっこいい!

映画は場面変わり、今回のイタリアへの外貨獲得(泥棒ですが…)の命を受けた主人公チャーリー(名優マイケルケイン扮する)が与えられたクルマがこちらのアストンマーティンDB5(しかもコンバーチブル)です。


DB5はあの007シリーズのボンドカーとしても有名ですが、こちらの映画にもちゃんと登場します。
いやー、実に美しく、かっこいい!
私、この映画に登場するシルバーボディに赤い内装のDB5に憧れて、かつて所有したBMW318iクーペ(E46型)も同じようにシルバーボディ×赤レザー内装というBMW Indivisualオーダーをしたこともありましたっけ…。
ところで映画ではこのクルマを先頭にアルプスを抜けてイタリアに向かうのですが、またまたここでイタリアンマフィアに行手を阻まれ、このDB5は悲劇を迎えます。
そのシーンはああ勿体ない…と思うに違いありません。

そしてその大陸行きの一行として、DB5と併走する仲間のクルマがこれまたゴージャスなジャガーEタイプです。

劇中はクーペとコンバーチブルの2種が登場しますが、このロングノーズの"流線型"スタイルはかっこいいですね。

さて、映画はトリノの街を舞台にしていて、しかも当時から社会問題とされていた自動車による渋滞をストーリーのポイントして展開されていきます。
それだけに劇中はエキストラとも言える60年代のフツーのイタリア車が山ほど登場します。


コンプリートを目指すもの、それらのクルマたちをピックアップしてみると…
まさに60年代イタリア大衆車の代表格、フィアットNuova500

そしてワゴンモデルのジャルディニエラ

スタンダードなファミリーカー、フィアット1100R
そしてフィアット1300


さらにお洒落3ドアハッチのアウトビアンキプリムラ

まだまだスクリーンの中には掘り出し物がたくさんで、見応えあること間違いありません。

そんな中で大活躍?の名車がこちら、アルファロメオジュリアスーパーです。


主役である英国からの強盗団が駆るミニクーパーを追いかけるパトカーとして、何台も登場します。
ジュリアスーパー、現代のジュリア(偶然なのか、最近"スーパー"というグレードが登場したとか)に通じる元祖スポーツセダンのカッコよさがあります。

さてマニアックな1台を。
映画にはライトトラックなどの商用車もいくつか登場しますが、露出の多いのがこちら、強盗団の仲間が逃走に使用するフォードテムズ400Eバンです。


正直この時代のLCVなんて殆ど知らなかったのですが、おそらく英国車だろうと時代考証を進めるうちにこのモデルへとたどり着きました。
この手の調べものって楽しいですね。

さてさて、ラストは忘れていました映画の主役、ミニクーパーです。


赤、青、白の3台のBMCミニは、マーク1と呼ばれる初期のクーパーにて、映画が製作された時代は丁度モンテカルロラリーの連勝など、見た目に依らないスポーティ性能で世界を魅了していた頃。
映画はそのミニクーパーの長所全てを引き出した走りをたっぷりと堪能できます。
自身、このクラシックミニを3台乗り継いだ経験がありますが、この映画に登場するミニの走りに魅了され、また憧れたものでした。

さて、いかがでしたでしょうか。
そのタイトルからしてミニクーパーのみにクローズアップされがちですが、実は脇役(クルマ)こそが素晴らしい、ミニマニアのみならず欧州車好きにはたまらない映画です。
ちなみにキャスティングは英国映画の大スターてあるマイケルケイン、音楽監修はクインシージョーンズと、クルマ以外も最高にカッコいいんです。
まだご覧になってない方はぜひ!
2019年12月01日 イイね!

Comfort La Maison Citroenに行ってみると

Comfort La Maison Citroenに行ってみるとこの週末、二子玉川のショッピングモールに"シトロエンの家"がやってきた、ということで訪問してきました。
ショッピングモールにクルマを並べるだけならまあよくあることですが、この"Comfort La Maison Citroen"はそれとはひと味違う、メーカー主催にてなんとPSAの社長さんがわざわさ来日してプレゼンテーションを行うという意気込みの展示イベント。
訪れてみて真っ先に感じたのは、"これはモーターショーのブースと遜色ないぞ"ということ。
シトロエンの今の世界観が余すことなく伝わる素晴らしい展示イベントでした。

C3の人気をはじめ、今年連続投入された新型車の効果により、日本における販売目標の4,000台を達成したという勢いあるブランドへと成長したシトロエン。
この秋にネット発売となったベルランゴは数時間で予定の120台を完売し、この週末から再び追加販売となっていますよね。
当然ドイツメイクと比べるとまだまだマイナーではありますが、東京モーターショーではなくこの二子玉川を"モーターショー"の地に選ぶのは、その勢いに見合う戦略が見え隠れします。
会場となった二子玉川のある東急田園都市線沿線または世田谷区は、登録車のうち輸入車比率が約4割以上と、道ゆくクルマはドイツメイクをはじめとした輸入車だらけの地域。
またこのショッピングモールの商圏は世帯年収1,500万とされ、感度の高いファミリーが集う街となっています。
(かつて田園都市線沿線住民だった私にとっても、10代の頃から通っていた親しみのある街)
そんな街の真ん中で行うイベントだからこそ、モーターショー並みのブランド訴求をするに相応しいとPCJは戦略を打ったと言われています。

さてそのブランドの世界観が見事に凝縮された展示イベントを見てみましょう。
イベントは、
★コンセプトカーAMI ONEの展示(日本初上陸)

最近流行?のありがちな前後対象のモビリティだけど、"かぼちゃの馬車"的でかわいい!

★既販車の展示

C3、C3エアクロス、C5エアクロス、そしてベルランゴの展示がありました。
ここまで揃えたらC4スペースツアラーも展示すればいいのに…(あれ見逃したかな?)
ベルランゴについては、沢山の人が触れていました(ベルランゴについては、後ほど)。

★シトロエニストカフェ
ブランドアイコン、Hトラックのキッチンカーを使ったカフェ。

シトロエンオーナーはクルマの鍵を見せるとコーヒー1杯無料という嬉しいサービスも。
清澄白河にあるカフェが運営していて、コーヒーはとても美味しかったです。
ちなみにそのお店(iKi Espressoという店名)はシトロエンのタイアップカフェになる時もあり、訪れる価値ありです。

★ファミリー向けアトラクション
ダイニング風のスペース(シトロエンの家だし)では子供向けのミニイベントがありました。

サンタさんに手紙を書いたり(メッセージを書いてポストに入れると、12/25にシトロエンサンタさんから手紙が届くんだとか)、C3のペーパークラフトに着色したり。
我が家の娘は夢中になって色塗りをしていました。

★アンケート&ノベルティ
アンケートに答えたらフリースブランケットをいただきました。

という感じ。

輸入車比率4割以上の二子玉川においても、シトロエンは滅多に見ない存在ですが、今回のこのイベントを通じてブランドの魅力はたくさんのお客さんに伝わったのではと感じます。
何だかとってもファッショナブルで、何故か単なるブランドオーナーのひとりである私ですら誇らしい気分になりました。

さて、最後にベルランゴの事を少々。
個人的には今回の訪問目的のひとつに、"家族でベルランゴを見る"というのがありました。
先日マイピカソの車検を通したばかりですし、今回の追加販売による即購入はありませんが、近い将来の筆頭代替候補である故に、オーソリティとなる家族にこの新型を見てもらい、その日に向けての布石を打とうと家族でやってきたのです。
(かつて通い慣れた二子玉川のショッピングモールだけに誘いやすいし(笑))
今回は私にとっても初めての体感。


実際に触れてみて感じた印象は…。
・外観デザインはプジョーリフターより何倍も好み!
・ファミリーカーとして使い勝手最高(と想像)
・内装デザインは良いけど、インパネなどの樹脂部分はやっぱりチープ
・後席に座ると天井のモデュトップが邪魔
など、カタログだけではわからないディテールが見えてきました。
マイピカソと比べても一長一短あり、少なくとも質感はマイピカソのほうが上に感じます。
体験した家族はすぐに、"これは商用車でしょ"という印象を持ったようです。
そのあたりをどう受け入れるか、あるいは割り切るかは今後具体検討時の家族会議ネタになりそうですが、まずは百聞は一見にしかずにて良い機会になりました。
(このあたりは、今秋のデビューエディションがこれから納車されてゆくにつれ増えるだろう、諸先輩方によるインプレッションを楽しみにしたいと思います)
早く実際に走らせてみたいですね。

そんな感じにいろいろ体験できた"シトロエンの家"。
寒さを感じる屋外開催にてあまり長居ができませんでしたが、洗練と温かみを感じるその世界観は十分堪能できたのではと思います。
またいつかこういう機会があることを期待しつつ、まずは我が子に届く(はずの)、シトロエンサンタさんからの手紙を楽しみにしたいと思います。
Posted at 2019/12/01 10:13:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | シトロエン
2019年11月30日 イイね!

セアトが気になる!Pt.7 (Mii Electric編)

セアトが気になる!Pt.7 (Mii Electric編)スペイン発の自動車メーカー、セアト。
地元スペインでの普段の足としてはもちろん、欧州ではVWグループの中でもスポーティ路線のポジショニングにて人気のあるブランドですよね。
かくゆう私わんどらもセアトは好きなブランドにて、日本で入手するのにはひと手間掛かるというのがまた憧れに拍車を掛けている気がしています。

さてそんなセアトのラインナップに、Miiというコンパクトカーがあります。
一目瞭然、VW up!の兄弟車として、同じく兄弟車のシュコダシティゴとの同型ラインナップの中では、どちらかというとファッショナブル路線で販売されている車種です(up!がスタンダードと仮定したら、シティゴはコンサバティブで、Miiはファッショナブルの方向づけができるのではと、そのマーケティング展開から想像しています)
時折、欧州のカジュアルファッションブランドとのコラボ車種が登場していますしね。
見た目は殆どup!だし、かつては世界中でこうした"バッジエンジニアリング(ほぼブランドマークの付け替えだけで多チャネルに展開する手法…国内トヨタが未だにやってるあの手法)的なものではあるのですが、きっと欧州の消費者はその微妙なバッジの差に選択をしているのでしょうね。

さて久々のセアトが気になる!は、そんなup!の兄弟車Miiに、電気自動車が登場したという話題です。
その名もMii electric。
そのまんま直球の名称を持つニューモデルは、なんとセアト初の電気自動車なんです。
あれ、up!には"e-up!"という電気自動車版があり、かつては日本でも販売されていた記憶がありますが、同じ兄弟車でも全てが同じというわけではなく、お膝元のup!は電気自動車含めた多彩なモデルラインナップで形成されているのに対し、セアトもシュコダもこれまでEV版を出していなかったんだそう。
今回の満を辞しての登場は、そのe-up!のフェイスリフトをきっかけとして、いよいよグループ会社にもお裾分けされたということになります(ちなみにシュコダシティゴについても、e-iVというシュコダ初の電気自動車を初夏にリリースしています)。

これは欧州の一部の国だけでなく、いよいよあちこちで電気自動車の機運が高まっているという証なのかもしれないと、ちょっと興味を持って調べてみました。
この3兄弟のお膝元である国間(ドイツ、スペイン、チェコ)でのEV販売を取り巻くあれこれをデータで見てみると…。
*イマドキEUマーケットを国別比較するなんてナンセンスかもですが、ここは企画ということで…。

ますは3国のEVの普及度を想定して、マーケットシェアを見てみます。
ドイツ:2.0%
チェコ:0.4%
スペイン:0.9%
やはりEV先進国ドイツに一日の長あり、早くからe-up!を必要とする土壌があるということですね。
(ちなみにトップはスウェーデンの8.0%!)
では、チェコやスペインが低い要因は何かを軸にさらに探ってみましょう。

こちら、HEV(いわゆるハイブリッド)車種のシェアを見てみると…。
ドイツ:2.9%
チェコ:1.7%
スペイン:5.7%
なんと、EVこれからのスペインにおけるHEVの受容度は高い!
ガソリン併用のエコカーなら購買のポテンシャルがあるということなんだと想定します。

ちなみに話はズレますが、2016年頃から始まった欧州でのディーゼル排除の動きにより、ディーゼルモデルのシェアは約50%から2018年には約35%に激減しています(欧州全体値)。
では代替に何が動いたか?
それはガソリン車への回帰だったのです。
具体的には欧州全体でのシェアが、2016年の約47%から2018年には57%とアップしています。
そのおかげか、自動車がもたらすCO2排出量はその2年の間に上昇しているのです(主要因はSUVが売れているから)。
そんな全体像を踏まえると、3カ国の購買実情も見えてきます。
例えば、国によるエコカーインセンティブ(金銭的優遇や減税)は、ドイツやスペインは実施していますが、チェコはやっていません。
要するに、ガソリン車に比べて高価なEVやHEVは敬遠されている可能性があります。
またインフラ(EVの充電スポット)を見ても、ドイツは約27,500基あるのに対し、スペインは約5200基、チェコに至っては約560基しかありません。
国土面積比や道路の総距離比などで見ないとイコールの比較にはなりませんが、EVは国によってはまだまだ遠い存在なのかも知れません。
しかしこうした各国の事情をよそに、VWがEVラインナップ攻勢をかけ、セアトやシュコダという、メイン市場がEV先進国ではないメーカーもこのタイミングで"初EV"を出すのかというと、他にもない"CAFE規制(corporate average fuel efficiency〜企業別平均燃費基準)"の欧州基準が2020年から厳しくなるという事情によるものと考察されます。
モデルごとの燃費性能ではなく、そのメーカーが販売する台数に合わせたCO2排出量平均値が設定され、その基準に達成できないと高額な罰金が科せられるという制度、既に欧州やアメリカでは採用されていますが、今年までは内燃機関モデルだけでもクリアできた基準値が、来年からは"EV専門メーカーでない限りクリアできない"とまで想定される厳しい基準となるとのことなのです。
今年やけに欧州メイクがEV付いてるなぁ…というのは、こんな"2020年対策"が要因のひとつでもあるのかと思いますが、それが今回ピックアップした(本題を忘れかけていた…)Mii electricが遅ればせながらe-up!から暖簾分けを受けたホントの理由なのかも知れません。

今回は何だかモデルよりもマーケットの話になってしまいましたね。
ということで改めてMiiを見てみると、やっぱり見た目はみんなが知ってるup!のスタイリングそのものにて、セアトであることの特徴は前述の"バッジエンジニアリング"による細かなブランド差異がある程度。

折角なんだしもうちょっと変えてブランドごとの特徴を出してもいいのに…とは思うのですが。
EVとしての能力は36.8kWhのバッテリーにて約260kmの走行距離となる、Aセグシティカーにて必要十分なユニットを積んでいるとのこと(兄弟車と同じ)。
さらにはイマドキらしく、”SEAT Connect"によってスマホで運転データの確認や室内機能操作ができちゃうという、実はもうひとつのセアト初の機能が選べるようになっている、新しさが凝縮されたモデルのようです。

そんなセアト初が詰まったスモールカーは、スペインのEV市場を変える大きなきっかけになるかもしれない楽しみな存在。
ファッショナブルで軽快、そしてエココンシャスという心地よい要素が揃っているだけに、きっと人気者になるのかと想像を膨らませつつ、いつか欧州を旅した際にはぜひ触れてみたい、気になるクルマです。

*文中データはMaking the Transition to Zero-Emission Mobility - 2019 progress report by ACEA、その他新聞記事などより引用しました。
2019年11月25日 イイね!

マイピカソに2年乗ってみて

マイピカソに2年乗ってみて先日、マイピカソは個体として3度目の、そして自身の所有としては初めての車検を通しました。
早いもので、C4ピカソに乗り出して2年が経過しました。
マイピカソとの生活は、実用品としての活躍はもちろん、シトロエンというブランドを所有し、日々ドライブすることの楽しさを得て(時々困らせるけど)、このモデルを選んだことの満足感は2年経ってますます増してきているような気がします。

所有1年目はなかなかロングドライブも出来ずに、ピカソの真価を理解できていたのか疑問もあったのですが、この2年目はそこそこアクティブにクルマライフを楽しめ、このクルマの特徴も掴めてきたのかと感じています。
2年目の走行距離は約5,500km。
マイレージ的には1年目とほぼ変わらず、所有通算2年にて約1万km強と、週末ドライバーなだけに劇的な伸びはなかったのですが、フレンチブルーミーティングをはじめとするシトロエン関連イベントにも積極的に参加できたし、なかなか中身の濃いカーライフだったと感じています。
その行動範囲を振り返ると…。
自身の住む東京都心は各所うろちょろしつつ、放射状に軌跡を辿ると、南の房総半島はマザー牧場へ、東方面の東関道は海外旅行のため成田空港へ。
北行きの東北道、関越道方面へは踏み入れずに埼玉県浦和のフランス車専門ショップでのムスケティアサス交換が北限。
針路を西に向けて中央道は、前述のフレンチブルーミーティングの車山高原、そして5月にあった富士見パノラマリゾートでのシトロエン100周年ミーティング、河口湖のリサとガスパールタウンなど、今回はこちら方面にドライブする機会が多い一方、東名&東海道は箱根へと訪れたのが西端となります。
1年目に続き基本は首都圏1都3県からなかなか出ることなかったことになりますが、2年目は山梨、長野と中央道方面に向かう機会に恵まれ、そこでピカソのロングドライブへの強み(快適さ)を得ることができたと感じています。
チャレンジしてみたいのは、もっと遠くへ連れ出すこと。
例えば東北方面は、自身と関係の深い青森県弘前をゴールに東北各所を巡りながらドライブしてみたいし、以前住んでいたことのある名古屋方面にも久々足を伸ばしてみたい…なんて想いはあるのですが。

さて、そんな感じにまだまだ乗りたいピカソとの2年の付き合いですが、乗り続けてみてのマルとバツはこんな感じ。
1年前に書いた"マイピカソに1年乗ってみて"にて評価した印象と比較して書いてみると…。
(以下のマルバツ上段は1年前の印象、下段は今の印象です。比較してみると…)

○見飽きない素晴らしいデザイン
→今も変わらず!
○2年経っても見飽きません。
もっというなら初めてフランスで見た時(2008年くらい)からの好印象は変わらず、ホント良いスタイリングです!

×装着ホイールRoskildeのデザインが好みでない(ので定番の純正18インチAtacamaまたは社外品に変えたい)
→未だやっぱり変えたいけど…
△実は今回の車検継続のギリギリまで18インチ化を模索していました。
いろいろ検討の結果(いろいろというほど選択肢ないけど)、純正品Atacamaに絞り込んでモノを探していました。
狙いどころは状態の良い中古品。
しかし、かなり辛抱強く出物を待ちましたが、結果、状態と価格感のマッチするものに出会えず。
最後は予算は張るけど新品でも…とDLRに問い合わせするも、サービスマネージャー曰く"もう在庫はないと思いますよ"(想定)…とのことにて、うかうかしているうちに車検期日が近づき万事休す。
既にスリップサインもクッキリの装着タイヤは換えないといけないし、結局そのまま現装着の17インチに収めたのでした(先日整備手帳にて記録したプライマシー4へ)。
これ、後日談がありまして、無事車検整備も完了して引取の日にDLRに向かうと、マイピカソに並んでキレイなブラウンの同型ピカソが。
そのクルマ、憧れのAtacamaを履いています。
いつも親しくしてくれているサービスアドバイザーから納車説明を終え、そのクルマに装着されたホイールを指差し"これが欲しいんですよー"とぼやくと、その担当SAは、"これですか?(オーダー)とれますよ"とあっさり。
えー、こないだ上司のSMは"もうないよ"って言ってたじゃないかー!と思い後ろ髪引かれつつも、まあいいか…とひとり消化するようにしています。

○ルーミーな室内に慣れると他には行けない
→やはり良い!
○この1年間にカローラスポーツ、プジョー308、メルセデスA、ルノーメガーヌR.S.、マツダ3など好みのCセグハッチを試しましたが、ピカソの空間を味わうと、かつては志向していたそれらのクルマがとても狭く感じてしまいます。
ピカソは決して大きくないけど、"暮らしやすい"クルマなんですよね。

△EGSのタイムラグは気にならなくなったけどATがよかった。
→今もそう思います
△もちろん特徴は受容してますが、やっぱりイージーな私には現行型EAT8がいいなぁ。

○シフトダウンを使いこなす
→実はあまりやらなくなった…
×エンジンブレーキ多用派の私としては、シフトダウンさせての減速が好み(EGSのメリット)。
しかし実は昨年末のドライブ中に起きたシフトダウン時のエンジンストールトラブルによるシフト機能故障の疑い(シフトアクチュエータ:修理費見積16万円…)がかかって以来、何だか意図的にエンブレを効かせることを避けてしまっています。
整備手帳に記載した通り、DLRでのメンテナンス後はトラブルも一切発生しておらず、大丈夫かとは思うのですが、用心して意図的シフトダウン操作を回避してしまっています…勿体ない、けど壊れて欲しくない、複雑な気分です。

△個人的に長く共にしたBMWのエッセンスを感じるエンジンレスポンスは大満足(イメージ含む)。但し、アイドリング不調と変なアラートが出て原因追求できておらず。
→修理後は快調そのもの!
○当時は何度もアイドリング不調の現象が出て困り果てていましたが、修理(高圧ポンプを特別保証で交換)を経てのレスポンスは快調。
本来の安心して乗れる性能を取り戻して、Powered by BMW(気分的に)を味わっています。

× ロールとは違う変な揺れが気になる…路面に吸い付く感がイマイチに感じて仕方ありません。特に不意なおつり的横揺れが…。
→ムスケティアサスペンション換装にて不満解消!
○ピカソのフワフワな感覚は残しながらも、コーナリングの接地感かピシッと決まるのは素晴らしい効果。
今回履き替えたミシュランプライマシー4との相乗効果にて雨天時の首都高カーブの金属継ぎ目を通過する時も不意な挙動がなくなり安心してドライブできます。
見た目も僅かにスタイリッシュになったような…!

△高速走行時のステアリングのブレ
→1XXkm/h以上での走行時の現象か未だ解消せず
△1年目は何度か入庫調整してみるもあまり解消せずにタイヤのせい?と思っていましたが、今回新品タイヤに履き替えたのにやはり同速度帯で振動が発生します。
もう一度専門店でタイヤバランスなと見てもわらないと…。

×ホイールが汚れやすいので低ダストのパッドに換装したい
→換えてません…
△今回の車検機会に検討するも、現装着品がまだ十分厚みあるので敢えて現状は換装をパスしております。
また機会が来たらローターごとやっちゃいますかね。

×車内が煩い(ロードノイズが気になる)
→タイヤ換えたら当然変化実感
△その車体素性の問題から、理想の静粛性ではないけど、タイヤ交換により良化したことは間違いないです。

ということで、△が○になったり、またその逆もあとたりと、2年乗ったからこそわかってきた事も多々あります。
マイピカソをドライブすることの喜びの一方で、新たな不満や不安がないわけではないのですが、総じて言えるのは、乗るたびにじわじわと自分へのフィット感が増して、自分のクルマが好きになってゆくことは感じています。
まあそれはクルマがピカソだからという訳でなく、クルマとちゃんと付き合い、楽しむことができているからなんでしょうね。
モデルは10年以上前の設計にて、個体は7年前に世に生まれたものと、だいぶ旧式の雰囲気も出つつあるマイピカソ。
世の中は様々な気になるクルマで溢れているけど、まだまだこのクルマに飽きずにいるのは、かつてフランスで見た一目惚れをパートナーにしているという恋愛的な法則が効いているのでしょうか。
3年目の付き合いは果たして…また機会あれば書いてみたいと思います。
Posted at 2019/11/25 09:03:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | シトロエン
2019年11月16日 イイね!

クルマ一期一会 #4 -2019 秋の収穫祭

クルマ一期一会 #4 -2019 秋の収穫祭普段暮らしをしていると、街でふと見かけたクルマが気になって目で追いかけてしまうことがあります。
そんな"その出会いはまさに一期一会⁈"というテーマの元、最近街で見かけた興味深いクルマをピックアップするシリーズ。
第4回目は、晩夏からこの秋への移り変わりに見かけたクルマたち。
では、早速いってみましょう!

*珍しいクルマも多く、見かけた個体そのものの写真は個人特定になってしまう可能性あるので、写真はオフィシャルなものから引用します。

ランボルギーニウルス
世界的にSUVモデルが台頭する中、欧州では年間20種ものSUVが登場しているんだそう。
その中にはこうしたスーパーカーブランドからのラインナップがあったりして、SUVブームの極みを感じたりするのです。
銀座の晴海通りで見かけたランボルギーニは、初めはそれかなんの車種だかわからずに、気になるから追いかけてそのブランドを確かめたもの。
ふむふむ、こんなスーパーカーブランドにもこんなモデルがあったのね、と驚いたのでした。

ロールスロイスカリナン

続いてもラグジュアリー系のSUV。
飯田橋で見たそれは、ランボルギーニよりもさらに驚きました。
いやいや、こんなブランドまでSUVとは、驚きです。
まあ、レンジローバーのさらに偉い人用で、これにショーファードリブンで週末はハンティングに行くなんてシチュエーション的には良いのかもしれませんが、果たして、前述のランボルギーニ含めてここまでSUV化する必要があるのでしょうか…いやね、いかにSUVというカテゴリーがユーザーの理に叶ったものだとしてもね…。

MG F

さて、RRの物凄い車種を見た後、乱れた気を取り直して江戸川端にて発見したのは、同じく英国車、MG Fです。
ブリティッシュレーシンググリーンにタンカラーのシートが如何にも似合いそうなオープンスポーツは、当時マツダ(ユーノス)ロードスターが世界中に火をつけたオープンカーブームに乗じて?登場したモデル。
当時はこれとユーノスとフィアットバルケッタ、アルファスパイダーヴェローチェ、BMW Z3、トヨタMRSなどなど、コンパクトオープンスポーツ花盛りでしたね。
当時クラシックミニを擁し英国車に傾倒していた私わんどらは当然?こちらのMG推しだったのでした。

トライアンフTR4

続いてはさらにディープな英国車ワールド、珍しいトライアンフです。
TRシリーズは遥か昔の1950年代から80年代の4輪ブランド解消までの間にシリーズで登場したオープンスポーツカー。
TR4はその名の通り第4世代のモデルということになるのかと思います。
わんどら的にはこのTR4がシリーズで最も好きなカタチ。
決して早そうなイメージはありませんが、どことなく60年代英国の良き時代感があり好きなのです。
初台で見たそのクルマは、お、イイね!と目で追ってしまう雰囲気の良さがありました。

日産フェアレディ300ZX (Z32型)

さて志向を変えて、懐かしいけどカッコいい国産スポーツカーを2つばかり。
まずはこちらZ32型フェアレディZです。
見るようで見なくなった80年代のクルマ人気の今とは全く違う時代のモデルは、個人的にとても懐かしく感じます。
当時、私はこのクルマが生産されていた工場のある湘南エリアに住んでいて、キャリアカーにて出荷され港に向かうZ31を毎日のように通学路から見ていたのです。
新宿歌舞伎町で久々に見たZは、記憶にあるものよりもずっとコンパクトで、しっかりとラグジュアリーとスポーツカーを両立していた雰囲気が伝わってきました。

トヨタMR2 (AW11型)

前述のZ31型と似たような時代に生まれ、人気のあったコンパクトスポーツカー。
当時はミッドシップレイアウトというのを押し出してPRがされていたこと記憶します。
個人的にはその頃はその意味がわかりませんでしたが、まあエンジンが後ろにあるからね程度に思っていたこと思い出します。
それにしても見た目がカッコよくて欲しかったクルマの一台。
運転免許を取得してから国産車に乗っていた頃には、中古車雑誌を巡って検索していたこともありました。
間もなく完成する新国立競技場近く、外苑前の路上で見かけたMR2は、コンパクト&スポーティで今見てもワクワクするカタチです。

サーブ900

さてこちらは神楽坂で見た好きなクルマ。
ブログ"フツーのオールドタイマー"シリーズでも以前ピックアップさせていただいた1台。
まだ運転免許を持たぬ若かりし頃の私わんどらは、ファッション雑誌に掲載されたこのクルマを見て、これに乗れば女子にモテると思いカタログを取り寄せたという不純な動機がきっかけで好きななったクルマです。
やがてこの特徴的なデザイン、そしてブランドの持つ背景を知り、自動車として改めて好きになったという経緯があります。
久々に見ると、やはりカッコいいなと思うし、オシャレだなぁと思うのです。

BMW 1602/2002

私の愛する3シリーズの先祖様、BMWの歴史上で無視できないブランドを支えたヒット作、1602/2002。
上位車種2002はマルニと呼ばれているのはご存知の通りかと思います。
そしてターボモデルは気性の荒い性能を持ったロードゴーイングレーシングカーとして一世を風靡したことは、これまたクルマ好きには有名なことですよね。
早稲田界隈で見たその個体は、そのマルニターボではなく、tiというフツーの乗用車グレード。
私的には武装したターボモデルよりも、こちらのシンプルなモデルのほうが好みだったりします。

DS7

最後はこちら、PSAのラグジュアリーブランドDSから、SUVモデルDS7です。
比較的新しいのに一期一会入りというのもなんですが、私このクルマのこと、ここ銀座で出会うまでは気にしたことが皆無でした。
むしろトヨタハリアーとおんなじに見えるというくらいの程度にしか思っておらず、同じシトロエンに乗る割には無関心というのが本音。
しかし、銀座の街に佇むDS7は、何だかとっても大人の輝きで、質感も高くハリアーとは全く違うもので、今更ながらそんな発見をしたのでした。
(見た目はハリアーだとは思ってはいつつも…)
DSというブランドが何を目指しているのかイマイチ伝わらないと感じている中、このDS7からはそのラグジュアリーの方向性が見えてきたのでした。

ということで、今回の一期一会は終わりです。
いかがでしたでしょうか?
またいつか第5弾にて、街を歩き、ドライブしながら見つけた気になるクルマを集めて書き綴ってみたいと思います。

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「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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