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2014年12月11日 イイね!

ちょっとめずらしいクルマの話

 本館ではもう書きましたが、実は先日、父が亡くなりました。ただし四十九日も終わったし、うちは亡くなったら速攻極楽浄土へ直行できるらしい浄土真宗なので、特に冥福を祈っていただかなくてもなんとかなっていると思います。

 かつて本館で登場したことがある実家のアリオンが、先日去っていったのは、オーナーがこの世を去ったからです。ちなみに15万円でドナドナされていきました。

 わたしは長男なので、まぁ当然喪主なんですな。亡くなったのが日付が変わってすぐくらいで、1時間以内の勢いで、以前から会員として積み立てていた葬儀屋を手配。2時間以内ほどの早さで自宅に帰り、午前3時頃から通夜や葬儀の打ち合わせが始まりました。

 打ち合わせのなかで聞かれたのが、要するに故人らしい通夜や葬儀をどうやって営みますか?といった方向性の質問でした。何か故人は、要望などを持っていましたか?と。母も、妹もわからないし、特に何もないはずだと言っていたのですが、わたしだけはぜひこれを!というものがあり、きっと当時は冗談半分だったのでしょうが、確かに父から聞いていたんです。それが、このクルマに乗るということ。


 小さい頃から霊柩車というと、葬儀会場から火葬場へ行くクルマといえばこれでしょう!?と思っていましたが、これって金沢とその周辺でしか見られない、特にゴージャスなものらしいですね。「金沢 霊柩車」とか、それに「宮形」とかをつけて検索していただければ、いろいろと見つかるかと思います。ちなみにベース車は、それこそわたしの小さい頃だったら霊柩車くらいでしかしか見られないでしょう?ってくらいの、メルセデスベンツとか、ロールスロイスとか。もちろんセンチュリーやクラウンでも、上の豪華さは同じでした。

 ところが、金沢ほどゴージャスでなくても、いわゆる宮形を使っている地域はあるんですが、なにかと宮形も大変らしいんです。最大の要因としては、火葬場近隣住民の感情として、あまりいいものではない。確かに最近では、ステーションワゴンのような形状のものが増えていますね。


 そんな事情を少しはわかっていたので、お金がかかっても構わないので金沢らしいゴージャスな宮形を、とお願いしました。もちろん無理なものをごり押しするつもりはないので、ぜひお願いしたいけれど無理ならしょうがないですよ、というスタンスで。結局宮形は用意できず、上のクライスラー300の特装車になったんですけどね。100mくらいですが、棺と一緒に同乗しましたよ。

 ではなぜ宮形は用意できなかったのか。大きいのは前述のとおり、そもそも数が減っていたり、近隣住民への配慮から乗り入れ禁止である場合があるという理由。まぁそれくらいは、わたしもわかっていました。ところがほかにも興味深い事情がありまして。まずはそもそも、宮形が減っていることとも関連するのですが、火葬場入り口の屋根の高さが低いために、宮形を乗り入れることができないのだそうです。だったら屋根の下じゃない敷地内から、当日は晴れていましたがちょっとくらい雨にぬれても構わなかったのですが。

 第2の理由としては、緑ナンバー車の営業区域の問題らしいです。手配した葬儀屋さんは富山に本拠を置いており、富山県内には宮形を持っているんだけど、それを石川県内に持ってくることができないと。確かにバスも、そのクルマが本拠とする県内だったかの発着はいいけれど、他県発着はダメだったはず。なので同業他社から借りようとしてみますが、あっちが使っていれば当然貸せないわけですから、その場合はご了承くださいとのことでした。というわけで、小さい頃から霊柩車といえばあの豪華絢爛なやつ、と思っていましたが、もはや絶滅危惧種なわけですな。見かけたら親指隠しているばあいじゃない。ヒマを惜しんで、目に焼き付けるのもよいかと思います。
Posted at 2014/12/14 01:18:11 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗してないクルマの話 | 日記

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