『納得』って、どういう意味なんだろう？

相手の言った言葉や、態度にたいして、納得するってことって、難しいですよねー♪
そこで、納得って、どういうことなんだろう？
って、思い、色々調べてみました（笑

■広辞苑では…。
　なっ-とく【納得】承知すること。なるほどと認めること。了解。「－が行く」

■小学館『新選漢和辞典』では…。
　「納」という字は、糸を内に入れるという意味で、織物をしまい込む意味。
　「得」という字の、行人偏は行くという意味。
　　得のつくりは、見と寸からできており、見は貝を表し、宝物を意味する。
　　一方、寸は手を意味する。
　　したがって、「得」とは、行って宝物を手にするという意味。

そこから考えてみると…。
納得とは、「行って宝物を手にし、それを内側にしまい込む」という意味になると考えられますよね。
つまり、納得とは、単に内容を理解するという意味にとどまらず、言われたことについて自分から理解しようと求め、それを宝物のように自分の財産として、心の中にしまい込むという意味が含まれているでしょうね。

したがって、相手を説き伏せて、言う事を聞かせたとしても、議論して言い負かせたとしても、相手の心が反発していたら、納得とは言えないことになるんですよね。
相手に自発性が生まれてこそ、納得が生まれたと言えるのでしょう。

では、相手に自発性が生まれるためには、どうしたら良いのだろう？と考えたとき…。
中国の古典『史記』には、「士は己を知る者のために死す」という言葉があります。
この言葉は、自分の価値を認めてくれる人のためになら、命を投げ出してまでも尽くそうとするものだという意味です。
「諸君が自分自身に対して関心を持つのと同じように、他人が自分に関心を持っているとは期待するな」とラッセルは言っていますが、人は誰しも、自分自身に一番関心があり、他人は二番目以下の存在と思ってしまいがちです。
そんな人間にとって、他人が自分に関心を持ち、信頼してくれることほど、大きな喜びはありません。そういった相手に対しては、自分が受けた以上のもので応えていこうとするものです。

つまり、納得を生むための第一歩は、相手に対して関心を持つことであり、相手を正当に評価し、信頼することなんでしょうね。
普段から、相手に関心と尊敬の念を込めて、真心を込めて接する事が大切になりますよね。
真心ををこめるのに特別な能力は必要は、ありませんとね。
その気持ちさえあれば今すぐに誰にでもできる事だと思います。

納得を生み出すためには「まず真心を！」
きっと状況は変わると思います。
真心を込めて接しても、相手に何の変化もなければ…。

ボクは、きっとキケロの言葉を思い出すでしょう（笑
「自分は誉められて当然の人間だと考えるところから、数え切れないほどの誤りは生じる。評判に踊らされた人間は不名誉な笑いものとなり、この上なく大きな誤りに陥るのである」と。

なかなか、心から思えない事ですが、僕はいつも、そう思うように心がけています（笑

なんか、今日は、セントメンタルになってしまい…。
マジメに書いてしまいました（爆