さて以前投稿させていただきました
2級小型船舶操縦士免許取得のあれこれ 検討準備編 からの続きブログです。
2級小型船舶取得のため香川県からわざわざ帰省先である大阪府のとある教習所で取得日数2日の最短コースで挑んだ私目線の手順で1日目の実技を掲載いたします。
しかし何故に大阪で?と思われるでしょうが答えは簡単!
リーズナブルだから(笑)。
やはり競争原理の社会、そこは都会の方が競争相手も多く激戦となる故に受講費用が香川県で取得するより幾分お安くなります。
まぁ数千円なら香川県でも良いのですが1マソ以上の単位で変わるなら交通費も掛からない帰省時に取得する方が割に合いますからね。
さて本題に戻りまして受講一日目に臨みました土曜日は7時に起床。
大阪市内の旧淀川の本流である大川のところに実技会場がありスタートは9:00AM。
スケジュール表には15分前にお越しくださいと記載されていたので、徒歩なども加味して30分以上前には近くのコンビニに到着いたしました。
予定通り8:45AM会場到着。
しかし油絵みたいに爽快な天気ですが、この画像の爽快さとは裏腹に当日は恐ろしく温度湿度ともに高い一日でした(この日の大阪は37度を記録)。
こんな感じで河川より突き出た桟橋の上に教室があります。
桟橋に停泊しているのが実習船です。
ちなみに実技の時の画像ですが、教習の間写真撮影など出来るかな?とも思いましたが、まずこの日は37度の猛暑+湿度も高くて実技途中より暑くてそんな余裕ありませんでした(笑)。
ほどなくして指導員の方が2人来られ、他の受講者が1名来られました。
最短受講4時間と言う事でマンツーマン指導です。
このような受講カードをテーブルにおいておりますがスケジュール時間が濃密すぎwww。
今回実技は土曜になのに私ともう一名の方の2名と思ったより少人数。
コロナの影響もあってあまりぎっしり入れないのもあるのかも。
あとはマンツーマン故に人員(教官)の問題もあるのかもです。
で、実技の内容はと言うと....
1. 小型船舶の取り扱い
2. 操縦
と言う形で大きく分けて学びます。
1.の
小型船舶の取り扱い内容は、発航前の準備及び点検、解(かい)らん及び係留、結索、方位測定、二級(湖川小出力限定)は発航前の準備及び点検、解らん及び係留、結索、特殊は発航前の準備及び点検、結索となっています。
自動車免許と似ているのが発航前の準備及び点検。
こちらは係留されている船を実際に見ながら一つ一つ覚えていきます。
まぁ興味ある方ならだいだい判るので、あとは試験に出る
それと必須なのが最低限のロープワーク。
下記の6つを覚えれば大丈夫です。
これも指導員の方がコツを教えてくれます。
まぁキャンプとかアウトドア好きな方ならもやいくらいは知ってると思いますので少し練習すれば問題ありません。
・ 巻結び
基本的な結び。
カセ釣りでのカセの係留などはこの結びを船頭が鬼のような速度で結ぶので良くしています。
強く締めすぎると解きにくいのが欠点。
・ もやい結び
言わずと知れた結びの王様!
所謂キングオブノット。
※ノットとは結びの事です。
これは解きやすくしかも強い。
キャンプなんかでも使います。
・ いかり結び
これは初めて学びました。
アンカーロープとの接合部で主に使います。
一見難しそうですが実は簡単な結びです。
・ 本結び
同じ太さのロープを結ぶときに使われます。
これも一度覚えると簡単な結びです。
・ クリート結び
海に出る男として絶対に知っておくべき結び。
係留するためのクリートに結ぶための結び。
・ ひとえ結び(ふたえ結び)
太さの違うロープを結ぶための結び。
これ今回初めて学んだ結びですが他にも役立ちそうで便利ですね。
人差し指をうまく使います。
ひとえ(一重)結びの完成。
これも一度覚えると比較的簡単です。
まぁ釣りやキャンプをされる方はある程度の結びを学んでますから何てこと無いですが、全く知らない状態だと試験までに時間がありませんから、事前にいくつか結びの勉強をした方が無難です。
結びは実技試験の最初の方で上述の6つのうちからどれか一つ出ます。
結び方の手順や方法は関係ありません。
最終的に結び目がキッチリと出来ていれば減点無しです。
次に
操縦は文字通り操縦技術を学ぶ実技講習で基礎から応用までを実際の操船を元に学んでいきます。
基本操作は安全確認(見張り及び機関の状態確認)、発進、直進及び停止、後進、変針、旋回及び連続旋回(スラローム)を行います。
応用操縦は旋回、人命救助、避航操船、離岸及び着岸、などを行います。
まぁこの時の実技講習で一気に色々な事を覚えないといけませんが、滑らかな技術云々よりも基本的な前後左右の安全確認や見張り確認、そして停止時におけるニュートラルギア位置の確認などが肝となります。
緊張しながらも船の運転は楽しいので指導員の方の模範運転を見ながら次は自分が操船してあれこれ学んで参ります。
ここでの重要ポイントはとにかく焦らず慌てず一つの行動前に必ず前後左右の安全確認をする事。
緊急停止時は追突防止の後方確認、左右への変針は左右及びその後方確認など自動車の安全確認と比較似ています。
ただギアシフトのニュートラルがドライブ状態でも『ガチャッ』と音がするので、講習指導段階で何度かドライブ状態での修了確認をやらかしました(笑)。
これって軽いドライブ状態なのでペラが回転しております。
自動車で言うとクリープ現象くらいの状態なのですが、修了検定時にこれをやらかすと、そこでの所作は0点となるので一番注意が必要です(笑)。
ギアシフトをうるさいくらい前後にガチャガチャさせてニュートラルを確認するくらいが丁度良いです。
そんなこんなで練習時はかなりちぐはぐな運転をしておりましたが、意識遠のく猛暑の中14時より修了審査を始めます。
審査は指導員の方が採点されますが、不正の起こらないよう別の指導員の方と入れ替わります。
そこからは指導員の方が発する検定事項を一つ一つこなしていくのですが、
私の場合は物理的にそれも難しいのでかなり気合入れて今回臨みました。
応用操縦での人命救助は一発で成功。
これは溺れる人に見立てたブイを回収するのですが、救助者に模した引かないよう船の右舷か左舷のどちらかから指定してブイを拾い上げるテストです。
本来救助すべきは生身の人間ですから安全確認やエンジン停止、そして絶妙な形でボートフックよりブイを拾い上げる試験です。
一度失敗すると船の踵を返して再度人命救助を行います。
2回の失敗がどれほどの減点かは判りませんが3度目はありません。
そのあと着岸と離岸を行い一連の実技試験、ただしこちらは国家試験ではなくあくまでも実習教室としての試験は終了となります。
まぁ自動車教習所の卒業検定と同じような感じですね。
但し教官の方によると国家試験で行う試験の方が船や自然状況を鑑みると数倍難しいとの事です。
とりあえず一連の実技試験も修了し自分なりの採点として失敗したなぁ!と思ったところは旋回時の減速不足と応用操縦の着岸時に目的ポイントより位置が少しずれたこと。
その他各種点検事項やロープワーク、エンジン始動時のチェック項目などはほぼ問題なく出来たと思います。
まぁあまり深く考えずに万が一落ちても、実技再審査料金8,800円握りしめてもう一度受ければ良いんだけどねwww。
そして赤枠で囲っているのが2級小型船舶の試験点数内訳です。
上段部に実技の点数振り分けが書かれておりますが、300点満点中まずは70%以上の点数が必要。
つまり210/300点が合否の分かれ目となります。
また3つに分かれたところで各60%の足切りがございます。
ですので例え合計が210点以上あってもいずれかの項目で60%未満の点数を取れば不合格となり追試となります。
・ 小型船舶の取り扱い 36/60点
・ 基本操縦 72/120点
・ 応用操縦 72/120点
まぁ点数は教えてくれないから自分が何点で合格不合格になったのかは最後まで判りません。
実技講習と実技試験についてはこんな感じで進みました。
一応無事に終了したので後半戦は学科になります。
今となっては嘘のような気候ですが、この時は酷暑の中てくてくと20分かけて今度は学科教習会場に向かいます。
この時点でもう身体は完全にオーバーブローでしたが....
ホント!受験は暑い時期を避けた方がよろしいですわ!
まだまだ続く.....