日本で最高評価の「断熱窓」は海外では「違法レベルの低性能」という驚愕の事実
https://gentosha-go.com/articles/-/63410
みんなキャッチーなタイトルが上手い。
なにを今更・・・な記事だが
ほいほいつられて読んでしまって・・・無駄な時間を消費してしまったのでブログにでもしようと思った。
断熱窓が海外と違って普及しにくい理由があるのだ。
それが「地震」とそれによる「規制」だ。
地震の無い国は住宅を安く建てる事ができる。実際海外の規準では耐震設計をする場合に日本では0.3を使うところ、0.1とか、ゼロだったりすることが本当にあるのだ。だからこそ住むための箱だけでなく、それ以外の部分に費用を回せる余裕ができる。日本に住む以上、地震で死なない為に国が決めた規制に従わなければならないのだ。(この点は自動車の安全性と大排気量化と同じ話)
つまり、水平力が3倍もきつい日本においては住宅そのものが高価になってしまう。
=快適性を上げる所まで費用がかけられない!
これには、世界でも類をみない住宅の短寿命という国柄も複雑に絡む。地震のせいもあるが、日本は世界から批判されるくらい住宅のサイクルが短い。住宅を解体するといったいどれだけのゴミがでるか?という批判だ。サイクルが短いということは皆新築を建てているということだ。
親の家くらいしか知らない人間が、新築を建てると言ったって、どうしても知識不足で、業者のいいなりになってしまうだろう。判断規準が育っていないのだからどうしようもない。そして、こうしておけばよかった・・・と後悔する。
「3軒は建てないと満足の家には住めない」とはよく言ったものだ。
さて、車にもペアガラスを採用せよ!と何回も書いている奇想天外だが、当然住宅にもペアガラス採用、できれば二重サッシ採用が良い事は断言できる事実だ。デメリットはコスト以外にはほぼない(空気の循環が悪くなる=換気システムの義務化等)。
そして、日本には安く売るアルミサッシ屋がたくさんある。これは敗戦国である事も影響している。国内に金属をたくさん置いておきたいという国策の一端が昔はあったと聞いている。
時代は変わった。
窓の断熱性能が世界に比べて圧倒的に低い。なんて話は25年も前から言われてきた話で、大手メーカーは(うちの家は築35年だが二重サッシだ)大昔から力をいれている部分だ。
あまり語られないが、メーカーの家が高いのには(ブランド名だけでなく)それなりに理由がある場合もある。これからは安売りは大手に任せる時代だと書いたが、住宅もそうなってくる時代があるかもしれない。
基本的には同じ型式で、大量投入できる大手でなければ、価格を下げることは難しいのだから。
Posted at 2025/10/04 09:40:02 | |
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