
前回の日光でフロントタイヤを使いきってしまいましたが,減衰調整でバランスを詰めていった結果,残るは以下の2つのアンダー解消が課題となっています.
①浅いブレーキで進入する低速コーナーの入口
②低速からアクセル全開で立ち上がるコーナーの出口
①はフロントの減衰を下げると改善するため,単純にフロントの荷重が不足しているだけと思われますが,②はリアの減衰を上げると改善する事は分かっているものの,それが前後のロールスピード違いによるものなのか,リアの沈み込み(=フロントの荷重抜け)によるものなのか,分かりませんでした.
そこで,リアの車高を上げてストローク量を稼いでみる事にしました(フロントに対して+10mm).また,これにより前傾姿勢になる事からフロント荷重の増加による①の解消も狙ってみました.
・・・という事で,車高・アライメントを調整してもらったEF8を本庄サーキットに持ち込み,早速テストしてみました.
減衰は前後共に4段戻しの状態で走ってみた結果,フィーリングはなかなか良かったものの,タイムは5月の走行から0.8秒落ちとなりました.当日の気温は32℃を越えていましたので,パワーダウンが顕著なんだろうなぁとLAP+の結果を見てみると・・・(緑線:5月のベスト,青線:今回のベスト),
なんと,各コーナーの進入速度(ピンク色の丸)は今回の方が全て上回っていました.
じゃあ,何でタイムが落ちているのかというと,各コーナーのボトムスピード(赤色の丸)が低く,立ち上がりの加速がワンテンポ遅いようです(特に2ヘアは8km/hも遅く,これだけで0.4秒遅れています).
進入速度が高く,アクセルONが遅いという事は,「突っ込み過ぎ」という事なんだと思いますが,走行中は「よく止まるし,よく曲がる」という印象で,突っ込み過ぎの時のアンダーと格闘する感じではありませんでした.
フィーリングとデータが合わないので,この点は後日もう少し解析をしようと思いますが,一先ず,今回の目的である車高の調整結果としては以下の通りです.
・1ヘア/2ヘア共にフルブレーキングで進入してもリアが破綻する気配はなく,ターンイン時の回頭性も良好.
・1ヘア立ち上がりの加速で,アンダーも少なく②の改善効果あり.
・S字通過後のR13コーナーで,アンダーが少なく①の改善効果あり.
・上がった車高によるロール量の増大を心配したが,シケインで縁石を跨いでも安定感あり.
・車載映像を見返してみるとピッチングが大きいが,走行中は特に気にならず.
総じて,良い感触を得られたので,これをベースにまたセッティングを詰めていきたいと思います.
ちなみに,流石は真夏.午後は誰も走らず貸切状態でした.
(撮影してくれたSさん,有難う御座います!)
Posted at 2015/08/12 02:00:39 | |
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セッティング(アライメント) | 日記