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2022年06月22日 イイね!

違和感の正体

違和感の正体前後編の長い話になりましたが,プロ(蘇武さん)との比較で現状のクルマの問題が洗い出せました.

ここから何をどう変えて試していくか?のプランも頭の中で描けてきたので,早速,次のファミ走で試してみようと思うのですが,残念ながらTC1000のファミ走は暫くの間,土・日の枠がないので,土・日で確認するならどこか別のコースに行く必要がありそうです・・・.
(有給取って平日に行くしかないか??)

それはさておき,前回の蘇武さんとの比較の中で明確に私のドライビングの問題点として分かったのが,洗濯板への進入から始まる最終複合前半部分のアプローチ.ここをどう直すべきか? 蘇武さんの車載を見返して勉強しているうちに,なんとも,えも言われぬ違和感を覚えました.



上手く言葉に出来ないのですが,左高速コーナーから洗濯板へアプローチする際の蘇武さんの操作が何かおかしい・・・.









何が,どうおかしいのか?は分からない.でも,自分だったら絶対やらない事(避けてる事)を何かしている事だけは分かる・・・.一体なんだ? 何をしているんだ? 何をおかしいと私は感じているんだ??と何度も自分の車載と見比べ,数日掛かってようやく気づけました.



ああっ!? そういう事かー!! Σ(*゚ロ゚) !!


前回,洗濯板を抜けた後,12コーナー(20R)に向かって私はIN側に,蘇武さんはOUT側に向かっているお話をしました(↓).



OUT側に向かった方がメリットが多いのは理解しているのですが,私の感覚だと蘇武さんのこの舵角(↓)で曲がれる気がしないんですよね・・・.



曲がれる気がしないから,蘇武さんより多く私はステアリングを切っているのだと思うのですが,最初にこれを見て「あ~,私ってまだココのブレーキングでビビっているのかぁ~」「プロはもっと少ない舵角で抜けてるんだから,もっと気合入れて突っ込まないとダメなんだなー」なんて思ってました.

しかし,違ったんです.プロは「気合」で突っ込んでいた訳ではないんです(当たり前ですが・・・).ちゃんと突っ込むために,少ない舵角で抜けるために工夫をされていたんです! それが私が感じた違和感の正体でした.


この仮説を検証するためには,DigSpiceで走行軌跡(ライン取り)を確認するのが一番良いと思い,データを引っ張り出してみたのですが・・・,



ダメだ.ⅢじゃGPSの精度が足りない・・・(やっぱりそろそろⅣが必要か).仕方がないので,コース図と車載を見比べながらラインのイメージを手書きで引いてみると,恐らくこんな感じのはず(↓).

【私】


【蘇武さん】


違いが分かりますかね? 左高速コーナーのIN側の縁石を抜けた先の,ブレーキングを開始する直前の位置取り(ポジショニング)が違うのですよ.私(青)は左高速コーナーのIN側の縁石をかすめた後,洗濯板に対して真っ直ぐアプローチしているのに対し,蘇武さん(緑)は左高速コーナーのIN側の縁石から離れず,ステアリングをそのまま左に切り続けた後,スパッと洗濯板に向けて右にステアリングを切ってブレーキングをしているんですね.


これが証拠画像です(↓).



私(下)に比べて蘇武さん(上)は左高速コーナーのIN側との距離が近く(左側の赤線の位置),ベタッとIN側に張り付き続けているのが分かると思います.そして,この際のステアリングの舵角(右側の赤丸)にも注目.私(下)は洗濯板のブレーキングに備えてステアリングをニュートラル状態に戻しているのに,蘇武さん(上)はまだ左側に切り続けています.

つまり,洗濯板への進入時,蘇武さんの方が洗濯板から遠い=コース幅を広く使っているという事で,洗濯板に対してよりOUT側からアプローチしているため,進入のラインが緩やかとなり,私のような大舵角をクルマに与えなくても速度を落とさず曲がれる・・・というメカニズムだったようです.

更に言えば,左高速コーナーでエイペックスを過ぎてもまだ左側にステアリングを切り続ける事で,ブレーキング直前まで左旋回のヨーモーメントが発生し続けますので,そこからスパッと右に切返す事で,左→右とまるでドリフトのフェイントモーションを入れたかのような急激なヨー変化を発生させ,それによってクルマの姿勢を意図的に崩し,オーバーステア状態に近づけて更にクルマを曲げる(ステアリングを切らなくて済む)・・・というテクニックも駆使されているように見えます.

いやはや,さすがはプロですね.恐れ入りました・・・.


以上,違和感の正体でした.

なぜ私が蘇武さんの操作に違和感を覚えたのか?というと,洗濯板の手前であんなにスパッとステアリングを切れない(切ったらリアがフラフラする!)というのを経験則的に身体が覚えていて,「その操作は避けろ!」とシグナルを出していたからでしょうね.頭で理解出来ていないのに,身体が拒否反応を示すので,その感覚のズレが「なんかおかしい・・・」という違和感を生んでいたのだと思われます.

いずれにせよ,洗濯板への突っ込みを「気合」と「根性」でやる前に気づけて良かったです(笑).
ポイントは左高速コーナーを抜けた先のポジショニング!(↓の赤丸)



次回の走行では,ここを意識してトライしてみたいと思います.
Posted at 2022/06/24 01:15:16 | コメント(5) | トラックバック(0) | ドライビング研究 | 日記

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「キャリパーのお勉強(考察編) http://cvw.jp/b/1684331/47608757/
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EF8乗りの先輩にタイムアタックで挑んでいます.現在までの通算成績は9勝20敗.GPSロガーを使ってマシンとドライビングの問題点を洗い出し,アップデートさせなが...
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