判断ミスから赤旗を出してしまったTC1000でしたが,その翌日,ショップへクルマを持ち込んでダメージチェックを行いました.
最初の診断では「ステアリングセンターのズレの拡大」が疑われましたが,タイヤを組み直して再チェックして頂いた結果,「問題なし」の判断.衝撃で外れたハーネスのかしめ部も処置をして頂き,これで心置きなく走れそうです. ε=(¯。¯;)フゥ
クルマの無事が確認出来たところで,舞台は再びTC1000へと戻ります.
先日のサーキットアドバイザーによるコース攻略の中で,「1ヘア~インフィールドへ向かう区間は,TC2000における1ヘア手前のS字をイメージ」というお話をされていました.
アドバイザー曰く,
TC2000の1ヘア手前のS字において,2個目の右の縁石を踏まないように走りますか? ⇒ 踏む
右の縁石を踏んだ後,コースなりに外側へクルマを寄せますか? ⇒ 寄せない
縁石を踏んだら,最短距離でヘアピンのイン側(①の地点)へクルマを寄せますよね? ⇒ 寄せる
①の地点を過ぎたら,②の地点辺りでインから離れますか? ⇒ 離れない
②の地点を過ぎた後,③の地点でもうインから離れますか? ⇒ 離れない
なので,「インフィールドの①(30R)・②(13R)・③(12R)のクリップは全部通過するべき」との事です・・・.
アドバイザーが仰っていた事はごもっともだと私も思ったのですが,この①・②・③のクリップを全て通過するためには1つ大きなハードルがあるとも思っています.
それは②と③の間(青矢印の部分),この短い僅かな区間でクルマの向きを急激に変えないといけない事です.①→②をイン-インと寄せていくと,進入角度がかなり浅いので,ステアリングを目一杯切っても曲がり切れません(③のクリップに寄せ切れない).③のクリップに寄せるためには,大幅に減速させるしか手段がないと思いますが,大幅に減速して③のボトムスピードを下げてしまうと,続くバックストレッチでスピードが伸びず,バックストレッチで速度を伸ばす事を考えたら,可能な限り高い速度で③を通過する必要があると思います.
この「イン-イン-インの超タイトなラインを取れ!」と「ボトムスピードは限界まで上げろ!」という相反する2つの要求を実現するには,赤旗を出してしまったイン巻きレベルの旋回姿勢を作りつつ,立ち上がりでぴったり③のクリップにクルマの向きを合わせ込む必要がある訳なのですが,これがとんでもなく難しいと思うのです・・・.
フロントタイヤに荷重を掛け過ぎても,掛けなさ過ぎてもダメですし,荷重を掛けた後にアンダーステアになるのは論外,逆にオーバーステアを出してカウンターを当てるのもダメです.全てのバランスが釣り合うタイミングを見極めて,ブレーキとステアリング操作でそこへ持っていく・・・.
9月の頭にこれをアドバイザーに教えて頂きましたが,「言うは易し,するは難し」で,これを成功させつつ1周を纏め上げるのはホント難しいです.
まぁ,難しい!難しい!と言っても,それが出来ないとタイムは出せない訳で,何度もトライして身体に覚えさせるしかありません.
・・・という事で前振りが長くなりましたが,今回はそのトライの一部始終をご紹介します.
【トライ1回目:41.894】
LAP+のセクター分割でSCT.2(1ヘア)最速の 7.190 をマークするものの,1コーナーでリアを流し過ぎてインに寄り過ぎて失速した上に,最終コーナーの姿勢作りにも失敗して不発・・・.
【トライ2回目:41.840】
高難易度のSCT.3(インフィールド~バックストレッチ)を成功させ,セクターベストの 10.398 をマークするも,2コーナーへの進入角度をミスってアンダーを出し,SCT.2(1ヘア)のタイムが伸びず.加えて洗濯板進入時の姿勢も悪くて,クルマが跳ねてタイムロスしてしまいました・・・.
【トライ3回目:41.629】
洗濯板への進入はまだ姿勢が悪いですが,その後の最終コーナーの姿勢を改善し,SCT.4(高速左~ゴール)はベストとなる 11.252 をマーク.しかし,先程の2コーナーのアンダーを意識し過ぎて抑え過ぎ,インフィールドも無難に行ってしまって,トータルとしては今一歩・・・.
【トライ4回目:41.625】
1コーナーの飛び込みを修正し,SCT.1(スタート~2コーナー)ベストとなる 12.247 をマークしましたが,それがプレッシャーになったのか? 1ヘアの進入で抑え過ぎ.洗濯板進入時のシフトダウンでも回転数を外してしまい,僅かに失速してしまいます・・・.
こういった失敗を記憶し,操作を修正して1周を纏めにいった結果・・・,
秋ノ陣 自己ベストとなる
41.560 をマークする事が出来ました.
ちなみにこのラップ,1周纏める事に意識が行き過ぎて,どのセクターもベストは出せず,おまけに1ヘアで盛大に失敗しているので(クルマを止め切れなかった・・・),クルマ的にはもっとタイムを縮められたと思います.どれくらい縮められたか?というと,各セクターのベストを繋いだタラレバベストが 41.088 になるくらいでした.この日は確かに気圧が高かったという事もありますが,この時期に41秒フラットを狙えるというのは,確実にクルマのポテンシャルが上がってきている証拠でもあると思います.
あとは,1周を完璧に纏め上げる(各セクターでベストタイの走りが出来る)スキルがドライバー側にあると良いのですが,残念ながら今の私にはそれがないようですね・・・.クルマが無事なら次は何をすべきか? もう一段階ステップアップし,次の冬で結果を残すためにも試行錯誤と反復練習を続けていきたいと思います.
Posted at 2021/10/11 02:03:10 | |
トラックバック(0) |
筑波サーキット・コース1000 | 日記